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【JdG】3 jours de Gloireレビュー

VaeVictisから発売された「3 jours de Gloire」を購入してひと通りシナリオをソロプレイしたので簡単にレビューします。ほぼ個人の感想。
https://www.vaevictismag.fr/fr/1er-empire/191-3-jours-de-gloire-1805.html

内容

過去に発売された、「Elchingen」「Hollabrunn」「Austerlitz」の再販になってます。栄光にいたるまでの3日間の重要な戦いという意味合いでしょうか。
Austerlitzは過去に発売されたときは、北部と南部で別々の号の付録になっていたそうなので、そういう意味だとクワドリなのかもしれません。一応、北部だけ、南部だけのシナリオも入ってました。

Elchingen

ネイの第6軍がエルチンゲンを強襲する、非常にJdGっぽいシナリオです。地形をよく見て戦わないと、オーストリア軍は猛進してくるフランス軍に歯が立ちません。ただし、オーストリア軍には重騎兵ユニットがいくつかあるので、これをうまく使えば多少不利な戦局も一気に打開できます。フランス軍は常に彼らの位置を気にしておかないと、足をすくわれてしまうでしょう。
エルチンゲン用のユニットが用意されているので、準備も簡単ですぐ遊べます。システムに慣れるにも、もってこいですし、たぶん競技用シナリオのバランスはかなり良いと思います。
史実ではネイはこのときの活躍でエルチンゲン公に任命されます。あなたもエルチンゲン公になれるでしょうか?

Hollabrunn

ミュラが勝手に休戦協定の交渉をしようとした戦いです、ちょっと特殊なシナリオ。ロシア軍はホラブルム用のユニットを使いますが、フランス軍はアウステルリッツの中からユニットを持ってきて一部差替が必要なのでちょっと準備が面倒でした。
ロシア軍はとにかく遅滞、ミュラは失態を取り返せるか、という感じ。攻守が固定されちゃいます。ほとんどが夜間ターンなので、ちょっと違うJdGがやりたいわっていう気分のときには良いかもしれないです。
長谷川ナポレオンではミュラはこの失態をナポレオンに激怒されて、けじめの剃髪をしていました。あなたは剃髪せずにすむか?
あ、そういえば戦争と平和にも出てきましたよね、確か…、読んだのがだいぶ昔なので記憶があいまい。

Austerlitz

これが目当てで購入される方が多いのではないでしょうか。私もそうです。GMTの「Triumph and glory」があるじゃないかという話なんですが、私はJdGのルールのほうが好きなのです。
ゲームで特徴的なのは軍団ゲームモードと師団ゲームモードがあることです。師団ゲームモードでは活性化チットが師団毎に準備されており、1ターンで60枚くらいのチットを引くことになります。ゲーム中1度だけ、統合活性化チットということで軍団全体を活性化できますが、それにしてもチット枚数が多すぎるなあという感想です。なかには3ユニットだけの師団とかもいるので、プレイ時間的にはもしかしたら軍団ゲームモードでも変わらないかもしれないですが、ちょっと負担が大きいなあと感じました。
南部だけ、北部だけのシナリオのときは師団ゲームモードで遊ぶよう指示が出ています。確かに、ハーフマップの規模なら師団で良いような気がします。ただ、師団スケールでアウステルリッツ全体を遊ぶなら、「Moravian Sun」(https://boardgamegeek.com/boardgame/277586/moravian-sun
をオススメします。
軍団ゲームモードは軍団毎にチットが割り当てられているので、1枚で動けるユニットの数が多いです。そのため、1回1回の活性化の価値が大幅に上がり、チットの出てくる順番でドキドキできて良いです。これがやりたかったんよー。また、同じ師団のユニットなら2個スタックできるルール(同じ軍団でも違う師団だとスタックできない)があるので、個人的には指揮系統の縛りはこれで十分かなと思います。
ちょっと師団モードをくさしましたが、JdGルールでアウステルリッツを遊んでみたかったのでとても満足しています。
史実ではこの戦いでナポレオンは伝説になりましたが、あなたも伝説になれるでしょうか?

みなさんに栄光の日々がありますように。

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