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トロチャを考える:『1898年の大厄災』

早速ソロプレイしてみました。期待通りの面白さ!第一印象はかなり良いです。ただ、トロチャがむっちゃ硬い!

でも勝利条件的にはこれを乗り越えないと反スペイン陣営の勝利はない…。なので、今回の記事ではトロチャについて考えてみたいと思います。

計算

①トロチャを引かない

トロチャはカードイベントでしか設置されないので、スペインプレイヤーがそのカードを引かなければ良いわけです。まずはこれから考えてみましょう。

デッキは8枚で、毎ターン2枚引き、その中から1枚を選んでイベントとして使用、使わなかったほうはまたデッキに入れてシャッフル。というのがこのゲームのカード使用のルールです。

なので、スペイン軍プレイヤーが見る10枚(2枚×5ターン)のなかにトロチャが無ければいいのです。ということで計算してみたところ、確率は約11%!

…トロチャが出ないのはあんまり期待しないほうが良さそうですね。


②待ち伏せor正面攻撃

トロチャの設置を防げないのであれば、正々堂々、スペイン軍を攻撃するしかありません。相手ユニットを除去する方法としては通常の攻撃と待ち伏せ攻撃の2種類があります。どちらのほうが効果的なのでしょうか?

可能な限り2回目まで進む場合の待ち伏せ攻撃のダメージ期待値は全ユニット共通で0.9でした。

これと対比する1回攻撃した場合のダメージ期待値は戦闘力×ユニット数÷6で計算できます。計算した結果は以下の通り、

キューバ兵×3:1
キューバ兵×2:0.7
キューバ兵×1:0.3

アメリカ兵×3:2
アメリカ兵×2:1.3
アメリカ兵×1:0.7

ただし、これは1度ダイスを振ったときのダメージ期待値なので、実際のゲームではもっと数字が大きくなります。

待ち伏せと攻撃の期待値を比較してみると、アメリカ兵2個以上、キューバ兵3個以上での攻撃は待ち伏せより効果が高そうです。わりとイメージ通りですね。相手から受けるダメージについては考えていないので目が粗いですが、ひとつの指針にはできるでしょう。

勝利条件的にトロチャが争点になるのは仕方がないので、執拗にスペイン軍を攻撃し続けて、どうにか陥落させるしかなさそうです。

でも外部からの増援が自由に入れる状況ではWW1のヴェルダンと同じになってしまいますから、トロチャと隣接するエリアを占領したり、他の地域にいるスペイン軍を叩くなどして抵抗力を根底から奪う必要があるでしょう。

そういう意味では制海権をスペインから奪える「カヴィデ港海戦」は引いたら即使うぐらい優先度は高いと思うのですが、どうでしょうね。

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