『Limits of Glory: Bonaparte's Eastern Empire』とりあえず所感

めっちゃおもしろい!
私は新しいシステムとナポレオニックが好きなので最高でした。

備忘録的に最高ポイントをまとめます。

最高ポイント① 思想が合う

いきなり主観100%ですが、運は消耗品という本作の考え方が自分の哲学と合致しているのが最高です。諸行無常!

最高ポイント② シンプルなルール

本作はとにかくダイスを振って5か6を出すゲームです。移動も、戦闘も。とにかく5,6が必要です。

えいやっ!と振って5,6が出なくても大丈夫。指揮官の栄光ポイント(技術と運の表現)を消費すればダイスを振り直しできます。戦闘では、相手のダイスを振り直しさせることさえできます。

この栄光ポイントが無くなると、何ターンも動けなかったり、戦闘でぼろ負けしたり、文字通りの『運の尽き』が訪れます。

最高ポイント③ 変化していく指揮官

栄光ポイントは使うと減り、増えることはないので場面によって最優秀の指揮官は変わっていきます。たとえばフランス軍では最初はボナパルトが圧倒的に優秀ですが、栄光ポイントを消費していくと次はドゼーやクレベールのほうが優秀になります。

なので、よりよく戦うためには前線指揮官のローテーションが必要になります。これが結構考えさせられて面白いです。

最高ポイント④ エジプト遠征もりもり

学者たちを王家の谷に運んだらVPとか、ベドウィンに襲われて指揮官の栄光ポイントが減るとか、地元民の反乱で栄光ポイントが減るとか、疫病で兵士が減るとか、とにかくいろんなイベントが盛り込まれています。これが楽しいです。

陸海軍の合同作戦も基本ルールから外れることなく導入されているのも良いですね。地中海沿岸での戦いではイギリス海軍が非常に頼もしい!

まとめ

めっちゃ褒めてますが、気になるところがない訳ではないです。最初のターンのうちにフランス軍がアクレ以外の全ての拠点を抑えることも可能(ボナパルトの自動6を移動に使うと良いですよ)だったりして、対仏軍をもつとちょっと嫌になっちゃうかなーと思ったりします。とにかく、フランス軍が強くてオスマン軍やマムルーク軍ではまともに対抗できない…。

イベントで増援が来てくれればなんとか踏ん張れますが、『イベントの振り直し』はないので、これはプレイヤーの運が試されます。
イギリス陸軍が来てくれると反撃できるかなという感じです。カイロとアレキサンドリアだけを狙って完全勝利するのが良いと思います。

そういった展開のバランスでやや気になることはありますが、まあ、短いゲームだし、裏表2回やればOKOKでしょう。

システムはかなり良いと思います。発展性をものすごく感じますね。当然色々と変える必要はありますが、本作の骨格である5,6と栄光ポイントの関係は〇〇遠征を古今東西なんでも表現できるレベルではないでしょうか。

ぜひ一回体験してみて~。

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