『Triomphe à Marengo』初見の感想
小さなウォーゲーム屋さんの和訳ルール作成をお手伝いさせていただきました。生産でちょっとトラブルがあったみたいで、なかなか発売にならず心配していましたが、手に取ることができて嬉しいです。
このゲームは美しいです。シンプル路線のゲームの金字塔かもしれません
ルールを読んだ感じだと、どんなゲームなのかうまくイメージできなかったんですが、実際に動かしてみると、戦列同士の殴り合いより、延翼運動による側面の取り合いがアツいゲームのように感じました。
アツい側面の取り合い
戦闘方法は戦列が真正面から殴り合う突撃と、すこしテクニカルな急襲の2種類がありますが、ゲームのカギを握るのは急襲のような気がしています。とくに騎兵の急襲がかなり危険です。
上の画像は順調に進んでいるように見える盤面ですが、落とし穴があります。フランス軍が正面から急襲を掛けてオーストリア軍コマを拘束。そして、側面から騎兵が回り込んで急襲を掛ける。すると、側面を守るコマがないため、急襲は成功となり、狙われたコマは退却、退却~!となります。
歩兵の急襲は隣のエリアにしか仕掛けられないのである程度予測ができますが、騎兵の急襲は道路沿いにまさしく急に攻撃してくるので備えるのが難しいです。
また、向きの要素(ユニットの正面は強く、側面は脆い)をこんなにシンプルなルールで表現できるのかと、感心するばかりです。本当にすごい。
実際のゲームでは相手のコマの表面は見れないので、不測の事態に対応する予備兵力の重要性も学べます。
ルール習熟のためのソロプレイも、こんな感じでフランス軍騎兵の急襲がオーストリア軍戦列の横腹に突き刺さり決着しました。
つきつめて残るもの
実際のマレンゴでもケレルマンの騎兵突撃が明暗を分けました。確かに、敵を横から攻撃したら勝ちっていう戦闘解決方法は天才的で、ヒストリカルです。
だって、側面から殴られたら終わりでしょ?というメッセージを感じます。
ぐわわわわあああああ!!!!かっちょいいいいい!!!!!!
やばい。今すぐ買いましょう。……次に日本に入ってくるのは1月だそうです。しばし待たれよ。それか愛知で僕と遊びましょう()
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