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『Napoleon1815』:フランス軍の作戦

フランス軍で2勝目をあげたので、フランス軍の有効だと思われる戦術をメモしておきます。基本的にはこれを目指しています。


前提:山札圧縮

フランス軍の作戦の根幹です。ダメージの出ないカードをドローしたら、それをイベントとして使わず、手札にため込みます。逆にダメージカードはイベントや回復フェイズで使用してください。

こうすることで山札の中身がダメージカードだらけになるので、戦闘で負けなくなります。以前の記事で書いたように、フランス軍は会戦で圧勝しないとゲームに勝てないので、是非やりましょう。

デッキが1巡するまでは戦闘を控え、騎兵斥候を動かさないのがオススメです。デッキの1巡目はドローフェイズにノーダメカードを引く確率が最も高くなるので、(2巡目以降はノーダメカードが抜けるので確率は低くなる)移動や戦闘で大量にデッキを消費するのはもったいないです。

あと、山札を切り直すタイミングで手札に来てしまったダメージカードを使いきっちゃいましょう。手札にきたダメージカードが戦闘で登場することはありません。残しておく価値があるのは、最後の努力、強行軍、戦闘で1枚カード増やすイベント系くらいです。混乱、道路閉塞、対応移動あたりはドンドン使っていっていいかなと思います。

ところで、剛勇は一見強そうに見えますが、同盟軍のカードが1枚増えるより、フランス軍のカードが1枚増えるほうが価値があるので、実はカード増やす系カードより弱いです。

ではどうやって切り直すタイミングを計るのか?山札と捨て札の枚数を数えるのは禁止されていますが、最初の1巡(1~4Tくらい?)であればユニットの動いた回数を数えるのは容易いので、36枚-手札の枚数-軍団の動いた数で山札の枚数を計算できます。

6~8枚程度ノーダメカードを引ければ成功です。ただ、圧縮がうまくいかず、最初の1巡で手札にダメージカードをたくさん引いてしまうこともあります。そのときは、もちろん数枚圧縮できたことを頼りにダメージカードを使いきって2巡目に入るのもアリですが、もうひとつ違う考え方もあります。

それは切り直すタイミングでダメージカードを使わず、手札に持っておいて山札2巡目に入ることです。この場合、デッキ内のノーダメカードの比率が上がっているのでドローフェイズで着実に圧縮できるでしょう。ただ、のんびり山札を消費していると戦闘するターンが足りなくなるので、騎兵斥候もガンガン動かして山札をとにかく消費します。手札のダメージカードもガンガン使っちゃいましょう。そうしておいて、3巡目からGoです。

山札圧縮は話だけ聞くと簡単なんですが、効率を高めようと思うと奥が深いですね。

第1段階:カトルブラ、リニーの制圧

カトルブラの早期制圧

フランス軍の最初の目標はカトルブラです。さて、カトルブラをさっさと攻略しようとすると、初期配置のネイ、レイユを1ターン目にシュタインメッツにぶつけるのはあまり得策ではないでしょう。遅滞戦闘されるとちときつい。

オススメは初期配置のネイチームを1T目にバンシュ(Binche)の下に集めて、2Tから進撃開始することです。バンシュ下からカトルブラまでは6エリアなので、道が空いてればネイで早期占領できる可能性があります。

バンシュルートの良いところは2Tに登場するナポレオンチームとルートが被らず交通渋滞が起こりづらいのと、到着するタイミングがだいたい同じになることです。ネイチーム、ナポレオンチームが合同で戦闘すると11枚めくれますからね。負けるわきゃない。

そのあとはリニー

カトルブラが取れたら、ナポレオンチーム+デルロンかレイユをリニーへ送ってプロイセン軍を攻撃しましょう。ティルマンが出てくる前であれば、プロイセン軍が戦闘で引けるカードの枚数は最大でピルヒ2+ツィーテン2+シュタインメッツ1+グナイゼナウ1+リニーの陣地1+カード効果1で8枚です。一方のフランス軍はナポレオンチーム+デルロンorレイユで8枚引けます。カード枚数が同じであればほぼ勝てます。

リニーの戦いで受けた損害により4SP以下になる軍団が出ると思うので、それらをカトルブラに送り、カトルブラの5SP以上の軍団と交代しましょう。

カトルブラとリニーが取れれば、連合軍の7か所占領によるボーナスVPが無くなりますので、ひとまず第1段階は完了です。

なぜカトルブラが先なのか?

なぜカトルブラを先に取りたいのか。その理由は、カトルブラがVP獲得地点の真ん中に位置しているためです。アト、アールストはあまりにも西なので無視するとして、残りを考えてみるとカトルブラから西にワーテルロー、ハレ、ブリュッセルの4点、東にリニー、ナミュールの3点があります。どちらに行っても同じくらい点数が取れるので、同盟軍はどちらに来るのかやや読みづらい。リニーに行くんだろうけど、とはいえ……という迷いが生まれます。先にリニーだとやや展開の幅が狭まるように思います。

第2段階:プロイセン軍を戦略的包囲

リニー、カトルブラを攻略できたら、次の目標はプロイセン軍を戦略的に包囲することです。このゲーム、同盟軍は全ての町を捨てても勝てるように設定されていますが、プロイセン軍は増援の存在が足かせとなってオトモン、ナミュールを離れることができません。そこを突きます。

プロイセン軍が展開している北東地域の要地はワーブルの対岸、リニー(ジャンブルー)、ナミュールです。ここをフランス軍が抑えると、プロイセン軍は移動では北東地域から脱出できなくなります。

プロイセン軍の対応はナミュールに戦力を集めるか、ワーブルへ突破するかのどちらかです。

ナミュールの場合

ナミュールであれば、わりとやることは簡単です。囲んで殴るだけです。退却が止まるように、ナミュールの真下と真上(かその1個上)のエリアに軍団を置いておきましょう。オトモンにも軍団を置いて、増援が出るのをストップしたいですね。

敵と隣接するエリアに軍団を置くのは反撃が怖いかもしれませんが、反撃してきた軍団はそこで移動が止まるので、必ず足止めの役割はできます。また、足止め軍団が受けた損害は、ナミュール攻略戦でどのみち受けるはずだった損害なのでVP的にはあまり変わりありません。

ワーブルの場合

ワーブルへの突破を狙ってきた場合も基本的には、要地へ向けて軍団を送って叩き潰すだけですが、派兵が間に合わず突破されてしまうこともあるでしょう。

そんなときは、プロイセンの増援が残っていれば、それをわざと登場させて包囲攻撃して消滅させます。うまくいけば、一挙に差引6点程度取れるので勝ちに大きく近づきます。

包囲攻撃をするには最低でも4個軍団は欲しいところです。オトモンから伸びる3個のエリアにそれぞれ軍団を配置しておき、2個軍団で攻撃します。1度でも戦闘に勝利したら、あっという間に増援ユニットの疲労が溜まり、2ターンもあれば壊滅します。

包囲攻撃に加わらない部隊は逃げるプロイセン軍を追いかけ、ワーブルまで行きましょう。ワーブルはブリュッセルとワーテルローを両狙いできるよい立地ですので、同盟軍に圧をかけましょう。ワーブル自体には何の点数もないのも良いところですね。遠慮なく空にできます。

増援が残っていないときは、腹をくくってプロイセン軍を追撃するか、カトルブラ経由でイギリス軍を攻めるかでしょう。これはちょっとどちらも難しそうですね。負け筋です。

まとめ

図にするとこんな感じです。山札圧縮はともかく、同盟軍の間に割り込んで連携を阻害するという土台があるので、戦略自体はそんなに変ではない…と思う。

ただ、前回の記事に書いた通り同盟軍が逃げまくる作戦を取ったときには、勝つのは難しいだろうね。同盟軍が逃げまくるのも難しいとはいえね。古参兵ルールだと騎兵斥候のせいでどれが本物か分からないから、追いかけるのはさらに難しくなる気がする。何となくだけど騎兵斥候はフランス軍に不利に働いているような…。

補足

強行軍・最後の努力の使用

強行軍と最後の努力はかなり便利なカードです。通常の移動では動かせないようなハイスタックを無理矢理動かせます。敵のハイスタックの前で自軍を集結させて、カード効果で敵のいるエリアにズドン。強いです。

モブージュの守備

ムートンをモブージュの守備に就かせるのはものすごくもったいなく見えるかもしれません。しかし、私は最近、これはかなり強い行動ではないか、と思っています。

軍団が戦闘でVPを生み出すためには、ダメージカードが必要です。ムートンは1枚しかめくれないので、初期状態(50%がダメージカード)でモブージュと同じ2点を生み出そうとすると、期待値で4回戦闘に参加する必要があります。これは無理です。10枚圧縮してデッキの70%がダメージカードになったとしても3回の戦闘が必要です。モブージュで番人してたほうが点数を生み出してくれそうですね。

さらに、同盟軍の7個以上占領によるボーナスVPも考えると、モブージュをがら空きにしていて相手に取られたときに失う点数は、明らかにムートンが戦闘で生み出すVPよりも高いです。

ラマルクは出たターンによります。早いターンなら戦闘参加が見込めるので前へ。遅いターンならボーモンの守備。


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