田中基成

好きなものは山と酒、山に登りながら考えてることを書き置いています。

田中基成

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最近の記事

能登災害ボランティア 備忘録

能登半島七尾市で災害ボランティアに参加してきたので、備忘録(※Twitterの転記) ーー 今日一日、被災家屋からの災害ごみ搬出とその分別に従事した結果、「まだ被災地は瓦礫まみれ!国はなにをしている!」と言う奴は ・現場を見た事がないFAKE野郎 か ・国家による強権発動を支持する過激派 のどちらかということが分かった。 (写真は許可がある範囲のみ、被災現場は当然不可) 災害ごみの搬出については、どこまでを「災害ごみ」と認定するかという判断が難しい。被災家屋の持ち主、特に高

    • 雑感

      「相手は学生なのだから」と、空中に放たれた言葉をいくつも見た。 あれだけ責任感の強い友人が「もう二度とやらない」と思い詰めてしまった言葉の数々を、資料に書いてあることを読まずに感情だけで出される言葉で連鎖的に論点がねじ曲がっていく様を、「相手は学生で、あなたは大人なのだから」で受け止めて黙って見ていなさいと言うなら、僕にはその能力はない、これ以上の方法も思いつかない。 いま自分は自分の仕事を最後まで全うしようと思っている。けど、もっと相応しく能力のある人は多くいるようなの

      • 2023年の所感/2024年に向けて

        年の瀬である。 毎年この時期にその一年を総括しているが、今年も書き残そうと思う。 今年は非常に色々なことがあり、かつそれぞれがオーバーラップしていて個別に切り出すとよく分からない感じになりそうなので各月ごとに振り返ることにする。 全体でパッと思いつくワードはこのあたりか 「激務」「京葉大会実行委員長」「筑波大コーチ」「結婚」「日本学連理事」「アメリカ縦断旅行」「トレーニングfor全日本大会」「全日本大会」「転職活動」 1月 年明けから仕事の担当PJが変わり、大規模システ

        • 全日本ミドルロング2022反省号_田中基成(筑波大2013年入学)

          はじめに 去る2022年10月8-9日、オリエンテーリング競技歴10年目の28歳にして初めて全日本選手権を走りました。真面目に競技に取り組んでいた学生時代でも出場できなかった舞台に立とうと目指したこと、目指す過程や実際にその舞台を走ってことで感じたことを文章に残しておこうと思います。 ※この記事はオリエンテーリング記事掲載サイト「FORSTA」に寄稿したものです。 きっかけ 自分は2017年の春に大学を卒業して以降は登山に傾倒、オリエンテーリングは年に数回、果てには北

        能登災害ボランティア 備忘録

          アナリシス:大阪OLC大会-M21A

          オリエンテーリングが速くなりたいので、アナリシスを書く。 オリエンテーリングに向き合う。 ーーー 1 ×0'48 スタートフラッグからいきなり細かい読図、とりあえず下がらないようにと意識してラフに道まで。 →道を外れるXPを設定できず減速、左へのカーブを捉えてあとはコンパスでアタック ■ 最近道から外れるXP設定がうまくできないことが多々ある。この場合は右に出てくる鋭い沢を使うべきだった。 →道の両脇の地形特徴まで地図読みの視野を広げる、または顔を上げて現地情報を拾う。

          アナリシス:大阪OLC大会-M21A

          意思決定とはなにか

          Twitterで「意思決定とはなにか」「意思決定が出来ない人はそんなに多くいるのか」を考える機会があったので転記。 ーーーー 〇ぼやき(自分) 意思決定に伴う負担は、意思決定をしたことがある者にしか理解できないんだよな。かなしいことに。 〇問 意思決定したことない人って、多いものなのでしょうか? 私も大学卒業するまで大きな意思決定はしてこなかった人間ですが、卒業してからは人生とは意思決定の連続だと日々感じています。 〇返答 自分の考える意思決定は、 ・前提条件として「

          意思決定とはなにか

          2021年の所感/2022年に向けて

          年の瀬である。 毎年この時期にその一年を総括しているが、今年も簡単に書き記そうと思う。 これも毎年言っている気がするけども、今年もまた自分にとって大きな意義のある1年だった。大きくイベントで括るならば①転職、②関東への帰還だろう。また、いま感じているのは③思考の不足である。 この3つについて振り返ってみるとしよう。 ① 転職10月に実行した転職自体は既にこの記事にまとめてあるので特に付記することも無いが、では転職して3ヶ月経った今の感想はどうだろうか。

          2021年の所感/2022年に向けて

          【CC7】全国同期チームのすゝめ

          AdventCalenderの記事を書くと今年もこんな時期…と感じますね、筑波2013年入学の田中基成です。 この企画も早6回目となりましたが、今年もいまホットな人に寄稿して頂けることになりました。読む人も書く人も楽しんでもらえましたら幸いです。 ↓オリエンティアAdvent Calendar 2021 ↓僕がいま書いているのはこちらの裏版 さて、僕もなんやかんやと裏版に毎年書いて6回目の投稿ですが、今年は「全国同期チームでCC7に出ると楽しいよ🏃」という記事です。

          【CC7】全国同期チームのすゝめ

          転職活動雑記 ~思考編~

          去るGW直前、いつものように出勤してデスクに座っていた昼休み。 弁当を食べ終えて昼寝をしようと天を仰いだとき、ふと「転職するか」という気持ちが降ってきた。 そこから2ヶ月、4年半勤めた鉄鋼メーカーの技術者から経営コンサルタントへの転職を確定させるまでに考えたことを記す。 ○ 転職の動機【現環境で緩やかに死にゆく感性への危機感】 下記の記事は「転職するか」と考えた際に、なぜ自分は転職したいと思ったのかを考察して書いたものだ。 僕はいまの自分の感性が好きだ。好きなことを

          転職活動雑記 ~思考編~

          感性を育てる

          ひとは触れた物事に対し、何かしらの感情を抱く。 しかし、それは自分自身にさえ簡単に姿を教えてくれない。いま自分はモヤモヤとしたナニかを抱えているけれど、この感情はなんだろうか…と悩んだ経験は誰にしもあるはずだ。そのモヤモヤを見つけ、言語化して定義するプロセスを「感性」だと僕は捉える。 昨今「この複雑な世の中を生きるためには感性を育てなさい」という論が盛り上がりを見せ、その具体的な方法論は頻繁に説かれるものの、それら方法が何故有効なのか、そもそも「感性」とは何かを検討した論

          感性を育てる

          2020年の所感

          年の瀬である。 区切りごとに人生を振り返って書き起こし、その言葉を食う事は大きな効果を持つので今年もやっておく。 2020年の大きな要素は ・北海道/室蘭への異動 …これまでの人間関係は全て関東中心、単身未知の土地へ ・不景気による会社の就業制限 …臨時休業により年休日160日、残業一切不可。膨大な余暇。 ・新型コロナウィルス騒動 …対策と結果、先の見えない選択。浮き彫りになる個々の思想。 だろうか。この3点をベースに振り返っていこうと思う。 〇思想面 昨年の振り返りでは

          2020年の所感

          精神性から見る(超主観的な)オリエンテーリングの魅力

          どうも、オリエンティアAdvent Calender主催者の書きたがりの方こと、田中基成です。 大学4年時に立ち上げたこの企画も今年で5年目になりますが、寄稿するのは裏含め4回目。今年は裏の2日目に寄稿しています。 https://adventar.org/calendars/5731 過去にはこんな記事を書いてきました。 「それはなぜなのか?」みたいな話ばかりですが、要はこういうことを考えるのが好きなのです。 今年は「精神性から見るオリエンテーリングの魅力」ということで書

          精神性から見る(超主観的な)オリエンテーリングの魅力

          民族共生象徴空間「ウポポイ」から見る「アイヌ」と「日本人」

          室蘭に移り住んで早10ヶ月、ようやく「民族共生象徴空間『ウポポイ』」に訪問してきた。 今夏は異常な数の「ウポポイ」広告が全道的に打たれており、そのおかげで訪問前は「政府主導の対民族問題緩衝施設」みたいなイメージを持っていたものだが、実際行ってみると全く違う印象になったため、その感想をざっくばらんに残しておこうと思う。 ○僕らは「侵略国家」の末裔 ウポポイに入場して目の前にあるのが「国立アイヌ民族博物館」だ。 博物館1階にはシアターがあり、そこでまずアイヌ民族の歴史と現代に

          民族共生象徴空間「ウポポイ」から見る「アイヌ」と「日本人」

          好きな人達の「ファン」になってしまう話

          4年くらい前、急に色々な人を「好き」だと自覚した時があった。 この時は「自分はポリアモリーなのか?」とかなり悩んだものが、今になって整理できたので書き残そうと思う。 ーー 上述した「好き」は確かに「好き」なのだが、感覚としては「ファン」に近い。自分と違う思想で、自分と違う人生を毅然と歩むその姿に敬意を抱く、それが表れたものがこの「好き」だった。それは自己視点だけからの世界から脱却した瞬間でもあった。 ーー 自分は大学4年生になる頃までいわゆるロジカルクソ野郎で、正論

          好きな人達の「ファン」になってしまう話

          「生きる意味」とはなにか

          孔子は言った。 「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」 三十代、四十代で自己を確立し、五十で天命、すなわち自分が生まれた意味を知ったと。 ここで孔子が言う「生きる意味」とはなんだろうか。 ーー 近代の知識をもって「生きる意味」を考える時、そこに論理的な思考が入る余地はないだろう。 そもそも現代生物は複製する能力に秀で、生き残ってきた遺伝子が次代に自身

          「生きる意味」とはなにか

          揺らぐ世界と、溶け出す自己輪郭

          「あなたが〇〇として存在するのは何故ですか?」 こう問われたとき、あなたは答えられるだろうか。〇〇に入るのはなんでもいい、生物でも、国民でも、会社員でも。 この問いに対する回答、すなわち自己の存在理由は「アイデンティティ」と呼ばれる。 ーー 蒸し暑い夜、繁華街の喧騒を一人で歩く時や、会社のデスクで仕事に集中できず焦燥感に飲み込まれそうな時、自分の輪郭が揺らぎ、立ち消える感覚を覚えることがある。 周囲を見渡せば、楽しそうに談笑する人や、仕事に打ち込む人の顔が目に入る。

          揺らぐ世界と、溶け出す自己輪郭