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この人の力になりたいと思うこと @戦国妖狐ステージ感想


戦国妖狐 THE STAGE 世直し姉弟編
2024年10月4日(金)に千穐楽を迎えたこの舞台

OWV本田康祐くんが主演をするということで
見に行くことを決めたこの作品。

初日から何度も北千住へ足を運び、
千穐楽を終えてしまった今。
この作品に、この座組に出逢うことができてよかった、と心から思います。

そんな戦国妖狐 THE STAGE 世直し姉弟編について
個人の解釈も含めて、感じたことを忘れないように
書き連ねてみたいと思います。



本当は一人一人、一役ずつ好きなところ、シーンが沢山あるけれど
ほぼ全演出、全セリフに言及する勢いになりそうなので。


物語としても、そして座組としても
キーワードになっていたように感じた
「力」という観点に絞ることにします。




・成長し続ける力(迅火)

霊力を手にして生まれ、
友達を失った悲しみから力を使い、
闘うための力にとりつかれていた迅火。

自分自身も人間でありながら
人間が嫌いであり、害獣と呼ぶ。

そんな人間、断怪宗からの刺客、雷堂斬蔵。
霊力をもつ魔剣を使いこなす。

物語序盤、そんな斬蔵に負けるシーン。

人質にされた人間を無視できず
人間(斬蔵)に負けたと落ち込み、
村の人に御礼を言われても
わたしは何もしていないと突き放す。

人間嫌いでありながら、
人間らしい感情を持つ自分に気付いていない
迅火が印象的でした。

そんな理想の自分と、感情との葛藤に
何度もぶつかるのは成長することに必要な過程。

・たまに頼らず、敵に挑もうとしたとき
・名前を決める際、灼岩の気持ちを汲んで提案したとき
・志が同じだった道錬との戦いをたのしんでいたとき
・真介と仲直りして、つらさを乗り越えようとしたとき

何度も何度も、悩み、乗り越えて強くなっていく迅火。

闘うための力を追い求めていた迅火に
一番備わっていたのは、
今の自分と向き合い、成長し続ける力だったのではないか。

そして、そんな迅火を演じるのが
誰よりも感情に正直で真っすぐな本田くんだったからこそ、人間らしい感情の変化を繊細に表現することができたのかなと思いました。


人間らしいよね、迅火


・居場所を守る力(灼岩)

村から迫害され、親に売られ、
そんなときに野禅に出会った芍薬。

居場所が欲しくて、居場所をつくるために、
手に入れたはずの大きな霊力が
結果として居場所(村)を壊すことになってしまった。

そんなときに新たな灼岩の居場所になったのが
迅火、たま、真介

霊力ではなく、灼岩が持つ愛情が
対立しがちだった迅火と真介を、4人をつなげていたことを
舞台上から何度も感じました。

物語終盤、彼らと新しく生まれてくる命を守るために
身を挺して、霊力を使う。

居場所を守るために力を使う灼岩が呟く
「みんな、愛してるっす」
に何度泣かされたことか。。

灼岩役を演じる佐倉初さんは、カーテンコールで
「役を演じるのに自信がなかった」
とおっしゃっていたが
私には、最初から最後まで、何回見ても
そこで灼岩が生きていたようにしか見えませんでした。

1人2役という確かに難しい役どころだったかもしれないけど
優しくて、明るくて、強くて、凛々しくて、
客席まで丸ごと愛してくれているかのような
芍薬と火岩に出会えて、私も幸せでした。

芍薬と火岩


・対話する力(真介)

感情に正直な真介。
虐げられないようにと、力を求めていた真介には
その人の心をこじ開けることができる
対話力に優れていたように思います。

人間嫌いだった迅火。
過去の自分の行いに葛藤する灼岩。
身体を乗っ取ろうとする魔剣・荒吹。

相手がどんな状況にあろうと、
どんなに強かろうと
自分の感情に真っ直ぐで
相手の感情さえも丸ごと受け止めて通じ合おうとする力。

その対話力があったからこそ、
頑なだった迅火の心は開いたし、
見ているだけの客席との架け橋にもなっていた気がする。

戦いや真面目なシーンで
空気が重くなりがちなストーリーに
宇野さんが演じる、お茶目で人間らしく
可愛いとすら思ってしまうような真介がいてくれたおかげで
見ている私たちも戦国妖狐の世界に、どっぷりと入り込むことができました。


宇野さんと本田くんの2ショット、毎回可愛い


・この人の力になりたい、と思わせる力(本田康祐)

今回はこの力を改めて実感したし、
その力の強さに驚きさえしてしまいました。

私の推しである、本田康祐くん。
オーディション番組から応援しているので
もう5年目になります。

本田くんと出逢ったPRODUCE 101 JAPANで
いまでも忘れられない場面。
ファンなら伝わる、OTT2班

詳細は語り切れないので省略しますが
圧倒的に勝てないであろう相手チームに対して
リーダーとして奮闘していた本田くん。

そんな、本田くんと同じチームのメンバーが
「(バトルに)勝って、本田くんを泣かせてあげたい」

自分のためではなく、
彼のためにできることをしたいと
何人もインタビューで話していました。

今回の戦国妖狐の座組でも、
初めましてであり、
舞台経験も豊富な素敵な役者の方々から
同じ言葉をきけたことにびっくりしました。



開幕前からのポスト、カーテンコールのコメント

座長のがんばりを褒めて
座長の願いを叶えたいと言って
座長のことを支えたい、と。

演技も人柄も素敵な役者のみなさまが
こんなにも本田くんの力になりたい
と言葉にしてくれること。

シンプルに、すごいなあと思います。

ファンであるQWVが本田くんのためにと思うのは
アイドルとファンという関係上、
生まれやすい感情なのかなと思う。

でも、社会に出て働いているビジネス前提だと、
自分・自社の利益のために動くことが当たり前になる。
誰かのために頑張るなんて澄み切った感情は
本当に漫画の世界のようなものになっていたのに。


目の前で、自分の大好きな人が
同業者という立場の人から
その澄み切った感情をむけられる対象になっていることに
すごく幸せで、誇らしい気持ちになりました。

人に愛情を向けることが本当に上手で
誰かのために惜しみなく頑張る本田くんだからこそ、
そんな本田くんの力になりたいと思える。

彼を応援することができて、本当に幸せです。

周りの人に愛されて流していたその涙も
感情を繊細に、時に大胆に表現する演技も
毎日進化していく殺陣に垣間見える努力も
ファンに驚いてほしいと伝えてくれる愛も
ファン以外の方にも褒められる熱量も

宝物のような記憶がまた一つ。
全部、大切に覚えていたいと思います。
ありがとう。


またどこかで、迅火に逢えますように





迅火・たま・真介・灼岩がだいすき


あ~~もっともっと
すきなところ、いいたいところたくさんあるけど。
とりあえず、続編を希望します!!

素敵な舞台、戦国妖狐 THE STAGEに
出逢えてしあわせでした。お疲れ様でした!


とりとめなく書いてしまった文章を読んでいただき
ありがとうございました。


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