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逆さになること

外の寒さと中のあたたかさ。
冬の練習は心地よいです。

この日曜朝は西中島南方でマイソールクラス。
その午後はヴィオラトリコロールスタジオでワークショップでした。

「更年期からのヨーガプラクティス・逆転アーサナ」

「更年期がテーマ」の依頼を受けて、女性ホルモンの減少にともない一般的に女性の身体に起こる傾向と、私自身が更年期を過ごした中で感じたり気づいたりした個人的な体験を照らし合わせて、老いていく身体と向き合いつつヨーガの練習をどのように取り入れていけばいいのかを考えました。その結果、他にも大切な要素はありますが、更年期以降のアーサナ練習で大切だと感じるのはダントツで「逆転・逆位」でした。

逆転系アーサナといっても様々なものがあります。
大まかには傾斜のものと垂直に逆さになるものとありますが、私が考えるのは垂直系、つまり頭や胴体のほぼ真上に骨盤や下肢がくるものです。
その中で土台の中心が頭(頭蓋骨)になるものと、肩(肩甲骨)になるものがあります。それらの中でアーサナをピックアップしました。

頭と両手が支点の三点倒立(シールシャーサナ)
支点のポイントが肩(肩甲骨)のハラーサナ

写真の三点倒立やハラーサナは難易度が一般的にはそう高くないです。ただし首や頭部の不具合または心疾患がある方は、要注意とか禁忌といわれるので、控えたり、苦手に感じられます。しっかりと安定したカタチを作り、補助を使用したりや軽減したカタチからトライすれば、そう無理なくできる方法もあります。
易々とできる方は次のステップとして脚を上げていきます。難易度は高くなりますがやり方は同じで様々にバリエーションがあります。
重力を反転させるこれらのアーサナは沢山の優れた効果を生み出し、心身を安定させます。さらに付け加えると逆さから見る世界はとても楽しく愉快です。心身の変容を引き起こすきっかけになり得ると感じます。

今回のワークショップでは逆転系アーサナに向けての準備、そしてアーサナの練習を組んでいましたが時間不足でじっくりとはできませんでした。

私はこれらのアーサナがヨーガを始めた頃はかなり苦手でした。ですが練習を積んで数十年経った今、とても大切に感じ好んでおこなうようになりました。特に50歳を過ぎた頃からその感覚は強く感じています。さらに今回、仕事とあって突っ込んで考えてみたり、よく練習してみて、より大切に思うようになりました。なかなか奥深いものです。

今回じっくりできなかったのでこれらをまたお伝えする機会を得れたらと強く願います。

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