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人材紹介コンサルタントのお金にまつわる話

こんにちは、RtoRの井川です。
 
弊社では、人材紹介コンサルタントの方々の転職支援をさせていただいていますので、面談時には現在の年収や希望年収などの確認は必ず行わせていただきます。
 
その場では、一般的な質問に終始することが多いですが、選考が進んでいく過程でより具体的な希望年収や希望月収、世帯年収や貯蓄の有無などについても話が及ぶ場合があります。
 
人材紹介コンサルタントの職業柄、固定給+インセンティブという給与体系で生計を立ててている方も多く、転職した場合、インセンティブがしばらく減ってしまうことも想定しておかないといけないケースもあるためです。
 
そのため、転職したくてもあまりにも固定給が下がってしまうなどの場合、条件面で内定承諾できないケースもあります。そのようなことにならないように、事前に双方の思惑を確認しクライアント企業とのすり合わせには最新の注意を図っています。

「稼いでいるが貯金はしていない」

人材紹介コンサルタントの方々の中には、年収1000万円を超えていらっしゃる方もたくさんいます。一般的に年収1000万円を超えると良い暮らしをしてそうに聞こえるかもしれませんが、結婚されていて持ち家があり、子供もいて、世帯年収で1000万円台前半位であればそれほど余裕があるわけではありません。
 
私の場合がそうでしたが、30代に入り年収が1000万円を超えてきたあたりで、結婚、新婚旅行、出産、マイホームや車の購入などが続くと、それまでほとんどその日暮らしをしてきたことも重なって、貯金と言えるほどのものはなく、常に資産状況は自転車操業でした。
 
先日面談させていただいた方も、直近まで1000万円以上を稼いでいらっしゃる方でしたが、趣味も多く、時計や車へのこだわりも強く、あまり貯金をしていないという話でした。そのため、「恥ずかしながら貯えがそれほどないので、固定給がある程度出る会社を紹介して欲しい」との要望を頂き、無事固定給が上がる転職サポートをさせていただきました。

「稼ぐことにフォーカスしすぎ」

また、人材紹介コンサルタントあるあるかもしれませんが、年収1000万円オーバーを10年以上続けている方は少なく、1年~3年ほどで急激に年収を上げて、転職して年収を下げてまた1000万円に乗せる、それを繰り返した結果、最終的にはそれほど年収が上がっていない方もいらっしゃいます。
 
私たちの仕事においては、トップラインを上げることも大事ですが、ある程度のライン(800~1000万円以上?)になると、「いかに長く続けられるか?」のほうが大事なような気がします。

「人生100年時代の大変さ」

人生100年時代と言われて久しいですが、私は「100年も生きれてうれしい」、というより「100年も生きていく大変さ」を考えてしまいます。
 
寿命が80歳くらいであれば、60歳~65歳まで働いて、残りの時間は貯蓄と年金で何とかゴールすることができるかもしれませんが、寿命を100歳で設定すると70歳まで働いても、ゴールまであと30年もあります。30年もの間、貯金と今の年金制度で生活を賄っていけるとは考えにくく、80歳まで働いてもまだ20年もあります。
 
昨今の80歳前後の生態について詳しくはありませんが、私の家族で80歳前後くらいの人は、ちょっとしたアルバイトもできないほど足腰も弱り、判断力も鈍っていて、80歳まで働くなど想像もできません。

「お金に働いてもらう」

個人的には、40代に入ってから、それまでの「貯金をしなければいけない」という意識よりも、「積極的に運用しなければいけない」という意識に変わってきたことを実感しますが、これでもかなり気付くのが遅い方だと思います。
 
貯金をしても利息はほとんどつかず、お金の価値自体が相対的に下がっていますので、お金を寝かしていても現在の価値のまま将来に受け継いでいくのが難しい時代です。
 
そのため、稼いだ分のお金を趣味や生活水準の向上に充てるのもいいですが、将来のことを考えて資産運用もしっかり考えていく必要があります。
 
私も最近になってようやく色々と着手していますが、早いうちから取り組んでおけばよかったとつくづく思います。
 
年収1000万円というのは、昔からサラリーマンの大台として認識されてきたように思いますし、現に年収1000万円を超える人は全体の5%程度と言われていますので、該当する方はそれなりの満足感はあるかもしれませんが、それだけでは人生戦略においては不十分だと言わざるを得ないのが現実です。
 
稼いだお金をiDeCoやNISAといった初歩的なものから、投資信託や株、債券、保険、金、不動産、仮想通貨など、運用する方法も様々です。
 
目の前の生活に忙殺されていつまでも学ばなければ、一生お金に不自由な人生を送らなくてはならないかもしれません。
 
自分の年収が500万円で奥さんの年収が500万円なら、世帯年収は1000万円です。一人で1000万円稼ぐよりも手取り金額が大きくなります。「稼いでから考える」「余裕ができたら考える」では、いつもで経っても行動できません。
 
少しずつでも良いので、将来に備えて、キャリアのこと、お金のことは考えていきたいですね。
 
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