コロナ禍での転職失敗事例

こんにちは、RtoRの井川です。

 

今年に入り、スカウトサイトの宣伝強化が奏功し、おかげさまでたくさんの方々と面談をさせて頂いております。

 

そんな中で、果敢にもコロナ禍に転職をされながら、残念ながら短期離職、転職を検討される方もいらっしゃいます。

 

そのような方々の失敗から学び、コロナ禍でも失敗しない転職をしていただきたいと思います。

 

 

「コロナ禍で業績不振の業界への転職」

 

まず、わかりやすい失敗例としては、外食、旅行、ブライダル、アパレルなど、1部の勝ち組企業を除いて、業界全体的に不振で苦しんでいる業界へ転職される例です。

 

中には、第2波、第3波を過ぎれば大丈夫、売上は戻ってくると見込んで採用されたものの、第4波、第5波と相変わらずまともに勝負できず売上も戻らない状態の会社に転職された方もいます。

 

また、転職した会社はIT系の会社でも、主要クライアントが旅行業とか外食産業で、新しいシステム導入が凍結したなど、その企業のクライアントがどういう業界かによっても、業績が大きく左右されます。

 

 

「リモートワークに慣れずに失敗する事例」

 

その他にも、異業種にチャレンジして転職したものの、前職は対面を主とする仕事をしていた業界からIT業界などオンライン商談やリモートワークが進んでいる業界に転職したことで、リモートワーク下では聞きたいことも聞けず、未経験分野の仕事を一人で勉強しながら、成果を出せずに苦しみ精神疾患になる人もいます。

 

入社直後からリモートワークで仕事を始める場合は、入社後の教育体制やサポート体制などを良く確認して入社しないと、会社によってはコロナ禍以前よりも相当放置されるケースが散見されます。

 

 

「コロナ禍だからこその確認が必要」

 

コロナ禍でも儲かってる会社もたくさんありますし、売上が半減している会社もあります。もちろん、売上が半減している会社の採用はあまりないと思いますが、売上減少を食い止めるべく、採用活動を行う会社もあります。

 

業界全体がコロナによるダメージを受けている場合、実際の売上や利益、会社の財務状態などをしっかり確認したほうが良いですし、そのような情報も出してくれない会社にはいくら誘われても行かないほうがいいです。

 

また、どの程度出社して、どの程度リモートワークなのか？入社後、どのようにして教育研修や引継ぎが行われるのか？なども具体的な働くイメージがつくまで落とし込んで確認したほうがいいでしょう。

 

 

「未経験ＯＫ、完全リモートワークのエグゼクティブサーチ」

 

コロナ禍のニーズを逆手にとって、『未経験でも完全リモートワークでエグゼクティブサーチのコンサルタントを募集します』といった求人を受けている方もいました。

 

申し訳ないですが、人材ビジネス未経験で、しかもエグゼクティブサーチをリモートワークオンリーでできるわけがないのです。

 

できてもたまたまです。当たるも八卦当たらぬも八卦です。

 

聞いたこともない会社でしたし、おそらく入社しても放置プレイだと思います。

 

 

「コロナ禍で先が見通せない世の中だからこそ」

 

それでも昨年ごろから転職市場は活況を取り戻しています。

 

求人媒体、スカウトサイト、人材紹介が乱立しており、各社様々な方法で転職を喚起しています。

 

転職する個人からしたらコロナ禍もあいまって、何を見て、何を信じていいか非常にわかりにくい状態です。

 

目先の利益に捕らわれて、強引に転職をさせたところで、人材エージェントは信頼できない、胡散臭いとブーメランとして帰ってくるだけです。

 

このような環境下だからこそ、我々アナログな人材紹介事業者は、『ダメなものはダメ』『良いものは良い』と目先の利益に捕らわれずにアドバイスしたいものです。