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打倒、リクルートキャリア!
こんにちは、RtoRの井川です。
先日、ある人材紹介会社の社長と役員と私の3人で会食をさせていただきました。
その際、「将来の目標は、打倒、リクルートキャリアだ」とお聞きしたエピソードについて書いてみたいと思います。
「オフィスツアーで活気がわかる」
先日、あるエージェントの役員の方から、「井川さんにはもっと力を入れて紹介して欲しいので、当社の理解を深める意味でも一度社長との会食をセッティングさせて下さい」と大変有難いご提案を頂きました。
会食の前に初めてオフィス内部を訪れましたが、まずはその人の多さや、活気に驚きました。オフィス自体も綺麗ですが、それぞれのデスクの上もしっかり片付いており、統一的なオフィス家具とPCが整然と並んでおり、引き締まった会社のイメージを持ちました。
また、電話をする人や、面談をする人、社員同士で相談をする人など、パッと見ただけで「動きがある」「熱量がある」感じがとてもして、やはり訪問して肌で感じることが大事だと、改めてオンライン中心になっている普段の自分の行動を反省しました。
「若く優秀な経営者」
その後、オフィス近くで焼肉を食べながら会食をさせていただきました。
社長と役員のお二人は若々しく、カジュアルでフランクな印象ですが、話し出すと非常にキレがあり、矢継ぎ早の質疑応答に加えて、肉を焼いて食べるという作業が加わり、後手後手にならないようついていくのがやっとでした。
話した内容は多岐にわたり、「人材採用や育成」から始まり、「集客マーケティング」、「システム投資」、「競合情報」、「IPO準備」など様々な話で盛り上がりました。
会食が終盤に差し掛かかった頃、ある質問をさせていただきました。
私「御社は現在拡大路線を進まれていますが、その目標は何ですか?」
社長「うちはこれまでの人材紹介ビジネスを踏襲しつつも、よりよいスキームを作り上げ、JAC Recruitmentさんなど両面エージェントの大手を超える会社を作りたいと思っています」
私「なるほど、しかしJACさんを超えたらどうなるんですか?JACさんを超える会社ができたら何が変わるんですか?」
社長「はい、当社は現時点では専門特化型のようなエージェントのため、JACさんを出すとわかりやすいのでそう話しましたが、最終的にはリクルートキャリアさんの人材紹介も超えて、日本一のエージェントを作りたいと考えています」
私「日本一のエージェントとは凄いですね」
社長「はい、日本一のエージェントとして、今の大手人材紹介会社よりも質感のある人材紹介を行い、日本の人材紹介マーケットを再構築したいと考えています」
私「それは、強く共感できます。是非応援させてください」
「リクルートキャリアは人材紹介会社なのか?」
個人的にリクルートキャリアという会社を見ていて、人材紹介会社という顔よりも、総合人材会社としての顔が圧倒的に強く、トータルで市場を取れればいい、人材紹介はその一つの機能に過ぎないという印象があります。
リクルートグループ全体の最適解としては、それが正解かもしれませんが、人材紹介業界だけを切り取ってみたときに、今のリクルートキャリアが進んでいる方向に対して、異議を唱える人材紹介会社の経営者やコンサルタントは大勢います。
私が新卒でJACに入社したころ、まだ何も知らない若造で鼻息荒く「打倒リクルートエイブリックだ!」と言っていました。実際にクライアントを訪問すると、リクルートエイブリックの営業が何を提案しているのか?ということをまずは聞くことから始めていたくらい、競合としてメラメラと強く意識していました。
当時のリクルートの人材紹介はそれほど強く、今と変わらず量も多かったですが、コンサルタントの質も高く、若造の私にとってはクライアントを通してリクルートエイブリックの営業マンに多くのことを学ばせていただきました。
しかし、今のリクルートキャリアはAIがマッチングを行い、人が介在する要素が減ってきています。アナログ的な良さよりもデジタル的なマッチングで生産性を高めようとしており、人材紹介の形そのものが変わってきているように感じます。
もはや求人媒体や人材紹介の垣根がなくなりつつあり、「サイト内の求人と求職者の利用促進を促すのがエージェントの仕事」といった感じです。
人材紹介の役割として、人の感情部分や企業風土など、可視化しにくい感覚的な部分のマッチングを含めて、企業と個人を繋げる役割があり、その点においてAIでは現状到達していないように思います。
そんな業界の流れに疑問を持ち力強く変革していこうとしている若い経営者がいます。
私としては、そのような会社を微力ながら精一杯応援させて頂きたいと思います。
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