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面接で意向が上がる会社、下がる会社

こんにちは、RtoRの井川です。
 
人材紹介の仕事をしていると、ご紹介先の企業によっては、「面接後に意向が上がりやすい会社」と「意向が下がりやすい会社」があります。
 
これは一般企業に限った話ではなく、人材紹介会社の面接においても一定数存在します。自分たちが普段紹介者側の立場であるにもかかわらず、自社面接では意向を下げてしまうケースもありとてももったいないと思います。
 
では、どのような面接は求職者からの評価が高く、どのような面接は評価が下がりやすいのでしょうか?

「1次面接官が疲れている?」

企業も求職者も1次面接での第一印象は非常に大切です。
 
1次面接の対応をする方が、人事担当者や多忙なコンサルタントや営業マネージャーの方だった場合に下記のようなことが時々発生します。
 
・忙しそうでレジュメも読んでいなさそう
・終始疲れた印象があり、時々ため息をつく
・遅れて入ってきて一言もお詫びがない
・重箱の隅をつつくような質問ばかりする
・初対面にもかかわらず高圧的、上から目線 など
 
1次面接がこのような状態では、折角苦労してご紹介させていただいても意向が下がるばかりです。もう少し面接数を減らしたり、業務を分担して、面接に臨む際は集中して前向きに対応して欲しいと思います。
 
逆に、1次面接から社長や事業部長、役員クラスが出てくる会社は、候補者に対する期待度が高いことが伝わりますし、会社説明もご自身たちで構築してきた会社のことですから、熱意をもって説明していただくなど、求職者の意向が上がりやすい傾向にあります。

「何を評価しているかわからない面接」

また、最近は人材紹介経験者のニーズが高すぎて、職務経歴書上優秀と認められる方は、面接ではほとんど具体的な成果やそのプロセスも聞かずにべた褒めし、「是非来て欲しい」などと言われるケースもあります。コンサルタント個人で年間4000万円以上の売上を上げていて、転職回数も少ないとそのような傾向にあります。
 
求職者からすると、何も聞かれていないのに評価をされても、「この会社は自分の売上が欲しいだけなんだろうな」と思う方もいらっしゃいます。個人のパーソナリティやレジュメに書ききれない努力などを評価されたわけではないので、モチベーションとしてはあまり上がりません。
 
逆に、面接では事細かに色々と確認したうえで、「当社で実績を上げるのはかなり難しいよ、それでもうちに来て頑張れますか?」と、必要以上に不安にさせてくる会社もあります。求職者が相当チャレンジングな転職を希望していて(例えば未経験でエグゼクティブサーチを希望するなど)、受け入れる企業側も相当覚悟をもって育てる前提であればわかりますが、普通の人材紹介経験者に普通の人材紹介の面接でそれを言われると、おっかなくて入る気になりません。
 
面接がうまい会社では、候補者の経験や人柄、今後のキャリアパスなどについてしっかりヒアリングをされ、その人が求めるものがどのような点で創出できるのか?何がマッチしているのかをご説明いただきます。一方で、現時点で「ないものはない」「それは一緒に作り上げていってほしい」とこちらも等身大でご説明いただくなど、裏表のない態度が求職者に安心感を与え、結果的には意向が上がりやすいのではないかと思います。
 
 
私自身、組織で働いていたころはよく面接をしていましたが、当時の私の面接では今の時代誰一人入社しないだろうなと反省するばかりです。
 
思い返せば、私が学生の頃に受けたJAC Recruitmentの面接では、学生の私に役員が名刺を手渡してきたのはとても印象が良かったことを今でも記憶しています。
 
相手が誰であれ最初に丁寧に自己紹介するという姿勢は、新卒であれ中途であれ、人と人とのかかわりの前提として気持ちのいいことなんだと思います。
 
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