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異業種から人材紹介会社に戻ってきた理由

こんにちは、RtoRの井川です。
 
最近、現役の人材紹介コンサルタントの方々の転職支援のほかにも、人材紹介コンサルタントから異業種にキャリアチェンジした後に、もう一度人材紹介会社を目指す方の転職支援が増えています。
 
そのような方々が人材紹介会社に戻りたい大きな理由として、人材紹介コンサルタントとして感じていた「やりがい」が、異なる仕事をしてみて再発見されたと仰る方が多いように思います。

「異業種に転職して半年でカムバック」

私の場合も、新卒で人材紹介会社に入社して、20代後半に異業種に転職しました。
 
私が就職した時期が就職氷河期時代だったのもあり、希望する業界への就職は狭き門でした。そのため、商社やメーカーなど、新卒のころに憧れていた業界に転職したいという理由で転職活動をした結果、専門商社の営業職に転職をすることになりました。
 
当時はまだスマホもなく、今流行りのSaaS系企業というワード自体が存在しませんでした。そのような時代に希望の専門商社に転職したのですが、かなり特色の強い専門商社だったこともあり、盛大にミスマッチな転職となりました。
 
ミスマッチだった点は下記のとおりです。
・かなりのマイクロマネジメント(日報の時間単位が10分)、上司も細かい人だった
・営業プロセスの細分化が進み、営業活動の幅が狭い(今でいうザ・モデル型)
・男性社会で社内もクライアントも男ばかり、客先はメーカーの生産部門で華がない(人材業界は女性も活躍、オフィスも華があり、訪問先も一流のビルばかり、こっちのほうがやる気出る)
・自分より頭のいい奴がゴロゴロいて出世できる気がしない(人材紹介は学歴不問!)
 
このような理由で、入社後半年で次の会社に転職することになりました。

「人材紹介の営業と他業界の営業の何が違うのか?」

私が所属していた会社は「メーカー商社」という位置づけで、工場は持たないものの、外部関連会社などでモノづくりをして納品するという商売でした。
 
客先に訪問して自社製品の営業を行うのですが、他社との差別化というと、「納期(早いのか遅いのか?)」「価格(他社より安いのか?)」が大半のニーズで、一部「品質」や「営業マンの信頼感」といったものもありました。
 
しかしながら、私が扱っていたFA部品(ファクトリーオートメーション/生産部門使われるような部品や部材)は同業他社も多く、圧倒的にどこかのメーカーが優れているという物でもありませんでした。
 
そのため、お客さんに製品を購入していただいても、「ありがとう」の質感が人材紹介で良い人を紹介した時の「ありがとう」の質感と異なるのです。
 
ありがとうはありがとうであり、そこに差を求めること自体けしからんと怒られそうですが、実際にそう感じてしまったので仕方ないです。
 
FA部品は代わりの製品がいくらでもあって、納期1日違うだけでも、価格がちょっとでも安いだけで、他社に乗り換えられたりします。
 
つまり、営業としてインパクトが低く、生産部門や物流部門がイケてないと失注してしまうことも発生します。

「異業種を経験するのも悪くない」

それと引き換え、人材紹介は営業担当がニーズのヒアリングを行い、自分でマッチする人材を探してきて、クロージングまで全て自分で行います。営業担当が全てと言っても過言ではありません。
 
手数料が多少高かろうが、良い人材にはお金を払いますし、早ければ良いというものでもありません。
 
紹介する人材全て経歴も人柄も異なりますので、クライアントからすれば最高の人材が採用できれば相当喜んでいただけます。
 
私の場合、異業種で異なる経験を積み、それが盛大にミスマッチだったことから、人材紹介に骨を埋める覚悟ができました。
 
もし、「このまま人材紹介でずっとやっていくのか迷っている」という方がいたら、一度異業種に転職してみると良いと思います。
 
異なる業界から人材紹介業界を見て、改めてやりたいという気持ちになればもう迷うことはありません。

 
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