【イベント紹介】『ブックダービー「知のB1」』この時代の人たちに一番読んでほしい本は?
現在の世界のデータの90%はここ2年間に生み出されたもので占められているという。・・・世界のデータ量は毎年40%、そして2020年までには50倍にまで増加すると予想されている。
2015.1.29 以下より引用
https://thebridge.jp/2015/01/worlds-data-volume-to-grow-40-per-year-50-times-by-2020-aureus-20150115-2
ここ数年、現代社会が取り扱う情報量が異常な速度で増していることを示す記事がよく目に付きます。
情報社会に生きる私たち
日常生活で、引用した記事が示しているほどの実感は湧きませんが、情報源がTV、本、雑誌、新聞、身近な人…などが中心だった時代から、PCが登場し、インターネットが開発され、スマートフォンが登場した現代。そしてインターネットの速度上昇とともに、様々なツールが開発されてきました。
地球の裏側の情報に誰もが触れられるようになり、自分の身近な人たちがまるで一昔前のメディアのよつに情報発信を出来るようになった現代。
多くの情報に気軽に触れられ発信できるようになり、これまで以上に個人が影響力を持ち、多様な生き方・判断をすることが可能になりました。
しかしそれと同時に、あまりの多くの情報に振り回され、情報の移り変わりと共に起こる社会の変化について行くことができない個人が増えてしまっています。
情報社会の弊害
実際に、情報過剰による弊害は多く指摘されています。
情報オーバーロード(じょうほうオーバーロード、英: information overload)とは、情報過多によって必要な情報が埋もれてしまい、課題を理解したり意思決定したりすることが困難になる状態を指す。
このような状況において、多くの研究者は「論文を執筆するにあたって、いったい、自分はどこまで調べればよいのだろう」と途方に暮れてしまいます。しかも、大量の情報に囲まれ続けているうちに、最新情報に触れ続けていないと何か見落としているのではないか、置いていかれるのではないか、成功を逃すのではないかといった恐怖(fear)を感じるようになるとして、FOMA(fear of missing out)という言葉も生まれました。
すなわち、入ってきた情報を脳が処理するので、情報過剰に陥っておる場合には、脳がオーバーヒートしている状態になるのです。
多くの情報を処理できずに脳がオーバーフローを起こした状態を指す「情報過多シンドローム」です。
こんな弊害と同時に「21世紀の石油」とまで言われ、これからも更に増え続ける情報と、私たち現代人は向き合い続けなければなりません。
情報社会に必要な能力
このように情報の洪水に我々が溺れてしまう原因は、インプットされ続ける情報の「処理能力不足」と言えると思います。
そして人間における処理能力とは、情報の「整理能力」と置き換えることができると思います。
もし膨大な情報に対して的確に判断できるシンプルな整理能力があったら、あなたのこの先の人生がもっと生きやすくなると思いませんか。
上記は、令和哲学者のノジェスさんが主催する『ブックダービー「知のB1」』のHPに記載してある文言です。
ブックダービー「知のB1」
令和哲学は、多様な学問を1つに統合できる理論をベースに、既存の概念を再解析します。これまでの価値観にない全く新しい世界を変えるメソッドがここにあります。
令和哲学カフェHPより
『ブックダービー「知のB1」』では、そんな令和哲学を活用しながら、5人のパネラーが「この時代の人たちに一番読んでほしい本」として選んだ一冊の書評を発表し、ファシリテーターの令和哲学者ノジェスさんからのお題に回答しながら、本の内容を深めていきます。
そしてそんなパネラーの回答を参考にノジェスさんが令和哲学的視点でジャッジし、「この時代の人たちに一番読んでほしい本」の順位を決定していきます。
視聴者も順位を予想して投票できるので、ゲームを視聴をしているような感覚で楽しみながら整理能力を鍛えていくことができます。
これまでに紹介された本
こちらは前回10/24に開催されたブックダービーのアーカイブです。
この回は初めて「現実からの順位」と「本質からの順位」の両方の側面から整理されました。
ノさんか出す質問がとてもシャープで「そんな角度で本を観るのか」と、とても勉強になるのでぜひみてみてください。
かくいう私も一度出演させて頂きました。もちろんNo1を狙っていましたが残念ながら2位でした…
観る方も勉強になりますが、出演するときはめちゃめちゃ勉強になります。なんたってノさんの質問が深すぎて、準備しないと一切答えられないからです…
そしてブックダービーでは、競馬を例えに「本を馬・騎手をスピーカー」に見立てるのですが、まさにそんな感じで「いかに本と一体になれるのか」が勝利の鍵だと痛感しました。
次回開催
そんな『ブックダービー「知のB1」』ですが、次回の開催は11/14(日)21:00-22:30です。今回も面白そうな本たちですね
今回もアーカイブはあると思いますが、リアルタイムで参加して順位予想の投票をすることで、よりスリル感を味わえると思いますので、せび当日参加してみてください!