見出し画像

心とは何であるのか。

あらゆる問題は、心から生まれる。
あらゆる現象は、心から生まれる。

そうであるならば、我々は心を知らなければならない。それを知らなければ、何も知ることはできない。

しかし我々はあまりにも心について無知である。私を私と思うこの心とは一体何であるのか。どこから来たのか。どこに向かうのか。私たちは、何も知らない。

科学ではそれを解明することができない。観察できないものは理解することができない。それが認識対象と認識主体を切り分け、認識対象に対する探求を続けてきた科学の歩みだ。

しかし認識対象は、認識主体によって生まれる。そうであるならば、認識主体に対する理解がなければ、真に認識対象を理解することもできない。

では認識対象と認識主体は、いつどのように分かれたのだろうか。元から分かれて存在していたのだろうか。そうではない。

真の認識主体は、認識対象も認識主体も溶けた世界である。その真の認識主体から、仮初めの認識主体と仮初めの認識対象が生まれ、この世界が誕生する。

仏教ではそれを無分別の心・無分別の智と呼ぶ。分けることができない世界。つまりそれだけが実在する真実の世界だ。

そしてその心から、分別の心・分別の智が生まれる。これが認識主体と認識対象とが分かれた現実の世界の誕生だ。そこから仮初めの認識主体の分別の心によって、様々な分別の智が生まれる。

私たちが生きる現代社会は、全てこの分別の心・分別の智を土台に構築されている。

これによって、国境が作られ、人種が作られ、民族が作られ、宗教が作られ、イデオロギーが作られ、学問が作られ、自己が作られ、他者が作られ、悩みが生まれ、争いが生まれる。

しかりこれらは全て仮初めでしかない。何も知らずに作られた幻想であり、虚構に過ぎない。私たち人類は、人間が何であるのか。心が何であるのか。それらも分からずに、社会を構築してきてしまった。それが人類の現在地だ。

産業革命の恩恵によって、私たちは十分すぎるほどの物質的な豊かさを積み上げてきた。しかしその歩みの方向性はすでに限度を超えてしまっている。私たちは新たな人類の方向性をどこかから提示しなければならない。

様々な知を探求し、様々な開発をし続けてきた、私たち人類に残された道はひとつしかない。それは心を知ることである。科学によって認識対象の秘密が解明され、現実世界が開発・拡張されてきたのであれば、これからは認識主体の秘密を解明し、私たちの意識の開発・拡張をしていかなければならない。

2000年以上前に第一の知の爆発が起きた。釈迦やイエス、ソクラテス、老子などによる本質世界に対する知の爆発だ。そして数百年前に第二の知の爆発が起きた。それは科学革命を起因とした西洋主導の現実世界に対する知の爆発だ。

そして今、インターネットで全世界が繋がり、スマートフォンで世界中の知に誰もがアクセスできるようになり、人間を遥かに超えた知能を手にする人工知能が登場し、多くの人たちがこれからの社会の方向性を模索している現代社会。

そんな今、これまでの第一・第二の知の爆発を超えた第三の知の爆発が起ころうとしている。それは、本質世界と現実世界を含めた人類のこれまでの全ての叡智が融合される知の爆発だ。

そのラストワンピースが心の理解である。真の認識主体の理解である。無分別の心・無分別の智の理解である。真理・真実への理解である。

そしてその知の大爆発は日本文明から起こる。

古代においては東洋文明のエキスである中国文化を取り入れそれを日本文化として昇華させ、近代においては西洋文明のエキスを取り入れ明治維新を起こしてアジア式の近代化を成功させた。これらは人類歴史上でも例を見ない歩みであり、まるで溶鉱炉のような文明である。

そして世界が分断され、あまりに複雑・多様になった現代社会。西洋文明のエンジンである科学技術は、人類に恩恵をもたらすと共に、それ以上の混乱と分断と争いを世界にもたらしている。

だからこそ今、その科学の限界を補った人類の全ての叡智を溶かし、上昇させる時が来ている。

分別の心から生まれた、国境・人種・民族・宗教・イデオロギー・学問・自己・他者・悩み・争い…などの全ての虚構を溶かし、全ての境界線から自由になり、人類がひとつになる時が来ている。

その役割は日本にある。私たち日本人はその役割を自覚しなければならない。そして必ずこの時が必ず来ることを確信し、そこに向けて準備してきたのがnTech創始者ノジェスである。

無分別の心から分別の心が生まれる仕組みを、心の動きのパターンとして全く新しい言語として開発し、誰もがそれを理解・活用できるように技術化して、AI時代の新技術・認識技術としての体系化に成功した。

そしてそれを日本から始まる全く新しい産業として誕生させることで、行き詰まった日本経済・世界経済さえも活性化させようとしている。

現代社会に生きる私たちは、大きな転換点に立っている。一人ひとりの歩みによって、社会の方向性が決定される。

今の社会に疑問を抱いているのではれば、ぜひ一度立ち止まって考えて欲しい。本当に今のままでいいのだろうか。そこに疑問を抱くのであれば、どこからどのように変えればいいのかを考えてほしい。

社会は人によって作られる。人は心によって作られる。つまり、心が変わらなければ、何も変わることはない。同じことを繰り返し続けるだけだ。

分別の心を土台にした変化を終わりにさせ、無分別の心の世界へとパラダイムシフトをする役割が日本にはある。心の時代・精神文明をスタートさせ、恒久世界平和を実現する役割が日本にはある。

ぜひ、そんな道を共に歩みたい。


いいなと思ったら応援しよう!