見出し画像

パンフレットを読んで驚いた、長男ネテヤムの真実 アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 

大ヒット作のアバター2と言いたいところですが、公開初週の週末興行ランキングでは、スラムダンクと新海誠のすずめの戸締まりに敗れ去ったアバターの新作。

(ただし、興行金額では新海誠には勝利)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 

こちらは、一般的なパンフレットは販売されていません。

その代わりに、価格は倍近くするものの、詳細な設定資料集の「ビジュアルディクショナリー」を販売しています。(10円玉は、サイズ比較用)


そのビジュアルディクショナリー(以下パンフレット)を見て、個人的に驚いたことを書きます。

なお、価格や詳細な設定情報が載っていることなどは事前に知っていたので、驚いたことには含まれません。

以下、本作品のネタバレを含みます。

改行

改行

改行

改行

主人公、ジェイクサリーの長男、ネテヤム

彼は、作中さほど存在感を見せることなく、いかにも「こりゃあ退場するなぁ」というフラグをビンビンに立てつつ、あっさり退場してしまいました。

ところがパンフレットにはこんなことが書いてあります。


ネテヤムは何でもできる。狩りの腕前は同世代の中でも群を抜く
イクランだって母親並みに乗りこなしそうな勢いだ

「え? そうだったん?」これには驚きました。

あの、作中最強のイクラン乗り、母ちゃんネイティリの飛行技術並みの飛行技術を持つ少年なん?

こんな事も書かれています。


弓矢の達人であるネテヤムは、スタームビースト狩りで獲物を一発で仕留めて、オマティカヤ族の最年少記録を達成した

「え?そうなん? チート級の弓技を誇る母ちゃんよりも、弓の素質があるの ?」

いきなり爆発に巻き込まれて倒れたりしてたけど、そんな凄い兄ちゃんだったん?


伝説的英雄である父ジェイク・サリーとオマティカヤ族の神童である兄ネテヤムの大きすぎる影に

「神童だったん? 映画の中で、でてきたっけそんなの」
確かに弟のセリフの中で「兄さんは完璧な息子」みたいなことは言っていたけれど・・・

ふむふむ。まぁパンフに書いてあるのだから、そういう設定なのでしょう。
そういうことにしておきましょう。

これらにより、母親ネイティリの喪失感が、一般的な長男の死去に輪をかけた、より強いものであることが推測できます。

初子の長男を若くして失うこと。

これは、どの母親にとっても尋常ではない苦痛でしょう。

しかし、設定から見るネテヤムおよび彼の夭折には、そこに、

・父から「一族を守る使命 (弓が象徴)」を継いだ自分 (母親ネイティリ)の後を継ぐ男。

・尊敬してやまない族長の父も、尊敬を集める自分すらも超える素質の持ち主。(弓術の最年少記録を更新 !)

・父を、自分自身をも超える後継者として最高に期待しており、本人も期待に応える努力を欠かさなかった稀有な人材を失った。

との意味が加わります。

ネイティリにとってネテヤムは「ただの長男」ではないのです。

父から継いだ一族の運命を託せる「後継者」だった。
自分を超える才能と、優れた人格を兼ね備えた「神童」でもあった。
そしてもちろん、初子の長男でもあった。

そのネテヤムを失ったからこその、我を失うほどの嘆きなのでしょう。

さて。

パンフレットを見て驚いた点の、もう一点は軽い話です。


作中で「モンキーボーイ」と呼ばれていたスパイダー。
彼の身長は、6フィート (183センチ)。

私も含めて、ほとんどの日本人よりも高身長です。

一般的な体格の日本人があの中に居たら「ボーイ」どころか、「モンキーベイビー」「モンキー胎児」でしょう。

他にも興味深いネタは満載なので、アバター2を見た皆さんは、ぜひビジュアルディクショナリーを購入して、パンドラ星体験の余韻に浸りましょう。

END

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集