「問題」ってなんだろう?
みなさん「お困りごと」を大なり小なり抱えていらっしゃるかと思います。
この「お困りごと」と「問題」という二つの言葉は、同じ意味のように使われていますが「ありたい姿」になるために、これらの言葉を使い分けることをオススメします。
ここで述べたい「問題」とは、現状(As-Is)と未来のありたい姿(To-Be)とのギャップのことになります。業務分析をされている方にはお馴染みですね。
馴染みのない方は、ダイエットに例えるとわかりやすいと思います。
現状のお困りごと(As-Is):体重を減らしたい(現状80kg)
未来のありたい姿(To-Be):適正体重(70kg)になる
問題(ギャップ):適正体重より10kgオーバー
現状は「お困りごと」で、ギャップが「問題」となります。
つまり
「お困りごと」≠「問題」
です。
「お困りごと」と「問題」別ものなので分けて考えます。ダイエットの例は比較的イメージしやすく脳内で一足飛びに思考できますが、複雑なお困りごとを対象とする場合は、必ず分けて考えます。(基本的な論理思考です)
この「問題」を明確に定義できれば具体的なギャップ解消のためのアクションプランを考えられるようになります。
例えば、
・毎日ランニングをする
・ジムに通う
とかありそうですね。
このような手順で「未来のありたい姿」へのアクションプランをつくる方法を『ギャップ分析』といいます。コンサルティング等の場面で多用されている古典的な論理思考分析です。
しかし、せっかく打ち立てたアクションプランですが、問題解決に至るまで実行され続けることができないことが多々あります。なぜでしょう?
例えば「ゴール達成までモチベーションを保てなかった」ということが言えそうです。もう少し言い換えると「脳内で問題を解決しない選択をしている」となります。
人間の脳は、苦しくて辛いだけの状況を続けないようにするブレーキ機能をもっています。
ギャップ分析を行っても、実践されないアクションプランでは意味が無いので、しっかりアクセルを踏み込むために『起承転結ビジョンマップ』という手法を創りました。この手法については別の機会で述べます。
【まとめ】
「お困りごと」≠「問題」
『ギャップ分析』とは
現状のお困りごと(As-Is):課題認識
と
未来のありたい姿(To-Be):初期仮説
この両者の
問題(ギャップ)
を分析し、ありたい姿に向けての解決策を導き出す手法
※As-Is と To-Be が具体的にイメージできるほど、アクションプランが明確になり達成する確率が高くなる