note写真展『at あしあと』を始めます。 #0
写真を初めて約1年。
継続が苦手でした。これまで続いたことといえば、ジャンプ+で『ONE PIECE』1日1話更新を2年間毎日読んだことくらい。(ビビが好き)
せっかく写真を撮っているのだから、何か形に残したいと思うように。
そこで、noteのマガジン機能を使って、自分の写真展を作ることに。タイトルは『at あしあと』に決めました。(Instagramはこちらから)
ここに載せる写真に共通しているのは、以下の点です。
人の顔を写さない
人の痕跡を写す
言葉を添える
安心して写真を見てもらいたい
顔を写さないことにした理由は、写真集やSNSにあがる写真を見て日々感じていた心のザラつきにあります。
「知らない人をガッツリ写しすぎじゃない…?」と。
ストリートスナップ界隈では、たびたび議論されていることだと思います。「急にカメラを向けるなんて失礼」「無断でSNSに顔を晒される恐怖」など撮られる側の心情にフォーカスした話が多いです。
だが、それ以前に写真を見る側の意見として「本当にこの写真を使って大丈夫?」という引っ掛かりが生まれてしまいます。
鑑賞する上でのノイズ。伝わるスピードが落ちてしまう。撮影者の意図が表現できていたとしても、正しく伝わらない。
過去にはFUJIFILMのプロモーションが炎上した事件もありました。燃えかねないセンシティブな件、という前提がある以上、受け取り側は安心できないのです。
例えるなら、水揚げされて何日経っているか分からない鯖です。新鮮かもしれないし、アニサキスかもしれないし。
だからこそ、安心して食べられるよう〆鯖にして提供したいのです。(なんの話だ)
それでも人は、人の存在に魅かれる
ふたつめのルール「人の痕跡を写す」。これは、「人は撮らないけど、人を写真に残す」ために必要なルールです。
小説であれ、ドラマであれ、映画、アニメ、ドキュメンタリー。創作物はなんでも人間がモチーフにされています。人の心の動きに、人は感動します。
文字のない時代から、人は人が狩猟する様子を描いていたといいます。
そしてアウトプットはコミュニケーションです。他者に伝えること、コミュニケーションが目的です。誰かに見てほしい、スキがほしい、褒められたい。動機はどうあれ、すべてコミュニケーションです。
最初はただ上手く写真が撮れれば満足でした。しかし、おめおめとInstagramやnoteへ投稿をしています。(口では記録として残しおきたいだけといいながら)
現にこのnoteだって、少ないながらも誰かの目に触れることが前提になっています。読んでくれてありがとうございます。
誰に見せることもなく15,000点の作品を描き続けたヘンリ・ダーガー(アメリカ出身の作家)の、常軌を逸した狂人の域に辿り着くことは到底できません。
自分も他者も、人が見たい。もう少し踏み込むと、人の心の動きを見たい。そして見てもらいたい。だから人の痕跡を写す必要があると思ったのです。
消費されないために、言葉で余白を作る
写真は、3次元を2次元に変換する表現方法です。
次元を低くしているのです。低次元に。x,y軸のみ。中学数学でこと足ります。
同じ2次元表現である絵画や映像より、自由度が低く、あるものをあるままでしか写せないのです。
スマートフォンの進化により、ひとり1カメラ時代になって久しいです。Instaguramでは写真に関するハッシュタグを通じて毎日膨大な投稿が行われています。
まさか、億単位になっているとは。
もっとも入学が難しい大学と言われている金沢医科大学でも合格倍率140倍。「#photography」で約680万件投稿し、ようやく1件が誰かの目に留まる計算です。
写真は制約の多い表現。流れの早いSNSでの投稿が、競い合うように華美になっていったのも頷けます。
なので言葉という装備を身につけることにしました。
言葉で写真の世界を拡張し、写っている場面に物語を加える。写らないシーンの余白を作る。
次元では語れない奥行きを写真に持たせることで、何度見返しても発見がある、膨大なSNSの波に逆らっていく、消費されない写真を目指します。おもしろくなってきやがった。(これは大介のほうの次元)
まとめ
これから少しずつ、マガジンと「#atあしあと」に写真をアップしていきます。
投稿されていく作品ひとつ一つは足形でもあります。これらを紡いで、共通点を見つけ出しことで、“足跡”になっていくのです。
そして、この足跡がどこへ向かうのか。正直さっぱりわかりません。続くのかもわかりません。それでも一歩目を踏み出さなければ何も起こらない。宝くじは買わなきゃ当たらない理論で、この決意表明を書きました。
はてさて、どうなることやら。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。長い付き合いになれば嬉しいです。
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