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レ・ラニャイエ ロッソ・ディ・モンタルチーノ2021

レ・ラニャイエ(Le Ragnaie)は、イタリアのトスカーナ地方モンタルチーノに位置するワイナリー。

主にサンジョヴェーゼグロッソから作られる。フラッグシップキュベのブルネッロ・ディ・モンタルチーノのより若飲みできるものとしての位置付け。

2021年のトスカーナは、春に温暖で乾燥した天候。ブドウの生育が早く進み、開花も早く。夏も高温が続きブドウの成熟にとって好都合であった模様。秋も比較的安定した気候で、特に9月から10月にかけては、理想的な収穫環境。この時期の昼夜の温度差が、大きなアロマと酸味のバランスに繋がったのだとかどうとか。

早速グラスに注ぐと、小さく赤い花や控えめなスミレの香り、果実の香りより乾燥したハーブや紅茶の芳香、ターメリック・シナモンのようなスパイスの香りがよく取れる。スパイスの香りと花の香りがあいまってか、どことなくキンモクセイとも感じられる香りが印象的。

味わいは綺麗だが不思議とまろやかに感じられる優美な酸に頬が綻ぶ。
タンニンも現時点で相当に滑らかさを予感させるシルキーさ。
飲んだ後に感じられる不思議なミネラル感。

控えめながらも凛とした様相の女性を思わせるエレガントな一本。

酔っ払って無くなる記憶の備忘録。

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