書評 現役大学教授が教える「お金の増やし方」の教科書 榊原正幸
本屋でチラ見して買った本だが、コロナショック後の20年11月が初版で第2部の「株式投資の実践編」は正直に言えば、東証の市場再編前に出されたこともあり、タイムラグ感がある。著者のURLが最後に付されているので、実践についてはそちらで見たほうが良いかもしれない。
私の場合はチラ見した第1部が役立ちそうだと感じ、本屋の会計レジに向かった次第である。19年に話題になった「老後2000万円」必要問題をベースに、お金の問題について取り上げた項目が、整理されていた印象だった。収入源を増やす手段として、数ある投資のなかで株式投資が良いとするメリットや、副業についても本業に近い領域で始めたほうが良い点、老後に向けた今後の計画の立て方がシンプルにまとめられていた。
後半は実践方法を書いているが、先述の通りコロナ直後と東証の市場変更、ウクライナ侵攻前ということもあり、タイムラグ感がある。実践については、著者が「兜町大学教授の教え」というサイトを運営しているので、興味のある方は見てみると良いだろう。ただし、投資は自己責任で。