次期日銀総裁が17年に出した本だが、図解をつけながら平易な話し言葉でまとめられており、金融全般について知るには非常にわかりやすい本だった。就任観測が出た時の記者のぶら下がりや先の国会でも、就任した暁には丁寧な説明に努める旨を表明している。また、下記の記事でも、丁寧な説明を行うとの周囲の人物評を紹介している。
第3部の金融論応用は、今後の金融政策をどう進めるかを見るうえで少し興味深い。金融緩和政策のメリット、デメリットを客観的に記述しているが、今後の緩和政策をどう見直していくのか。気になるところ。
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