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宝塚は心理的安全性についてもう100回ぐらい考えて欲しい

宝塚歌劇団の大規模組替え(異動)が発表された。

102期遺族のいた雪組から宙組に行く愛すみれ叶ゆうりは、もう率直に「偉いな」という感想しかない。一方予定続行のきよら羽龍はともかく、水美舞斗は新2番手でも有り難みは無い。支えだけでは割に合わな過ぎるが、宙組トップスターになるためにファンが応援するかというのも微妙に思う。


しかし今回、最も気になるのは二葉ゆゆである。

週刊文春には「公演中止するかの話し合い」がリークされているのだ。


舞空瞳と天飛華音の星組102期は故人と予科本科かつ遺族の同期だが、転落死直後の主演公演を強行した。

公演中止なんて許されない雰囲気を作られた後なので、話し合いの結果がどうあれ中止は非現実的だったように思う。


しかし美風舞良組長は公演中止を求め、パニックになって泣き崩れた。

そして故人の同期である103期は、上級生と飲み会をしだした演出家に「不謹慎」と抗議。すると演出家と一緒になって酒を飲んでいた上級生に、罵倒されたと掲載されている。


他のリークの流れ、やけに詳細なのに「同期のX」とわざとらしく匿名にされたことからも、抗議した103期がリーク者と思われるのだろう。

そんな状態で二葉ゆゆの宙組行きは、Xだと言っているようなもの。


なぜこんな危険なことをしたのか理解できない。水美舞斗もいるし、後々美風舞良組長も来れば大丈夫と思うのか。

しかしそれで本人が組替えを希望したとしても、安全を考えれば止めるべきだ。

これでは誹謗中傷の的にしろと言わんばかりの、制裁である。


逆に『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』のパワハラリーク者は特定していないのか、特定出来たら宙組行きになるのだろうか。

もしくは星組の一存では組替え出来ないスター?(新人公演世代なので限られるが)



またファン心理としては礼真琴と柚香光が上手くいったからといって、また朝美絢に瀬央ゆりあ、桜木みなとに水美舞斗をつけるのはやり過ぎである。

95期人気を活かせるだけ活かしたいのは分かるが、一緒に応援してくれたのは生え抜き同士だからだ。


暁千星と瑠風輝、聖乃あすかと極美慎も同様。

基本的に組替えは格が上がったり扱いが良くなるのに、同期がいる時点でファンも諦めムードになる。そもそも「トップスターを目指す」スタンスでいられなくなる可能性も高い。それなのにファンはやる気を出して応援しろ、スターと一緒にトップになる(だろう)同期を支えろ、というのも無理がある。

男役同期のセット売りは、生え抜き同士でないと難しい。


ファンのやる気が減って、買い支えが無くなることもスターもやりにくくさせるだろう。

今回の組替え発表は色々な意味で、心理的安全性を侵害する要素しかない。


コロナ禍から長年続いた宝塚の暗黒時代、年明けと共に心機一転忘れ去りたい気持ちも分かるが。

反省は保ちつつ、暗さを断ち切るだけにしてもらいたい。

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