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センター試験直前に滑って転げ落ちた話

私は高校生の頃、盛岡市内の学校まで自転車で通学していた。

ただ、冬場は流石に自転車が厳しく、バス通学に切り替え。

受験生になり、センター試験を目前に控えたある冬の日、私の身に笑ってしまうような珍事が起きました。



センター試験直前、盛岡市内は冬真っ只中、雪がもっさり積もっていた。冬靴を履いていても、雪道に慣れていても足元を取られそうになる。

極寒の中、定刻から大幅に遅れて到着したバスに乗り込む。

揺られること20分ほど、下車するバス停に到着。

いつものように席を立って降り口に向かい、運転手に定期券を見せる。

降りようと一歩踏み出した瞬間、バスの降り口(下りのステップ)で盛大に滑り、そのまま地面まで転げ落ちた。

一瞬の出来事で何が起きたか分からず、気が付けば目の前に道路。

運転手さんに「大丈夫!?」と大声で聞かれたけど、恥ずかしすぎて「大丈夫です!」と答える。

恐らく靴の裏に雪がくっつき固まっていたことが原因。

靴底に雪がついた状態で凹凸のないところを歩くと、それはもう凄まじいほどに滑る!

これは雪国の常識であり立ち向かうべき宿命。笑


とりあえずその場ではすくっと立ち上がり、無事であることを誰にということもなくアピール。

人前で転んだとき、込み上げる恥ずかしさをどう処理したらいいのか分からなくなるの、私だけじゃないはず。

その後はバス停から家までの道のりを黙々と歩き、帰宅。


ホッとしたのも束の間、思い出したかのように膝が痛み始めるから恐る恐る見てみると、そりゃもう盛大なすり傷が。

履いていた厚手のタイツは破れて、膝は泥だらけになってた。

よく見たら手とかも傷ついてるし。

とんでもない傷をつくって帰宅した娘を見たうちの母は、「なに!どうしたの!?」と大慌て。

そりゃそうだ。

センター前なのに滑って転んで落ちるなんて縁起でもないなぁと思いつつ、起きてしまったことは仕方ない。

「まぁ転んだら起き上がればいっか」と超のんきにでっかい絆創膏をびたーんと貼った。

凶兆だったなら受け入れてやるわ、とその日も黙々と勉強。

今考えると、当時の自分、メンタル鬼だったなと思う。笑



その後、結局第一志望の大学に合格、盛大に転げ落ちた話は盛大な笑い話になった。

受験を控えている学生さんやそのご家族の方がいたらぜひ伝えたい。

滑って転んで落ちても志望校には受かります🌸
変なジンクスなんて気にしなくて正解です🌸


受験生の皆さん、頑張って🌸

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