韓国語翻訳分析|韓国記事によくある”1:1”どう訳す??
韓国語を習得して、翻訳を学んでから、記事を読みながら日本語の文章でも翻訳文でも「この日本語気になる!」みたいな体験をするようになって、私だったらどういう文章にするかなとか、どう訳すかなと考えることが多いので自分の蓄積のためにも残していきたいな~と思っています✨
⚠️ニュースサイトなどから引用して分析したり、私だったら~の訳文や見解を載せていきますが、翻訳文に正解はないことと翻訳者さんの文章を否定するものではないことご理解ください。
❓” 1:1” 、日本と韓国で使用シーンが異なる?
今回は、韓国語のニュース記事を読んでいるとよく出てくる「1:1」という表現の翻訳方法について考えてみたいと思います!
韓国語の記事を読んでいて、初めて「1:1」に出くわしたときはびっくりしました。が、結構出てきます!
「1:1」を見てどんな記事を想定しますか??私は「めんつゆの割合?レシピ?」と思いました笑
日韓の「1:1」の違いを見てみましょう!それぞれNAVERとYahoo!ニュースで「1:1」を検索してみたところヒットしたニュースです!
▶韓国
▶日本
日本と韓国で使用されるシーンが全く異なることが分かりますよね!
上記の例のとおり、韓国は面接やミーティングの際に使っていることが分かります。日本語でも会話では使っていると思います。「今日の1:3の面接だった」など!
一方、日本は、〇比の話をするとき、料理系の記事で使われているケースが大多数です。
ここから分かるのは、韓国語で使われている「1:1」を日本語に訳すときそのまま「1:1」と表記すると、普段使われているシーンが日韓で異なるので、読み手にとって分かりずらくなってしまうということです。
🧠どうやって表記したら読み手に考えさせないか
では、実際にどうやって表記をすれば読み手に考えさせずに伝えることができるか考えてみます。
正直、違和感はありますが、日本語で「1:1」と表記しても伝わると思います。ただ、あくまで読み手に考えさせない、文章を止めさせない訳文を目指しています!
訳文の例として下記3つを挙げてみました。
「1対1」
試合の結果かな?という印象でミーティングや面接の雰囲気はキャッチできない。実際に日本語で「1対1」と検索すると大体スポーツの話題が出てきます。
「1on1」
これは、最近日本でもビジネスシーンでよく使われてますよね!日本で使われている「1on1」ミーティングは、上司と部下の面談のことを指しているケースが多いです。なので人事系の記事など文脈によっては採用できそうですね!
「個別」
記号を捨てる選択です。「個別面接」と聞くと、就職説明会など小さなブースで行われる面談や面接を思い浮かべると思います。塾の個別指導なども一般的に生徒1人、先生1人の様子が思い浮かぶと思います。
なので個人的に韓国で使われる「1:1」は、この表現がしっくりくるなと思って採用しています!
最後に、「個別」を使って最初の例文を訳してみます!
💤最後に~翻訳の際に大事にしていること~
私が翻訳をするときに大事にしているのは主に下記のことです。どの翻訳家さんも必ず気にしている基礎部分だと思います。
①「伝わればいい」を超えること=翻訳文だと気が付かれない訳文にすること
②客観的な情報をくまなくチェックすること
①について、今回の「1:1」も実際、韓国語原文の記事で「1対1」「1:1」と訳しているものもあります。もちろん訳し方として間違えてはいないですし、伝わると思います。
ですが、訳文の読み手にとって読みやすい日本語(=普段使っている日本語)かという視点を加えて翻訳をすることで、翻訳文だと気が付かれない読みやすい日本語にしたいと思っています。
②についても基本的なことです。今回のケースの場合、「1:1」に違和感を感じて、「何かしっくりくる日本語を探したい!」と考えたとき、自分のボキャブラリーって結構限られている(普段見ているものからしか出てこない)ので、とにかく調べる・調べる・調べる🔍
で、まずやることは大手メディアサイトで検索すること。まずは「1:1」を日本語で調べてみる、次に考え付いた「1対1」を調べてみる。というようにどんどん検索していくとどんなシーンでよく使われているのか見えてきましたよね!
自分がよく使っているからという理由ではなく、誰が読んでも1発で分かるものを選択するためにも大手メディアサイトを活用しています。
Yahoo!ニュース、経済ニュースであれば日経などなど…!日本語文章のプロたちが書いた文章や選択した言葉なので、文章や表現の勉強になります✨
客観的な視点をいれるための工夫はまだあるのですが、また次の機会に!
こんな訳どうですか~もいっぱい教えてください~🙋♀️