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まつりのあとで

文学フリマ東京37に参加した。
びっくりした。単純に人の多さにも、同じ目的で集まった人たちの気迫の大きさにも。
元気玉みたいなの見えた。
自分たちで売るものを決めて、自分たちで値段を設定して、自分たちで対面で売る。
これ、私が大好きな行事、文化祭のでかいやつじゃん!と興奮した。
何か自分が作ったものを見てもらうのも好きだし、モノが売れる瞬間に立ち会うのも好き。
幼い頃から、お店やさんごっこは2日に一度位の頻度でやっていたことを思い出した。
私はよくお団子屋さんになっていた。
最近我が子たちは、なぜかち○ち○やさん、お尻やさん、あたまやさん、になる遊びをし始めて少し怖い。
ち○ち○と呼ぶボールを、五万円で売り付けられる。

そういえばじぇっきゃと私は、高校の文化祭の実行委員だったこと、じぇっきゃは覚えているかな…?
クラスでトロピカルジュースやさん、やったよね。
儲けと美味しさの最適な配分を編み出すため、じぇっきゃの実家で何杯もジュースを作って飲んだよね。
その時のじぇっきゃの実家の計量カップ(?計量スプーン?)が、アヒルの形で「お母さん、か、かわいい…」と思ったのを覚えている。

さて、3歳4歳を普段ワンオペで見ている私が、「単身で東京へ自分の趣味のために行く」というのは奇跡のような一日だったのだ。
いくら日本が徐々にアップデートされ、「子どものために母親が好きなことを我慢するなんてナンセンス」という風潮になってきていても、何せうちは戦国武将の育児レベルの夫と暮らしているもので。
戦国武将の育児レベルというと、ものすごく育児をするように聞こえてしまうな…、逆だ。あの頃の男性って戦(仕事)ばかりで、育児しないでしょう?
普段あまりにも何もしないので、子守りを頼もうにも何ができて、何ができないのかがわからない。
お願いする身としてはあまり口うるさく言わずに信じて託したいのだが、着替えの場所も1日の大まかなスケジュール(何時頃に食べて何時頃に寝る、とか)も全く知らないので、自然とやかましくなってしまう。
結局午前中は仕事が入ったということで、初めて行く保育園に一時預かりをお願いし、午後からは戦国武将の夫に委ねた。
(文フリ、出展者側も買いに行く側も育児中の人結構いると思うので、託児サービスとかあったら最高なのに…)
お迎えに無事間に合ったということと、夕食を終えたということ、この二度の連絡のみ。こちらからの問いかけには一切応じず。
きっと連絡がないということは、余裕なく頑張っているんだろうな…心配かけまいとやってくれているんだろうな…、と自分にとって都合の良い解釈をして、2本位新幹線を遅い時間に変更した。
こちらは祭り中(本当の意味でも、私の気持ち的にも)だったし、どうしても新橋ガード下での打ち上げには参加しなければならなかった。だって…せっかくの東京だし…、と思ってしまう田舎者の性である。
お寿司を食べ、気持ち良さそうにお酒を飲む友を眺め、1.5杯ほどで気分が良くなるコスパの良い私、ぜんぶ楽しい。

帰りの新幹線の車内で30分ほど眠った。
家に近づくにつれて冷静になり、子どもたちが無事かめちゃくちゃ心配になってきた私は、じぇっきゃとじゃむと延々と続くLINEに救われた。(ここには決して書けないような、酔っ払ったおじさんのようなおばさんたちのやりとり…)

マンションに着くと、うちのカーテンは半開きだった。
そして静か…。3人が寝ているはずの寝室を含めた全ての部屋に電気がついていた。
寝室のドアは開け放たれ、ベッドのど真ん中には汚いジーンズのまま横たわる37歳。
37歳の左にはタンクトップに汚いままのズボンで縮こまる4歳、右にはカレーだらけのタンクトップに汚いままのズボンで布団にくるまる3歳。
夕食食べて、遊び疲れて、倒れるように寝たんだなぁ…。37歳…。
そして仕方なく周りに集まってきて寝たんだなぁ、子どもたち…。

普段やってないからこそ「俺だってやればできる」みたいなやる気が出てくるものじゃないかなぁ、勝手に思っていたので驚き。
まぁ、普段やらない人が「え?やってみたら意外とすんなりできたよ」とか言って、部屋の片付けや子どものこととか完璧にされていたら、それはそれで腹が立つのでいいことにする。いいことにする…。いいことに…。

翌日夫は朝から仕事なのだ。
そんな時に、夜まで慣れない子守りを引き受けてくれただけで感謝しなければならない。
子供たちに、タンクトップの上から長袖のパジャマを着せ、いいこいいこと頭を撫でながら、イライラを鎮める。
文字通り足の踏み場のない位散乱しているおもちゃを片付けながら、イライラを鎮める。
シンクに積み重ねられた、カレーが固まった食器を洗いながら、イライラを鎮める。
保育園から持ち帰った荷物が車に残されたままだと気付き、外に出て車から取り出し、日誌を読みながら、イライラを鎮める。
日誌を読みながら気づく。

この子たち昼も保育園でカレー食べとるやんけ。

冷凍庫に前に作ったカレーあるよ、と言い残して出かけた私のせいだと思い直し、イライラを鎮める。
そして夫が翌朝起きる時間だけ聞いとくか…アラームかけてないかもしれないし…と、寝室にいる夫に声をかける。

寝ぼけながら、私を認識して開口一番
「楽しかった〜??」
「よかったね!」
「早かったね、帰ってくるの!」

慣れていなくて大変だっただろうに、遊んで帰ってきた私に楽しかった??と…。
寝ぼけながらもにこにこしながら、(楽しかったなら)よかったね!と…。
2本も新幹線を勝手に遅らせたのに、早かったね!と…。(まぁこれは、寝始めたであろう19時位から、まさか夜中の2時近くに声をかけられているとは思いもよらなかったのだろう)

なん…、いいやつやん…

と、私の中でのイライラが完全に鎮まり、
仏のような顔で翌日が始まったのだ。
子どもたちも起きるやいなや、
「昨日はめーっちゃくちゃさいっこうに面白い日だったー!!」
と教えてくれて本当によかった。

普段の、怒りすぎな母の顔と、夫が帰宅した時の妻の顔、思い返してちょっとだけ反省。
良い機会だった。
ありがとう文フリ。

じゃむからのお題「七五三」
自分の七五三は、ものすごく不機嫌になったのを覚えている…。
7歳には既にひねくれた女になっていたので、
いつもの服ではない着物をきて、
「可愛い」と周りから囃し立てられ、
家族で写真を撮ってもらう…、それだけで気恥ずかしく、居ても立っても居られない状態になっていた。
徐々に申し訳ない気持ちになったが、なかなか持ち直せず。本当にあのときはごめん、家族のみんな…。
七五三に限らず気恥ずかしい場面には、不機嫌になることによって、なんとかその場に参加するという、超絶めんどくさい子どもだったと思う。
だから着物をきてニコニコ参拝しているよその子を見ると、スゴイ…と思うし、
不機嫌になっている子を見ると、うん、わかるよ…と思う。

うちは年子男子2人なので、あまり巷で聞いたことのない計画を立てたよ。
「満年齢5歳と数え年5歳、合同七五三」
めちゃくちゃ親の省エネ観点…。
まぁよそはよそ、うちはうち!

次は私がお題を出すよ!
久々だから順番がわからなくなるね。
うちの子どもが幼稚園の発表会シーズンで。
「発表会の思い出」
おねがいします!子どものことでも自分のことでも。劇とか、合唱とか。
よろしくね〜!

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