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ヒヤシンス

都会に出向いた翌日は、ぼやぼやと疲れが残っているので、ほぼ一日中寝ている。都会が大好きだけれど人混みの中に滞在すると気付かないうちに体力を消耗しているのかも。その時は何ともなく、むしろ元気溌剌、スイスイ移動。帰宅すると、どっと疲れが出る。緊張しやすい体質らしいので、それも関係しているのかもしれない。用事を済ませたらさっさと帰りたい気持ちと、まだここにいたい気持ちが同時にある。気ままに行動できるのが一番好き。外食すると値段にビビる。パンとか。小麦粉を摂取したら蕁麻疹が出るようになった。でもパンが好きなのに。ラーメンも。うどんも。うう。

私は何でここにいるんだろう、と思うことが度々あり、それはものすごく寂しい気持ちなのだけれど、理由がわからない。でもその気持ちがふとしたきっかけなどで大きくなるとキツくてどうしようもなくなってしまう。けれど今日、赤いパッケージのビスケットをもらったら、吹っ飛んだ。私はふわふわふわふわふわふわ、思考がまとまらないから寂しさや悲しさもまとまらないけれど、ほんのささいな出来事で一瞬ピタッと止まることがある。着地点。そしてまたすぐに湯気のように上がる、を繰り返す。あ、そういえばビスケットは小麦粉だ。

「私は何でここにいるのだろう」と思ったのは、忘れもしない、幼稚園の頃。園内の階段をゆっくり一歩一歩上がっていた。他のみんなはお遊戯をしているはず。そして下を見ながら歩いていると、上履きではなく下足だったことに気づいた。小学校に上がっても、上履きと下足の区別が苦手だったので、上履きのまま帰宅したこともある。やっていることは間抜けだけど年齢の割に随分哲学的なことを真剣に考える子供で、その時から少し変わっていたのかもしれない。でも何でここにいるのだろう?未だに全くわからない。よくわからないし、わかることがこの先あるのだろうか。ない気もする。誰か簡単に答えをくれればいいのに。

ニコニコと感じの良い女性が片言で話す「こんにちは」と言う声が心地良くて、吸い寄せられるようにZINEを購入した。とても良かった。何となく買った本の方が外さない気がする。もしかしてあの人は中国出身の方だったのかな、とZINEを読みながら思った。そのZINEは合作のようで、合作良いな〜!と思った。羨ましい。何度でも言うけれどZINEをつくる友達が欲しい。イズントイット?という会話をしたい。政治に関すること言ってるから敬遠されがちなのかな。いやそういうことでもないと信じたい…。というかそもそも政治の話をしている自覚があまりない。地続きで続く生活や所感のことを述べているに過ぎないので、なんというか吐き出している。そう、吐き出している。こういう吐き出し方法があってよかった。吐き出すのが今後止むことがあるのかな。ない気がする。

何でもかんでも値上がりしないでくれ。頼むよ。

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