浮遊率
浮き足立っていたわけではないのに
もう泳ぎ疲れてしまった
交差点を渡る途中 耳を澄ませてみる
どこにいても
満たされない声が 声が聴こえる
どこで踏み間違えたと思う?
どこで振り出しに戻ればいいと思う?
今見えているだけの景色 それだけに惑わされないで
どうしたってどう足掻いたって
絡め取られてしまう その弱さ
「そんな声は誰も聴かない」
また電柱に適当にはりつけされる
おやすみ
もうないものにしよう
おやすみ
ここでは息が苦しくて仕方ない
おそらく負けた
でも何に負けたのだろう
決して卑下したわけではない
仕返しをされた気分になるのはどうして
このザマ
もういいから おやすみ
早く楽になりたい
それだけだと思う