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たまりたまる


下書きがどんどんとたまっていった。

気がついたら、12月も半ばに差し掛かってる。

書きたいことと、誰かに伝わる言葉の間に深い溝がある。大きくはない、小さいけど、深い溝。

今は、伝わる相手に語りかける方が楽だと思ってしまう。

楽はだめだってわかってる。
ジーンズは無理矢理入ったくらいの方がカッコいいからね!

長い期間をかけて、共通言語を構築してきた相手はいつだって心地がいい。私が使うことばのレパートリーを多く知っていて、伝えたいエピソードの背景にも詳しい。あ、この人には伝わってるな。言葉数少なくて済んでしまう。

そんな相手だからって多くが伝わる訳じゃない。使うことばが限られると、伝わる事柄だって膨らまないんだ。私のことを伝える術がパターン化されるって、あまりに切なくないか。

私は楽ちんから飛び出さなければならない。

いつかは、溝が埋まるのかな。
鍛錬すれば、書きたいことを私を知らない誰かにわかるように書くことができるかな。

少し気合を入れる必要がある。

下書き保存のボタンを押さずにさっさと公開することにする。なんて勇気がいるんだろう。

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