【DX×AI】で学校の何が変わるのか?①ーGoogleサイトで作るグループウェア(127)ー
🙇🏻いつも、Googleサイトで作るグループウェアを見ていただき、ありがとうございます!
この記事を読んで欲しい方
企業DXや校務DXの進め方に悩んでいる方
クラウドアプリの導入に悩んでいる方
自分だけのGoogleサイトを作ってみたい方
①教育にAIをどう使っていくのか
2024/5/14のChatGPT-4oの発表時に、教育にAIをどう使っていくのかのデモ動画がありました。
気がついた方もいらっしゃると思いますが、この父親の方が世界的なオンライン学習システムであるKhanAcademy(カーン・アカデミー)の創始者のサルマン・カーン(Salman Khan)氏、その人です。
カーン・アカデミーは、実際に私も教材として利用しているオンライン学習システムです。
利用にはお金はかからず、ドネーション(寄付)がメインです。
日本語にも対応していますが、英語の教材でも、Google翻訳やDeepLを使うことで、違和感なく学習を進めることができます。
以前は、あまり使い勝手が良くなかったのですが、Googleからの大口の寄付が入ったり、Googleがシステム構成に手を入れたことで、Googleクラスルームとの連携も簡単にできるようになり、今では非常に安定して動いています。
実は、カーン・アカデミーは米国に限って言えば、AIでの有料チュータリングが昨年から始まっていました。
また、ChatGPTを使っている人でGPTsを見るとわかりますが、カーン・アカデミーのTutorMeが公開されています。
これがAIチューターなのですが、日本語でも十分使えます。
このチューターに問題を出してもらい、ヒントを貰いながらそれを解いていくことで、学習が進んでいく仕組みです。
②オンライン学習システムの仕組み
オンライン学習システムでは、私はほかにもSololearnを利用しています。
これは、特にプログラミング言語の学習に特化した教材です。無料版でも十分利用可能なレベルで、これも英語版を自動翻訳することで、そのまま日本語で使えます。
カーン・アカデミーやSololearnのオンライン学習の仕組みは、ある程度ゲームに近い感覚で進めることができ、ミニテストや単元ごとのテストもあり、上手くできたらほめてポイントが付く、間違ったらライフポイントが下がる、ポイントを使ってヒントを貰うなど、随所に工夫が凝らされています。
これは紙の教科書では絶対に実現できない仕組みで、さらに進め方を工夫することで、クラス全体の学習の進捗と、個別の学習の進捗をコントロールすることもできます。
この2つのオンライン教材は、実際に、学生に使わせていますが、進捗が目に見え、うまくいくと褒められるため、教科書での授業に比べて一所懸命やる学生が多い印象です。
③学校DXの中でAIを考える
学校DXというのは、校務や授業の効率化や生産性に大きく貢献するのは言うまでもありません。
その中で、AIはどのような役割を果たしていくのでしょうか?
今後、教育界で数年以内に起こり得る状況を2つ考えてみました。
④テストの自動作成と自動採点ができるようになる
現在、先進的な先生方は、Googleフォームでテスト問題を作成している方もいらっしゃると思いますが、多くの学校では、まだまだ紙で配って実施していると思います。
なぜなら、Googleフォームでテスト問題を作成するのが面倒くさいからです。
テスト問題を作るためには、まずテスト問題を集めなければなりません。そして集めた問題をGoogleフォームに入力していく必要があります。
問題をGoogleスプレッドシートで作って、Googleフォームに変換する仕組みが考案されていますが、そもそも問題を集めるのが面倒なのです。
まず、AIを使うと、特定の分野におけるテスト問題を何問でも、自動で作成してくれます。
そして、その作られた問題を元に、GASでGoogleフォームを自動作成してくれます。
あとは、テストにするだけです。テスト後は、自動採点され、それがグラフ化されます。
この仕組みは、現在は、まだ完全なものは出てきていませんが、早い段階で、この一連の事ができるようになるでしょう。
⑤教科書や教材が簡単につくれてしまう
現在の学校教育は、高等教育機関においても、教科書中心の教え方になってしまっています。
ところが私の専門の情報関係の教科書の内容は1年で陳腐化してしまうため、教科書の選定には非常に気を使います。
また、教科書を選んでも、なかなか満足できる教科書がないのも事実です。そのためオンライン教材をメインに使うようになってきています。(教科書は副読本程度)
実は、AIを使うと、教科書を作ることができます。
実際に、AIに教科書を提案してもらい、内容を細かく記述してもらうこと、教え方に工夫してもらうことも、すでにできます。
さらに、その文章からポンチ絵やスライドを作成することも可能です。
つまり、自分が教えるための教科書や教材がAIで作れてしまうのです。
大学などでは、自分で教科書を作った教師が、その教科書を学生に販売して授業をしていたりしますが、これがもっと簡単に出来てしまう訳です。
これも、数年以内に実現できる状況になるでしょう。
⑥学校DXにAIを応用していく
このように、学校DXとAIを組み合わせただけでも、効率化や生産性が大きく変わる可能性があります。
現在の教育内容を吟味しつつ、このような【DXxAI】のツールを取り入れていくことが重要になっていくものと思われます。