足を組むことについて
こんにちは、理学療法士のおかむーです。
今回は、「足を組むことについて」を、お話しします。
電車や会議室、あるいは教室などで足を組んでいる人を見かけます。
電車などでは、怖そうな方が足を組んで、威嚇している風な印象の人もいますが
そのような人でも、座るとすぐに足を組まれる方もいます。
そのような方は、怖そうな人でも、「あ~、腰が悪いんだな~」と思ってしまいます。
では、何故、そう思うかですが
足を組む肢位は、股関節の屈曲、内転です。
この股関節肢位で伸張させる筋と脊椎に絡む筋は、大殿筋です。
理由は、大殿筋は胸腰筋膜の浅葉とつながるからです。
胸腰筋膜は、脊椎に付着して脊椎(特に、腰椎)を安定化させる組織の一つです。
大殿筋を伸張させることによって、胸腰筋膜を伸張させて脊椎を安定化させているのです。
脊椎の椎間関節には、関節包や短い靱帯・筋などが付着しています。
それら組織には、感覚受容器が多く含まれます。
関節のズレによる、それら組織へのストレスの信号が脳で違和感として感じ、それを押さえようと無意識に体が反応します。
脊椎の関節がズレると、脊椎関節の障害だけでなく、それらとつながりのある四肢にも影響します。
また、脊柱管の歪みによる脊髄や椎間孔への影響や、血液を生産する骨髄、あるいは脊椎を走行する自律神経幹により内蔵器系への影響も考えられます。
それは、「生きる」ことへの弊害になりますので、脳は、それを守ろうと体に働きかけるのではないかと考えます。
これは、胡座がしやすい足の組み方、寝ていて楽な向きも同様です。
要は、関節のズレへの対応です。
話しは戻り、大殿筋への伸張ですが、足を組んだ時の上になる足は、下になる足より股関節は屈曲しますので、より大殿筋、すなわち、胸腰筋膜を伸張します。
ですので、足を組んでいる時、上になった側の腰が悪い可能性があります。
また、胸腰筋膜の浅葉は下部では大殿筋、上部では広背筋とつながります。
よって、足を組んだあとで腕組をしたり
両手を組み、その手を膝の前に置いて背中を丸める姿勢をする方は
足を組んでいるだけの方より、腰が不安定な可能性があります。
この胸腰筋膜を介さないと椎間関節が安定しないということは、他の安定化組織の低下を意味します。
可能性が高いのは、腹横筋や内腹斜筋の下部線維です。
これら筋も胸腰筋膜を介して、脊椎を安定化させるものです。
筋骨隆々な方でも、これら筋が脆弱な人を見かけることがあります。
背中や腰の痛みを感じる背部の痛み感覚受容器は、身体の中でも分布する間隔が大きいです。
なので、痛みが起きときは、かなり組織にダメージを受けています。
座ると足をすぐに組む方は、要注意で、脊椎安定化筋の強化をお勧めします。
運動の仕方は、いろいろですが、私の「リアル臨床」のいくつかにも、実践例として記載されています。
興味のある方は、お読み下さい。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。