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#173 セルロースナノファイバーの市場予測
『紙について楽しく学ぶラジオ/Rethink Paper Project』
このラジオは、「紙の歴史やニュースなどを楽しく学んで、これからの紙の価値を考えていこう」という番組です。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。
よろしくお願いします。
セルロースナノファイバーの市場予測
今回は、久しぶりにアレを取り上げたいと思います。
そう、「セルロースナノファイバー」です。
先日、矢野経済研究所が、セルロースナノファイバーの世界における市場予測を発表しましたので、そちらを見ていきたいと思います。
まず、今年の市場見込みです。
2024年のセルロースナノファイバーの市場見込みは、生産量が前年比120.0%の132t、出荷金額が前年比107.7%の62億9,000万円です。
続いて、2025年の市場予測です。
2025年のセルロースナノファイバーの市場予測は、生産量が2024年比167.4%の221t、出荷金額が前年比122.2%の76億9,000万円です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717216336219-yG6WD8VRBd.jpg?width=1200)
環境にいい+機能性に優れているという文句のつけようがない素材でありながら、コストが高く、現在の素材からの代替が進んでいない・・・そんな状況だったセルロースナノファイバーですが、今年、それから来年は大きく市場が拡大しそう!そんな予測が出ています。
自動車向けの部材に期待
注目を集めているのが、「自動車向けの部材」です。
自動車部材として使用される樹脂には、耐熱性や耐衝撃性、耐摩耗性など高い性能・品質が要求されます。
そんな中、現状の一般的なリサイクル技術である「マテリアルリサイクル樹脂」と「セルロースナノファイバー」の複合樹脂に注目が集まっているんです。
「マテリアルリサイクル樹脂」に、強化剤として「セルロースナノファイバー」を添加する、そんなイメージですね。
曲げ強度が強いうえに、軽いので軽量化も出来、環境にも優しい。
但し、耐衝撃性に課題があり、自動車部材への採用が難しいとされてきましたが、そこも解決に向かっているようです。
期待したいですね。
大王製紙も大型投資を発表
5月8日には、大王製紙もセルロースナノファイバーへの大型投資を発表していました。
大王製紙三島工場にセルロースナノファイバー複合樹脂の大型プラントを設置する計画です。
各方面で需要の期待が高まる「セルロースナノファイバー」。
これからも注目していきたいと思います。
という訳で、今回は以上となります。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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