堀直人

意味と希望のホステル(就労継続支援B型)を開設するため、墨田区に移住。デザイナー / 編集者 / NPO法人北海道冒険芸術出版共同代表 / 日本編集株式会社代表取締役 / 江別市議会議員 / 21438票を頂くも江別市長選挙敗退を経て、日常福祉合同会社共同代表(事業担当)。

堀直人

意味と希望のホステル(就労継続支援B型)を開設するため、墨田区に移住。デザイナー / 編集者 / NPO法人北海道冒険芸術出版共同代表 / 日本編集株式会社代表取締役 / 江別市議会議員 / 21438票を頂くも江別市長選挙敗退を経て、日常福祉合同会社共同代表(事業担当)。

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月並みだけど、今まで生きていて、みんなと出会えてよかった - 市長選挙に負けてからの療養記録

近頃、いろんな人たちの顔が走馬灯のように浮かんで、えっ?もしかしたら自分、死んじゃうのって思うときがあります。やめてーーまだやり残したことがあるのーー。 おお、死んでしまうとは情けない何かに挑戦しては、無残に敗れ去ることに懲りない人生ではありますけど、今回のはかなり痛かったです…!「おお、死んでしまうとは情けない」って、元ネタがわからない?そうか、そうですよね、ドラクエですよ。死んじゃったときに、王様とかに言われるセリフです。いやこれ、改めて調べて読んでみると、王様ひどいな

    • きみが書いたものを読みたい人がいるんじゃないかなと言われた途方に暮れた40歳男の話

      テンポの速いジャズが、大きな音で流れていた。都市の隙間にある老舗喫茶店。わたしは、少し小さめのカップに入れられた珈琲を啜りながら、思いもよらないお誘いを受けた。 堀さんも、今度は「書く側」に回ってみてもいんじゃないかな? こんなお話をくださったのは、わたしが尊敬する編集者の先輩(「若い友人」という言い方をする人なので、自分も「お年を召した友人」と言うのが正しいのかもしれないが、ここはやはり「先輩」と書くことにする、長いし)だ。 本を書いてみたらいいよ。そんなことをいろん

      • いつまでもNEVERLANDにいられない。オレは、現実を生きる。

        こうして、相川七瀬と同じ道を選んだわたしは、現実主義の中二病という錯綜した物語から抜け出し、40歳にしてめでたく高二病に転職した。姓名判断で「大器晩成」と書いてあったら、遅い歩みでも問題ないのだ。さあ、逃げて引きこもるくらいなら、外に出て戦おうぞ。そう、退屈と。 現実は、退屈である。この退屈に滋味を感じられるようになったら大人さと、出張の合間にラーメンを食べては、Twitterに投稿する毎日よ🍜 現実は、残酷である。認められない人をも、受け入れなければいけないときがある。

        • 他人の価値観で生きていく - 市長選挙に負けた自分の未熟さ

          6月になった。そのことを「休業を延長します」という飲食店の方々のSNSで知った。こんな寂しい初夏のはじまりは、今まであっただろうか。 緊急事態宣言下の北海道。それでも、外にはおだやか風が吹いている。窓を開ければ、ステイホームの自室に爽やかな世界が微かに香る。庭を眺めると、いつのまにか盛大に育った草花がゆらゆらしている。なんだか君たち、楽しそうだね。 札幌に行くのは、自分の使っていない部屋を貸している家を失った方に、食料を届けることくらいだろうか。仕事をする以外は、長風呂を

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          成長するために、あえて苦手なことを選ぶ

          どこも行くことなく、特別な予定もなく、ゆったりとしたGWを過ごしていました。そうすると、じぶんにふりかえる時間が生まれて、こんな見方が舞い降りてきたのです。 ◯1学期:〜20代 ◯夏休み:30代 ◯2学期:40代〜50代 ◯冬休み:60代 ◯3学期:70代〜 そうか、そろそろ人生の2学期なのか…… すばらしき夏休み わたしの1学期を見返すと、父親がお酒を飲んで暴れるだとか、学生生活になじめないだとか、過酷な労働に苛まれるだとか、イヤな思い出が先行して思い起こされます。家

          成長するために、あえて苦手なことを選ぶ

          死なないように生きる - 臆病でも弱くても優柔不断でも前に進んでいくために

          まもなく40歳という人生の折り返し地点を迎えるわたしですが、なかなか順風満帆に生きてこれずに、おかげさまで「コスい生き方」が染み付いてしまいました。われながら残念に思うのですが、最近の行動原理は「どちらかに迷ったときは、退屈な方を選ぶ」という極めて地味なものです。 自分は、逃げるのは役に立つからと割り切れるほど気高い人間でもないし、だからと言って、佐賀藩のお侍さんのように「早く死ぬ方を選ぶ」のもご無体に思えます。恥じらいを持ちつつも、持続可能に生きていくには「江戸の仇は、長

          死なないように生きる - 臆病でも弱くても優柔不断でも前に進んでいくために

          わたしたちは、なぜ「会う」のか|コロナ時代にあえて場をつくる①

          わたしたちは、なぜ「人に会う」のでしょうか。 感染症災害の蔓延によって、くしくも、オンラインの価値が見いだされました。地方の格差だったイベントなど人や情報と出会う機会が、オンラインイベントなどによって平等化される。遠方との取引や事情を抱えていることなどによる仕事の困難が、オンライン会議などによって解消される。わたしたちの暮らしは、デジタル技術によってデラックスになりつつあります。 その輝きをよそに翳りゆくのが、人が集まることによって力を発揮していた運動です。それらは、集積

          わたしたちは、なぜ「会う」のか|コロナ時代にあえて場をつくる①

          やさしさを持って生まれた人たちは、どうかそのやさしさを憎まないでほしい

          いま、強い危機感を持って、わたしは筆を取っている(厳密に言うと、筆は取っていない) なぜなら、わたしのやさしい友人が、より正確に言うと、少なくともやさしくあろうとしていた友人が、「やさしさなんかじゃ生きていけねえ」と言ったように、自分には聞こえたからだ。 これは、由々しき事態である。そりゃ、やさしさだけじゃ、生きていけないさ。やさしかろうが、賢かろうが、しぶとくないと生きていけぬ。だから、とにかく死ぬな。どうやったら生きられるかということよりも、どうすれば死なないかという

          やさしさを持って生まれた人たちは、どうかそのやさしさを憎まないでほしい

          政治家は「そんなあなたに生きてほしい」とか言うけどさ

          そんなあなたとは、誰だろう?わたしは、大切なあなたに生きてほしい。ひとたび知ってしまったあなたに、幸せになってほしい。この地球で一緒に暮らすあなたと、自由を相互に承認したい。わたしだって、誰だって、そんなあなたに生きてほしいよ。でも、どうしたらよいの? この星でもなく、この国でもなく、このまちでもなく、ここにいるわたしを守ってください 子どものときは、母親と。高校卒業後は、一人で。父親から逃れるように、家出を繰り返していました。そういうぼくを、守ってもらえるでしょうか。もっ

          政治家は「そんなあなたに生きてほしい」とか言うけどさ

          だれも悪くない希望

          以前のnoteで、こんなことを書きました。 声にならない小さな信号に耳を傾けます。このことを繰り返すほどに、悪者なんていないという絶望が募っていくのです。でも、なぜ、悪者がいない世界が、平和にならないのでしょうか。 この世界には意味がないだれか悪者を倒したら、この不条理な社会を終わらせられると思っていたのに、ラスボスなんていやしないし、なんなら敵だと思っていた存在も苦しんでいたし、もうどうしたらよいかわかんないし、ほんといやんなっちゃう。 この「だれも悪くない絶望」は、

          だれも悪くない希望

          絶望を希望に変えていく物語

          ABSTRACT 遡ること、10年前。2010年、それは、変わろうとした時代だった。しばらくして、わたしたちは、正しく変わることは難しいことに気づく。挑戦して失敗するくらいなら、このままでよい。こうして、時が止まったまま、いまに至る。変わろうという問いかけは、もう響かない。しかし、事態は10年前より深刻だ。 さらに遡ること、およそ20年前。地方分権一括法の成立。わたしたちのまちは、わたしたちでつくる。そう、魂を燃やした人たちがいた。その10年ほど前には、バブル崩壊。判断を

          絶望を希望に変えていく物語

          わたしたちのRPGに、ラスボスいない絶望

          以前、こんなことを書きました。 わたしは、絶望を知っています。2010年の自分と違うのは、その一点に集約されるように思います。わたしの絶望とは、かつて忌み嫌っていた大人村の人たちは悪者ではなく、その人たちも、その立場からの必死があったという事実です。 ラスボス不在という絶望ロールプレイングゲームは、悪者を倒せば良いのです。ラスボスを倒せば、世界が平和になるのです。しかし、わたしたちの世界には、ラスボスがいませんでした。悪の権化とかは、存在しないんです。ああ、どうすれば、わ

          わたしたちのRPGに、ラスボスいない絶望

          78日間の戦い - 困りごとをゴキゲンに変えるゲストハウスの挑戦

          わたしたちのクラウドファンディングが、昨日をもって終了しました。支援してくれた方々140人、お寄せいただいた支援金1,713,501円、目標金額100万円、ネクストゴール150万円を超え、無事に目指したところへ到達することができました。 これもひとえに、みなさまのおかげです。絶対に無理だ。途中であきらめそうになったときもありました。だけど、みんながいてくれたから、乗り越えて行くことができました。わたしたちは、これから、この託していただいた心を、かたちにしていきます。できると

          78日間の戦い - 困りごとをゴキゲンに変えるゲストハウスの挑戦

          クロノ・トリガーみたいな仕事がしたいな〜

          とある旅人が、ため息と鼻息を交じらせて、突如こんな発言をしました。 わたしは、妙に共感してしまったのですが、ところで「クロノ・トリガーみたいな仕事」とは具体的にどんな様相だろう?と、問いを投げ返したのですが、わたしたちは、明確な答えにたどり着けませんでした。 それは、壮大である それは、希望ある展開である それは、意味ある闘いである おおよそ、こんなような特徴が挙げられたのですが、どうも「クロノ・トリガーみたいな仕事」にはなりきらない。そのことが、もやもやしていたので、

          クロノ・トリガーみたいな仕事がしたいな〜

          社会課題を価値に変えるゲストハウス - 2020年代のゲストハウス考

          前回の記事で、わたしはこんなふうに書きました。 さらっと書きましたが、とても違和感のある表現です。課題というある意味ネガティブなもので、まちづくりをしようだなんて。そんなのおかしいじゃないか、そう思いませんでしたでしょうか。 課題ドリブンのまちづくり今までのまちづくりは、資源ドリブンでした。うちのまちにはこういう宝があるというPR合戦が展開され、「地域活性化」しようというわけです。しかし、こうした取り組みには、いつも現実味がなく、地域に根を張って暮らす人を置き去りにして、

          社会課題を価値に変えるゲストハウス - 2020年代のゲストハウス考

          わたしが市長選挙に出た本当の理由

          去年の今頃、わたしは極めて慌ただしく日々に追われていました。江別市長選挙告示まで、残り3ヶ月。自分がやらなければならない。義を見て為さざるは勇なきなり。その抱いた決意を大きな炎に変えていきながら、闘いに突入していったあのときを、いま、少しずつ冷静に振り返られるようになってきました。 記者会見で述べた立起理由2019年1月11日、わたしは、立起表明の記者会見を開きました(動画に字幕も付けておりますが、原稿も置いておきます)。ここで、お伝えしたことは、もちろん嘘ではありません。

          わたしが市長選挙に出た本当の理由