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『稲盛和夫一日一言』2/25 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 2月25日、今日の一言は『商いの極意』です。

 商いの極意は、お客様から信用されることだと言われている。もちろん、信用は商売の基本だが、信用の上に徳が求められ、お客様から尊敬されるという次元がある。尊敬にまで達する、お客様との絶対的な関係を築くこと、それこそが真の商いではないだろうか。

 事業とは「自利利他」でなければなりません。自利は自分の利益、利他は他人の利益です。つまり、自分が利益を得たいと思ってとる行動や行為は、同時に相手の利益にもつながっていなければならないということです。自分がもうかれば相手ももうかる。これが商いの真の姿なのです。
 自利利他の精神がなければ、たとえ事業が成功したとしても、それは短期的なものに終わり、決して長続きはしないでしょう。必ず周囲との軋轢が生じ、事業がうまくいかなくなります。
 長期的なビジネスの成功を目指すなら、相手も利益が得られるよう、常に考える。つまり、利他の心、思いやりの心を持って事業を行うことが必要不可欠なのです。
 江戸時代、京都で商人道を説いた石田梅岩の言葉に、「まことの商人は先も立ち、われも立つことを思うなり」という教えがあります。また、近江商人のあいだでは、「三方よし」ということが商人道の真髄として言い伝えられています。買い手よし、売り手よし、世間よし。買う人も売る人も、さらにはその両者を取り巻く社会さえもよいものでなければならない。「三方よし」でなければ真の商売ではないと、古来から言われ続けているのです。
 経営の原点12ヵ条の第11条は、「思いやりの心で誠実に」というものです。これに添えて、「商いには相手がある。相手を含めてハッピーでなければならない」ということを、私は皆さんにお話ししてきました。商売の極意とは、相手も喜び、自分も喜ぶということが基本なのです。
 

2010年 盛和塾中国四国地区塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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