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『稲盛和夫一日一言』 2月15日
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 2月15日(木)は、「もうダメだというときが仕事の始まり」です。
ポイント:「もうダメだ」と思った時点を終点とせず、仕事の再スタート地点と考えて、成功を手にするまでは絶対に諦めないという粘り強さを持つ。それこそが、ピンチをチャンスに変え、失敗さえ成功に結びつけることを可能にする。
2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)「もうダメだというときが仕事の始まり」の項で、最後まで粘り抜くことの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
物事を成し遂げていくもとは、才能や能力というより、その人の持っている熱意や情熱、さらには執念です。すっぽんのように食らいついたら離れないというものでなければなりません。もうダメだ、というときが本当の仕事の始まりなのです。
強い熱意や情熱があれば、寝ても覚めても四六時中そのことを考え続けることができます。それによって、願望は潜在意識へ浸透していき、自分でも気づかないうちに、その願望を実現する方向へと身体が動いていって、成功へと導かれるのです。
素晴らしい仕事を成し遂げるには、燃えるような熱意、情熱を持って最後まで諦めずに粘り抜くことが必要です。(要約)
今日の一言には、「一つのころをやり始めたら、それをやり抜く執念、また達成するまで継続する力が、成功のための必須条件となります」とあります。
1996年発刊の『成功への情熱 ーPASSIONー 』(稲盛和夫著 PHP研究所)の中で、物事に情熱を持って臨むのことの大切さについて、名誉会長は次のように述べられています。
私は人物を評価するとき、その人の才能を見ます。しかし、その人が持っている情熱を考えに入れることも、同じくらい重要だと考えています。
それは、情熱と呼べるほどの強い思いさえあれば、まず何でもやり遂げることができるからです。
情熱さえあれば、自分に能力がなくても、有能な人たちを自分の周囲に配置すればよいのです。たとえ資本や設備がなくても、自分の夢を一生懸命に語れば、それに応えてくれる人たちが出てくるはずです。
情熱は成功の源となるものです。成功させようとする意志や熱意、そして情熱が強ければ強いほど、成功への確率は高くなります。
強い思い、情熱とは、寝ても覚めても、二十四時間、そのことを考えている状態です。実際に二十四時間考え続けることは不可能でしょう。
しかし、そういう意志を持ち続けることが大事なのです。そうすれば、願望はいつしか潜在意識に透徹し、寝ても覚めてもそのことに意識を集中し続けることができるようになります。
成功への情熱と呼べるほどの強い思いが、成功への鍵となるのです。(要約)
なぜ「情熱」が大切なのかということについて、名誉会長は次のように補足されています。
情熱を持つと、潜在意識の信じられないような力が発揮されるようになるのです。
通常の意識(顕在意識)のレベルでは、並みの人間が天才と競うのは、大変難しいことです。しかしながら、潜在意識が顕在意識の何十倍もの大きさを持っていることについては、ほとんどの心理学者の意見が一致しています。
創業間もなかったころの京セラのような小さな会社が、並みはずれた才能の持ち主を社員として採用することは事実上不可能です。しかし、平凡な人間でも、自分の持つ潜在意識の力を引き出せば、奇跡を起こすことができるということを、京セラの歴史は示していると思っています。(要約)
厳しい環境条件の中で生き抜いていくためには、何より岩をもうがつような強い意志の力が必要です。まさにそれは、執念ともいえるものでしょう。
創業以来京セラでは、「もうダメだというときが仕事の始まり」という考え方が根づいています。
「一度食らいついたら絶対に離さない」
これは人生においても仕事においても求められる「成功するための絶対必要条件」なのです。
「もう万策尽きた。倒れるしかない」とあきらめたくなるような局面に追い込まれたとしても、そこを終点とせず、これからが本当の踏ん張りどころだと考えて、とことん粘り抜く。
「あくなき挑戦心こそが、ピンチをチャンスに変えていく」
長い人生、くじけそうになることも何度かあるでしょう。しかし、「なにくそ、こんなところでくたばってたまるか!」という思いさえ持てれば、もう一度顔を上げ、新たな一歩を踏み出していくこともできるのではないでしょうか。