見出し画像

『稲盛和夫一日一言』1/30 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月30日、今日の一言は『足るを知る』です。

 膨れ上がる欲望を満たそうとしている限り、幸福感は得られません。反省ある日々を送ることで、際限のない欲望を抑制し、今あることに「感謝」し、「誠実」に努力を重ねていく ー そのような生き方の中でこそ、幸せを感じられるに違いない。

 利他の心を発露させるためには、利己の心を抑えなければなりません。利己の心を抑えていくためには、「足るを知る」という考え方が必要になってきます。
 人間の利己的な欲望は、放っておけば際限なく肥大化していきます。すでに手に入れた豊かさに満足せず、さらなる豊かさを求めようとします。しかし、いくら欲望を満たそうとしても、決して満足できるものではありません。際限のない欲望にとらわれていては、物質的にどれほど豊かになっていようとも、心の豊かさを感じることはできません。モノに満たされれば、さらにもっともっとと肥大化していくのが欲望というものなのです。
 「足るを知る」という考え方は仏教思想ですが、今こそ人類はこのことの大切さに気づき、利己的な欲望を排し、利他的な欲望を追求していく。それによって人類が等しく幸せになるにはどうすればよいのかを考える。これこそ人類が生存していくための喫緊の課題ではなかろうかと思います。人類が今後とも足るを知らず、利己的な欲望をさらに募らせ追い求めていくとするならば、おそらく人類は破滅への道を進むことになるでしょう。そう危惧してなりません。
 利己的な欲望の追求は悪をなします。悪をなすこの心を抑えていくためには、足るを知ることが必要です。そのことこそが、人生を生きていくためにも、また企業経営をしていくためにも、さらには人類が生存していくためにも大切なことではないかと思っています。
 

2016年 盛和塾中国四国地区塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


いいなと思ったら応援しよう!