見出し画像

『稲盛和夫一日一言』1/15 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月15日、今日の一言は『狂であれ』です。

 かねてから事をなすにあたっては、「狂であれ」と言っている。バリアを越えるには、それを打ち破るだけのエネルギーが必要となるからだ。エネルギーとは、それに従事している人の情熱だ。燃えるような熱意、すさまじい根性と執念などが、バリアを越えるエネルギー源であり、チャレンジの必要条件となる。

 困難な状況に遭遇しても、決してそこから逃げてはいけません。追い込まれ、もがき苦しんでいる中で、「何としても」という切迫感があると、ふだん見過ごしていた現象にもハッと気づき、解決の糸口が見つけられるものです。
 人間は得てして易きに流れてしまいがちですが、常にこれ以上後には引けないという精神状態に自らを追い込んでいくことによって、自分でも驚くような成果を生み出すことができるのです。
 最初に就職した会社で研究に打ち込んでいく中で、私は新しいセラミックス材料の合成に成功しました。当時の日本の地方大学を出た男が、しかも特別専門的に勉強しているわけでもない私が、そうした新しい材料の合成に成功したのは非常に珍しいことだったのですが、それができたのは、「何としてもこの研究をものにしよう」と自らを追い込んで、狂の世界、狂気の世界にまで自分を追い込んで、それに没頭していった。その中でポッと抜けたときにヒントが出てきたからだと思うのです。極端な言い方かもしれませんが、余裕のなかで生まれるアイデアは思いつきに過ぎない、と私は思っています。

1999年 盛和塾中部地区合同塾長例会 講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


いいなと思ったら応援しよう!