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『稲盛和夫一日一言』10/19 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 10月19日、今日の一言は『西郷隆盛と大久保利通』です。

 西郷隆盛の「志」や「誠」だけでは、経営はできない。一方、大久保利通の「合理」や「論理」だけでは、人心を掌握し、集団をまとめていくことはできない。
 明治維新を成し遂げた、この二人の歴史的人物から、温情と非情、大胆と細心というように、両極端を併せ持たなければ、新たに物事を成し遂げることはできないということを私は学んだ。

 経営者は、バランスのとれた人間性を持たなければなりません。人間味あふれた情愛深い一面を持っているかと思えば、その一方では冷酷非情なまでの論理性を重視する、そうした両方の考え方を持っている。
 つまり、大胆さと緻密さ、非情さと情愛、相反する両極端の考え方を併せ持つこと。 明治維新に功績のあった西郷隆盛と大久保利通は、まさにその両極端に位置する人間でした。
 ところが、企業のトップとして経営をする以上、経営者はそうした二つの性質を自分一人で持っていなければなりません。相反する両極端の性格を併せ持ち、しかもそれを正常に機能させることができる。
 つまり経営者には、一つの人格の中に、相反する両極端を併せ持ち、局面にとって正常に使い分けることのできるバランスの取れた「天才」であることが求められるのです。

機関誌『盛和塾』通巻23号 塾長講話より(1997年)

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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