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『稲盛和夫一日一言』1/9 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。文末に、過去2年分のレビューを掲載しておりますので、本日分と併せてご一読ください。

 1月9日、今日の一言は『思いは必ず実現する』です。

 思いは必ず実現する。
 それは、人が「どうしてもこうありたい」と強く願えば、その思いが必ずその人の行動となって表れ、実現する方向におのずから向かうからです。
 ただそれは、強い思いでなければなりません。漠然と思うのではなく、「何がなんでもこうありたい」「必ずこうでなければならない」といった、強い思いに裏打ちされた願望、夢でなければ実現しないのです。

 これまで私は、「思いは必ず実現します」と軽く言ってきましたが、同じ盛和塾で学びながらも、ある人の会社は経営がうまくいき、ある人のところはなかなかうまくいかずに苦しんでおられたりします。それは、心のどのレベルで「思っているのか」ということによって結果が違ってくるからです。
 心の構造のどの階層で思っても、「思っている」ことに変わりはありません。しかし、「思い」の質が違います。一見、知性のレベルで思うことは高いレベルだと思われますが、決してそうではありません。必ず実現するのは、心のもっと奥底にある理性、良心のレベル、または利他のレベルから発したものであって、そうしたものでなければ思いは実現しないのです。
 理性とは、真我から直接発するもので、人間の心の内側の動物的な意識と神の意識の境界に存在しているものです。
 ジャームズ・アレンは、「理性は元来、清らかで気高く、穏やかで公正なあらゆる思いと結びついています。またその理性には、人間の内側に存在する気高いもの、清らかなるもの、美しいもののすべてを表面化させる力があります」と言っています。
 また、「感情に操られている身勝手な自我、また低次元の自我である感情や本能のレベルで物事を考え、そういう思いで仕事をすれば、そういう人の周辺には同じような感情にとらわれている人たちが集まってきます」とも言っています。
 知性も含めて、本能、感情といったものにこだわっていたのでは真実は見えてきません。ですから、常に反省をして、そうしたものを全部抑えていく。「利己を抑えて利他の心で」、つまり我欲を抑えて、理性、良心が芽生えてくるような状態をつくることができれば、何をすべきかということも見えてくるはずです。

2004年 盛和塾第12回全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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