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『稲盛和夫一日一言』11/4 Review

 こんにちは!R&P企画 emuです。
 2024年8月1日より、連続投稿3年目に入りました。これを機に、しばらくは過去2年分をレビュー掲載していく予定です。

 11月4日、今日の一言は『世のため人のための経営』です。

 資本主義社会の中でリーダーシップをとる人に今求めれているのは、「選ばれし者」としての倫理観だ。
 元来、イギリス貴族や日本の武士に見られるように高い地位にある人は、尊敬に値する哲学、価値観を持っていた。
 今リーダーは、「自分のため」という考え方を脇に置き、「世のため人のため」という考え方に立脚した経営を行うことを使命として自覚しなければならない。

 企業経営者には、法律以前の問題として、厳しいモラル、倫理観が求められるだろうと思います。人間はみな良心というものを持っているはずですが、残念ながらそうした良心に背いてまで卑怯な振る舞いをしているリーダーが多く見受けられます。
 また、リーダーは「恥を知る」ということが大事だと言われています。ヨーロッパでも、貴族とか、各界のリーダーの方々は、「ノブレス・オブリージュ」
※1)と言われるような、リーダーであるが故に重い責任があるのだと言われています。
 今たいへんプリミティブなことを申し上げましたが、要約すると、人間として誰もが持っている「欲望」「貪欲」を慎む、また人間として「足るを知る」「謙虚さを忘れない」「己を厳しく律する」「勇気を持って事にあたる」「過ちは直ちに改める」「恥を知る」、そのような規範をしっかり持った人でなければ、リーダーになってはならないし、リーダーにしてはならないということです。

※1)ノブレス・オブリージュ:貴族や上流階級などの財産・権力・地位を持つ者は、それ相応の社会的責任や義務を負うという欧米社会に浸透した道徳観のこと(フランス語)

2004年 盛和塾第12回全国大会 塾長講話より

 本記事を通して「京セラフィロソフィ」「稲盛経営哲学」に接することで、皆さんが少しでも毎日を活き活きと過ごされんことを願っております。


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