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【メタバース】「現実世界の延長線上」と「現実世界とは別世界」
おことわり
この記事には多くの「メタバースプラットフォーム」が登場しますが、それらは全てテクノロジーの進化を背景に登場した新サービスで、この記事ではその存在を否定する意図は全くありません。むしろ尊重しています。一方、その比較検討においては一部に否定的な見方が含まれることがありますが、それはそれぞれの特徴が個別に存在しているだけのことなので、あまり大きな意味は持ちません。「基本的に全てリスペクト、でも、それぞれ性格や個性は異なるよね~」という人間社会でも一般的に見られる「モノの考え方」です。
改めて、はじめに
今が2023年10月。昨年の暮れぐらいから「メタバースは幻滅期に突入」と言われている。「一時期盛り上がったよね」と言われる方がその意見に納得しているのだと思うが、そもそも「バズワード」と言われたように、一時的な流行り言葉の類に過ぎず、メタバースが人類に提供する世界はそんなものではないんだよ、と言う辺りも含めて、整理しつつ、この記事を読んだ皆さまをゆっくり丁寧にご案内いたします。m(_ _)m(太字部分が現在の普段の私の仕事ですが、これって一般的な業種には存在してない特殊ケースだったりします)
「現実世界とは別世界」って?
メタバースは「仮想世界」と言われます。日本語の響きでは「仮想」は「仮装」とイメージがごっちゃになっているケースが多いのですが、「現実世界とは別の世界である仮の世界」とも言えると思います。つまり、これがスタート地点なのですが、メタバース=仮想世界は現実世界とは別の世界です。そこでは当然のことながら、現実世界とは別の世界観が存在しているべきなんです。
でも、私たちが存在している、この現実世界は一つなので、「別世界」と言われても想像するのは簡単なことではありません。自身の身体が現実世界に存在していることは間違いないのですが、(想像してみて下さい)脳みそが別の世界に行ってしまうと人間は自身が別世界にいると錯覚します。
言葉で書くと余計にわかりにくいのですが、映画『MATRIX』の世界こそがまさにメタバース世界を題材にした映画です。脳みそに別世界の信号を直接届けることで意識は完全に別世界へ行ってしまい、その別世界で様々な活動が行なわれるのが、メタバースです。
そうは言うものの、映画『MATRIX』なんて空想上のお話でしょ、と思う方が多いかと思いますが、古くは鉄腕アトムに始まり、ドラえもんなど当時の子供達を熱狂させてきたマンガ作品の多くが、徐々に現実世界に登場し始めていることは皆さんもご存知のはず。ドローンや電気自動車はその一例ですね。その再現されるまでのスピードが劇的に早くなってきていることも最初にお伝えしておきます。
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背景・思想よりも目の前の快楽
ところが、そんな根本的な背景などはわれわれ一般の人の目に届く際には全て消え去っています。一部の開発者は、この背景や思想ありきでお仕事している方もいますが、メディアを通じて世間に語られる際には、そんな面倒なことはすっ飛ばして、誰もがわかりやすい言葉(だけ)に絞って伝播していきます。その結果、どんどんダイレクトに「快楽に訴える」ことにフォーカスされていき、上で述べたような根本的な背景などは忘れ去られてしまいがちです。すると、方向も当然のことながら変わってきてしまいます。
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冒頭のヘッダー画像にここで注目して下さい。これは私が普段、仕事で使っている資料の一部ですが、左から3つはw、世界中でメタバースとして知られている主なサービスです。特に左の2つは誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。既に利用者数も億の単位に突入しています。clusterも日本発のメタバースプラットフォームとして、大型投資も受けたり、教育機関への無償提供を始めたり、徐々に知名度が上がってきています。これら3つの共通点は3DCGです。これらのプラットフォームが提供するメタバース=仮想世界はCGのデジタル世界です。最近はゲーム以外にも用途を広げ始めていますが、利用者もゲームを始めとするエンタメモードで利用している方がほとんどです。PCで利用する方が多いことも特徴です。なぜなら、わざわざVRゴーグルを購入してから利用しなくても十分に楽しめるからです。PC画面の中は仮想「世界」なので、画面を操作すれば360度全方位を見ることもできますし、クリックして広いエリアをどんどん進むこともできます。いろんなアバターが空間内に存在していて、そこでは会話も行なわれます。
つまり何が言いたいのかと言うと、上述したメタバースが持つべき要素の一部は装備されていますが、分かりやすい部分(空間は無限に広がっていて、そこではリアルタイムコミュニケーションが可能)が先行していて、最も根本的な部分が抜け落ちてしまっています(全てがCGなので現実感は無い、控えめに言っても非常に乏しい)。※現在進行系のCG技術の進化が急速にそれをカバーすることは承知の上でのコメントです^^
「現実世界の延長線上」って?
話を映画『MATRIX』に戻しましょう。この映画が秀逸なのは、上の例に挙げたメタバースプラットフォームと比較すると分かりやすいのですが、現実世界の延長線上で描かれていることです。信号を脳みそにぶち込んだ主人公は、全く別の世界へダイブしますが、その光景は本人も「?」となってしまうぐらいの現実世界の延長線上なのです。リアルな映像がそこには見えています。そう、メタバース世界が目指す方向の1つは、現実世界と別世界でありながら、現実世界の延長線上にある、ということが大きなポイントです。
もちろん、映画『MARIX』の世界をメタバースプラットフォームとして提供することはとんでもなくハードルが高く、非現実的だと思う方が多いことは承知の上ですが、目指す方向性がブレてしまうと、(現代社会では)一気に資本が投じられて、情報が一気にそこに偏り、気が付くと世の中のマインドが形成されている、ってことが多々あるので、まさに今、そういう流れの過程が「ちょっと疲れたから、(結果的に)メタバースは幻滅期に突入!」なんじゃないかと思ってます。繰り返しますが、大事なのは、現実世界の延長線上にあるってことです。仮にですが、その過程をすっ飛ばしての「別世界」であれば、行先を間違えていると思ってます(あくまでも「仮に」ですよ^^)。
この思想からブレた瞬間に…
方向性を間違っていたとしても、資本主義社会は恐ろしく、資本が投じられたら当然のごとく回収が始まり、一定期間でマネタイズができることがルールです。そこにわかりやすく目を付けられたのが「ゲーム」市場です。特にアメリカ市場。これまでのメタバース市場を率いてきたのは、明らかにゲーム市場です。プレイヤーの中から「これはVRゴーグルを被ってやった方がめっちゃ楽しいぜ」とVRゴーグルも利用者の大半がゲーム利用者です。巨額投資をガーーーーーッと行ない、一気に稼ぎ、一休み。そんな光景を専門家は「メタバース幻滅期」と称します。これはこれで、正しい経済活動として認識した上で、世界に数多いる「メタバースの中の人」の一人として思うことは、「ぉぃぉぃ、大事なことをもう一度思い出そうぜ」です。
メタバース=仮想世界、は、現実世界とは別世界、であり、且つ、現実世界の延長線上にある。
われわれ人類が目指す世界観
ここまでお読みいただいた方は既にお気付きだと思いますが、冒頭の画像の一番右、誰も聞いたことがない【どこでもドア】というメタバースプラットフォームの画像がシレッと入ってますが、これがまさに『メタバース=仮想世界、は、現実世界とは別世界、であり、且つ、現実世界の延長線上にある』を実現する、そんな世界観を目指しているリアリティメタバースのプラットフォームです。日本発です。日本初(たぶん、世界でも例は無いと思います)です。そして、そんなサービスを自社開発運営しているのが、株式会社メタリアル(旧・ロゼッタ、東証グロース6182、私も以前は取締役の一員でした)の事業子会社である株式会社MATRIXです。
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ここまでダラダラと書いているのは、リアリティメタバースという言葉も存在も全く世間的には認識されておらず、私と対面やオンラインで会話した方の一部の方(既に理解済みの方)しか知らない話なので、地道な啓蒙活動・広報活動の一環としてnoteしてみた次第です。
リアリティメタバースが、現在の「メタバース市場」に存在する他のプレイヤー(CGメタバース)とは違うことはわかったよ、ではリアリティメタバースでは何ができるの、って辺りは、別のnoteやメルマガなどで随時アップデートしていきます。今この瞬間にも、世界中で、小さな動きではありますが、リアリティメタバースだからこそできるチャレンジが行なわれていますので、どんどんその活用用途や可能性は増え続けていきます。
この小さな流れが気になった方、ムーブメントを一緒に起こしてみたい方、いろいろと試してみたい方、お気軽にご連絡下さい。X・Instagram・TikTok・YOUTUBEなど各種SNSでも地味に発信してます。『メタバース=仮想世界、は、現実世界とは別世界、であり、且つ、現実世界の延長線上にある』にピンときたら、こちらもご注目下さい。
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