月報 8月に読んだ本
9月頭に感染症で倒れましたが、そもそも8月の頭も副鼻腔炎で寝込んでいて、それはもう読書が捗りました。
買った本は
『週末の縄文人』縄・文/産業編集センター/1600円
これは甥っ子と春休みに会ったとき盛り上がった、YouTuberユニット「週末縄文人」さんの本です。撮り下ろしの写真がとても綺麗。読んでると、皮を剥いだ生木の手触り、杉の外皮のモケモケ、割れたての石の断面、色んなことを思い出します。
『イタリア郷土料理美味紀行』中村浩子
これは図書館で借りて感銘を受けた本を読み返したくなって結局購入したパターン。グルメ旅行記とはかけ離れていて、イタリアの郷土で生きる人の生き様が刻印されている逆タイトル詐欺の良書。ローマ法王のエピソードがすっごく好きです。尊敬。
『赤い月の香り』千早茜
うっかり『透明な夜の香り』を読み返したら最高に良くって、つい続編を買ってしまいました。ハードカバーで、ううう。本棚から溢れるからなるべく文庫で買おうとは思っているのですが、つい。こちら前回とは主人公が入れ替わっていて、でも力強さは一緒で、とても良かったです。傷を腑分けしていくような手つきだけど、どこか信じられるところがあって好き。
図書館本で良かったのは『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』3巻なのにますます面白くて目が離せない! 続きが楽しみすぎる。そして『マーロー殺人クラブ』こちらも女性が強くてシスターフッド最高! こちらは続編の翻訳待ってます。文庫に落ちたら買いたい。『祖母姫、ロンドンへ行く!』はネットで一度読んですごく面白かったので、単行本になって嬉しい。
メグレシリーズは、夏の暑さに耐えかねるときにいつも読み返します。パリのど真ん中、人々がヴァカンスに行ってしまってる中でセーヌ川の湿気と司法警察のうだる暑さのなかで働いてるメグレさんに共感しつつ、メグレさんが白ワインとかカルヴァドスとかを飲んでるのを横目で見ながらこちらも炭酸水など嗜みつつサンドイッチをかじったりするのです。