満月、何祭りしてますか。

8月31日は、満月10:36（魚座）
2023年で最も地球に近づく満月です。

近づいたり、離れたりするのは、月の軌道が楕円だからですが、
最近は、その近づく月を「スーパームーン」と
呼んだりするようになりました。
でも、天文学の正式用語ではありません。
ならば、いったい誰が、何がスーパーだと言ったのでしょう。

1979年、アメリカの占星術師リチャード・ノールが定義し、
地球物理学的ストレスの原因になる、と発表したとされています。
占星術師ですから、人の精神に関心を寄せ、その法則を見つけ出そうと
していたと思えますが、満月がストレスの原因・・・？

ここには、日本と西洋文化、背景の違いも見えてきます。
日本人は、古代から、日々姿を変える月を「愛でる」という感覚を持ち
十六夜（いざよい）、立待月、居待月、寝待月・・・・と
月の出を待ち望んだ様子がうかがえる名前までつけています。
一方、西洋ではそんな目まぐるしい月の変化は、
精神の異常や狂気と結びつけて考えられ、
中世のヨーロッパでは、「月の光を浴びると気が狂う」と
信じられてきました。　
ルナティック：狂った　という語源を見てもわかりますね。
そんな中で狼男の伝説なども生まれてきました。

地球は、月と太陽の引力を受け、海水が変化しますが（大潮）
実は、地球本体も影響を受け、周期的に30cmほど変形しています。
そんな中で、「ヒト」だって、さまざまな影響を受けることでしょう。

もし、今日、ストレスや怒りがMAXになったとしても、
満月は、吹き出すきっかけではあっても、原因ではありませんね。

もっと、穏やかに、
もっと、笑顔で過ごしたい～
そんな自分に気づいたら、『ハレ暦』とともに日々の時間編集に挑戦を♪
喜びあふれた満月祭りが生まれていきますように！

※画像は、10年ほど前に、富山市天文台屋上から撮影した満月です。

『ハレ暦2024』https://rpfujitasayuri.wixsite.com/haregoyomi
ぜひ『ハレ暦2024』（2023年7月26日はじまり）お手元に。
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