不安だって抱きしめよう
最近気分が落ち込んでた。
そんな時にみた映画「ソラニン」
幸せなんだけどどうしようもなく不安だって自分に
気づかされた。
バイクで走ってるシーン。
俺は幸せだ。そう心で呟く主人公。
ほんとうか?そう3回問われて
徐々に表情が崩れていき
叫んでアクセルを握るシーンを見て
なにか共鳴するものがあった。
俺も幸せなんだ。
ここでの生活は楽しいんだ。
素敵な人たちや新しい人との出会い、
豊かな自然にやりたい家づくりまでやれてる。
だけど怖くって不安でどうしようもない
全てから逃げてしまいたい
そんな自分もいるんだ。
主人公がライブ中に叫ぶ
「希望の見えないこの世界の中で飛行機がビルに突っ込んでいくのをみて少しワクワクする嫌な自分がいる」と。
なんだかわかってしまう。
なんとなく幸せは感じてはいるんだけど
心のどこかでパタって死ねることに羨ましさみたいなのをもってる。
全てのことはどうだっていい。
あるようでない。
戦争をしたって仕事をしたって何をしたって
本当にどう生きたっていい。
それをわかっていたってどこか希望を抱けない、
おれが進んでいく道に心の底からワクワクできない、
そんな自分がいるんだ。
時々そんな自分に出会うんだ。
いや楽しいよ、みんなといると笑えるしご飯は美味しいしチョコパイは最高だよ。
でも生きる力が湧いてこない、
そんな瞬間があるんだ。
ちょっとした何かで死ねるってことにほんの少しワクワクする、希望が見えなくなってしんどくて面白くない、流れに逆らって頑張って生きるこの世界から解放されるんじゃないかって、ほんの少しいいなって思っちゃうんだ。
不謹慎で情けなくて悲しんでる人には本当に申し訳ないことなんだけれど
おれの中にはいるんだ。
笑って生きようって、
そうもがこうとしてるけどもがききれずに
もうどうでもいいやって
時々全部投げ出したくなっちゃうんだ。
なんでこんな生きづらいんだろうって、
全部世界のせいにしたくなるんだ。
こんなに物が豊かな場所に生まれたのに
訳もわからない怒りが、
どこにぶつけたらいいのかわからない怒りが、
ほんの少し自分の中にあったことに気がつく。
あー、もっと生きやすい社会が欲しいんだ。
もっとただ笑って生きていけるそんな社会を、
生きるが輝く、そんな世界をおれは求めてるんだ。
ストイックに生きるとかそんなことはどうだっていい。
俺が俺自身の希望に向かってちゃんと生きたいんだ。
不安なんだってちゃんと叫びたかった。
不安なままだといけないって、
行動しないとダメだって
心の中で当たり前に語り続けられてる。
不安でうずくまっていたら
みんなに置いて行かれそうで、
いろんな人にあーなんか大変そうね
ってみられたくなくて、
不安だって叫べなかった。
みんなに心配されたくなかった。
そんな自分を見られたくなかった。
そんなふうに見られることが恥だって感じてる。
不安でどうしようもなくなって立ち止まれる、
そんな世界を俺は作りたい。
それでも走っていける人はそれでいいから。
俺はちゃんと立ち止まりたい。
そんなところを見せ合える、
そんな世界で生きていきたい。
無理に見せなくてもいいけど
見せ合える場所がある世界がいい。
このサイハテにいるからこれをやらないととか、
ここにいるから何かをやるんだとか、
もう一旦おこう。
俺が俺の作りたい世界に、
俺が居心地がいいって思う世界に向けて
一歩ずつ進めばいい。
最近はそんな希望も見えなくて
ただ不安になってそんな自分を恥じて
なんとか動かそうと頑張るけど
やっぱりしんどくて。
本当の本当はしんどくて。
楽しいこともたくさんあるけど、
嬉しかったこともたくさんあったけど、
今の今はしんどくて。
イエタテも終わりがまだ少し先で、
これからどうやって生きていくかも見えなくて、
やりたいってことはあっても少しの痛みで動けなくなって、
好きな人に会いにいくためのお金もあんましなくて、
心に残ってる後悔もちゃんとあって、
学ぼうと思っていたことも思ったよりも学べていなくて、
不安がって一人で抱え込んで人に会いにいけなくなる自分がこんなとこにいてもいいのかなって不安になって、
ただうずくまってたんだ。
こんな不安をちゃんと叫べる、
不安だって言える場所って俺には必要なんだ。
そんな映画があってもいいし
そんなことを話し合える人がいたらいいし
とにかくそんな自分がいるよって
自分でちゃんと自覚したいんだ。
だからソラニンを今見れてよかった。
不安になって動けない自分を恥じることから
その不安をちゃんと抱きしめられる、
そんな世界に俺は生きたい。
俺は俺なりにもがいてきたんだ。
たいしたことないかもしれないけど
思いっきり生きようともがいてきたんだ。
まだやれるだろとかいや違うだろとか
自分の中からなのか他の人からなのかわからない声が聞こえてくるけど
俺はちゃんと生きてきたんだよ、
そんな自分を抱きしめたい。
そんな人を抱きしめたい。
ただ俺が笑えるように、
少しでも居心地の良い場所に行けるように
もがいてくれてたんだ。
大丈夫、俺は今も生きてる。
ちゃんと生きてるよって
そう気づかせてくれた映画だった。
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