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習近平の中国 百年の夢と現実(読書記録_08)

こちら読了。

2017年発行


中国・台湾・香港関連の新書は見かけると手に取ってしまいます。そして購入することも多い。

しかし、積読してしまうことが多く、この本もそのうちの一冊でした。

中国滞在中にあたり今回改めて手に取ってみたところ、スイスイ読めました。


◆◆

少し前の本で、習近平体制2期目発足の年に書かれたもので、3期目の可能性(及び一強体制の懸念)にも触れており、実際異例の3期目に突入しましたね。


著者は朝日新聞中国総局長の林望氏。

あとがきにこのように書かれています。

中国を知りたいと思っている方々が、この国の輪郭をつかみ、これからの動きを理解する上で何かしらの手がかりが示せていたらそれに勝る喜びはない。

219p


習近平の1期目と、その時期につながる1990〜2000年代の出来事を中心に、節々
で共産党内でどのような動きがあったのか、政権として何をしたか、大衆は何を感じたか、たしかに輪郭をつかむことができます。

さらに遡っての出来事となるとやや少なめですが、文革や、毛沢東が習近平に与えている影響や、南シナ海問題に触れた部分では、奇怪な世界地図が流通したという挿話と共に、中華民国時代/1920年代の話も出てきます。


◆◆

かれこれ20年以上中国と関わりがありますが、日中関係のもつれに絡めて大きな影響を被ったことはありません。

運よくというか反日感情が強かったとき(今も少し不穏らしい)、特に危ない目に遭ったことはありません。

あ、一度、語学留学時代に口撃されたことはあったか、、


ただ、やはり、中国人には助けられたことの方が圧倒的に多いなぁ。

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中国がどこに向かうのか、習近平はどこに導こうとしているのか、本書の大きなテーマですが、一庶民レベルながら捕捉はできればと思っています。

読んでよかった本です。

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