neko tokidoki ningen

詩・エッセイを書いています 『言葉を紡いで、私は今日も生きていく』

neko tokidoki ningen

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最近の記事

詩 | 初恋の記憶

はじめて手を繋いだ帰り道のこと 別れ際に突然抱き寄せられた日のこと 私たちしか知らない秘密の場所で はじめて彼に触れた夜のこと。 10年以上も時が流れたのに 不意にあの頃が懐かしくなってしまう 地元の、田舎のなんでもない景色でさえ あの頃の私たちには宝物だった。 大人になって、都会に染まっても どれだけ他の男を知っても 高層ビルから見下ろす、煌めく夜景よりも あの夜、彼と見た工場夜景の方が輝いていた。 大人になっても、色褪せない記憶 あんなにまっすぐ愛した人がいたという

    • 詩 | いのちとともに生きる

      「私はひとりきりで生きている」 長い間、そう思って過ごしてきた。 心の底に置いたままの深い悲しみを 誰にも、絶対に悟られないように 明るくふるまい、笑顔を絶やさずにきた。 そうやって生きると決めたのは自分なのに いつも誰かに、助けてほしかった。 簡単に、他人に話せない悩みほど 簡単に、過去になってはくれない。 この世からいなくなったあの人を 思い出して悲しみの涙を流せるのは 決まっていつも、ひとりきりの夜。 それでも朝が来れば 私は身支度をして家を出て いつものよう

      • 自己紹介 | はじめてのnote

        はじめまして。 言葉を紡ぐ人、neko tokidoki ningen です。 普通の会社員。猫と旅とお酒が好きです。 おひとりさまカフェめぐりも好きです。 基本的には、詩やエッセイを通して、ここから私の作品を発信していきます。 たまに旅日記も書こうと思っています。 日常生活に疲れた方、明日が来るのが憂鬱な方、そして人間関係すべてが嫌になった方へ。 言葉によって傷ついた心を癒すのもまた言葉。 大切な人に抱きしめられるようにやさしく、あたたかく、そっと寄り添う言葉を書い

      詩 | 初恋の記憶