健診のバリウムは不味くなかった
健診前は緊張する。
健康診断は行くのが面倒くさいけどそんなに嫌いじゃない。前回と比べてどう変化したかを確認できるから少し楽しい。
とは言いつつ、いつもほとんどの数値は安定しているからそんなに刺激はない。でも最近視力が落ちてきているのが数値として出ているから、メガネを買わないと免許の更新ができない可能性がある。
今年からバリウム検査と検便を始める。
バリウムは噂でしか感想を聞かないから、どんなものか少し不安を感じるけどちょっと楽しみである。その後の下剤はかなり嫌だが。
検便は小学生以来だから久しぶりだなぁ、と懐かしんでいたけど昔とだいぶ違うことに驚いた。小学生の頃はフィルムみたいな紙で直接ケツを拭いて採取するタイプだったけど、今は綿棒で掬って容器に封入するタイプになっていた。
排泄物をイジるのは、子供の頃に道端の犬のフンを木の棒でツンツンする以来だけど、昔を懐かしんで楽しめるかと思いきや別に楽しくない。俺なんで子供の頃に犬のフンで遊んでたんだろう?と過去の自分の行いに首を傾げる。おそらくDr.スランプのアラレちゃんに影響されたんだと思う。
いざ健診を受けて思ったけど、バリウム検査けっこうキツかった。ゲップしちゃいけないって聞いてたけど、油断すればバリウム飲み込んだ瞬間にゲップが出そうになる。
しかもゲップを我慢してる間、検査する機械に乗せられて体の向きをグルグルと常に変えるのがかなりしんどかった。みんながあまり得意ではない理由はやってみると分かる。あれはアトラクションの類いだ。
終わった後はフラフラしながら、下剤飲んで採血されてこの日は終了。
待合所で待っている間、前に座っている人の寂しい後頭部を見て時間を潰していたけど、俺もあと20年後にはこんな風になるんだろうなぁと少し寂しい気持ちになった。
薄らハゲの人って諦めて坊主頭にしたほうが見栄え良いのになぁと不思議に思う。他の受診者でキレイに頭を丸めてた人がいたけど、診察用の衣服が紺色だったのもあってか、なんか和菓子作りのプロに見えた。すごく勝手なイメージではあるけど。
今回も何も問題なければいいな。
ただでさえ不規則な時間帯で仕事をしているから、なるべく健康には気をつけて生活はしているものの、いつ病気になるかは分からない。
今後は社会保障費は上がっても、病院に掛かる自己負担額は下がらないどころか上がるだろうから、将来に向けた健康貯金は今のうちに積み立てておかないと。
病気って自業自得でしょ?
と言うのは簡単だけど、言われる側はけっこう深刻な気持ちになるから、俺はそうならないように早めに手を打っていこう。
(今年痔になって肛門科で治療を受けているときに心の中で泣いた)。
昔と違って迷信を信じなくても、健康情報が誰でも手に入る時代なのが唯一の救い。