【本】最近読んだ本とひとこと感想
1.『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾
久しぶりの東野圭吾。
初期作品から7,8割がたは読んでいる作家さんです。
これはすごくおもしろかった。
続編が文庫化されたらまた読みたいと思います。
2.『正欲』朝井リョウ
疲れた。この言葉に尽きます。
結局は性欲の話ってことになるのかな。
社会が押し付けてくる「これが正しい楽しみ方ですよ」という価値観への観察眼は本当にすごい。けど、読後感はわりとぐったり。
朝井リョウはもういいかな。
3.『見かたがわかればもっと面白い!日本絵画の教科書』
美術検定3級の勉強用に。
わかりやすくて楽しく読めます。
4.『ふしぎな図書館』村上春樹
以前住んでいた家の近くのTSUTAYAスタバで、ラテを飲みながら読んだこの本。
10年以上越しにもう一度読みました。
やっぱり世界観がとても好き。
不思議で、怖くて、でも全体を覆う雰囲気は優しい。
この本と出会ったことで、当時の私は絵本作家になりたいと思いました。
会社を辞める時も、送別会で「絵本作家になりたい」って言ったっけ。
今はイラストを描いてお金をいただけるようにもなったし、文字を書いてお金をいただけるようにもなりました。
そして今の私の夢は小説家。
なんだか思い出深い一冊です。
5.『羊男のクリスマス』村上春樹
結局、クリスマスソングの作曲はどうなったのかな?
6.『ポプラの秋』湯本香樹実
中学生の頃に読んだ『夏の庭』が異様に印象に残っています。夏の文庫フェスではいまだにイチオシとして紹介されている、あの本のことです。
そんな『夏の庭』を書いた作家さんの作品、『ポプラの秋』。
小さい頃に感じた得体の知れない恐怖やふとしたときの気持ちなどを、とても上手に、そして綺麗に表現されていて素晴らしいなぁと思います。
映画化もされているみたいですね。
7.『超合理的!ミステリーの書き方』中山七里
私はミステリーを書くつもりはありませんが、勉強になりそうなので手にとってみました。
中山七里はモンスターです。←褒めてる
化け物です。←褒めてる。
彼の小説は読んだことがないけれど、思考回路が常人ではないと思いました。
これを読んで、数ヶ月前から小説を書き始めたばかりの私は自信喪失してしまいましたが、考え直しました。
人は皆、適材適所。
私は私が書ける小説を書けばいい。
参考になることも書かれていたので、小説家を目指している方だけでなく、中山七里ファンの方が読み物として読むのもおすすめです。
しかし、これを読めばミステリーが書けるという類の本ではありません。手取り足取り教えてくれるハウツー本だと勘違いして買われないように注意してください。具体的な書き方については書かれていませんので。