オックスフォード大学 Executive MBA合格体験記🇬🇧 受験を検討されている方に向けて
初めまして、RouteX Inc.代表の大森と申します。
普段は海外のスタートアップ・エコシステムに特化したシンクタンクを日仏拠点で経営しています。特にオープンイノベーション創出、海外進出やクロスボーダーM&A支援等をコンサルティングサービスとして提供しています。
現在はロンドン在住でRouteX Inc.の英国支社設立に向け頑張っています🇬🇧
ロンドンでの自社のビジネスの成長とネットワーク拡大のためにオックスフォード大学 EMBAの受験を2024年10月に志し、無事に同年12月に合格する事が出来ました。
オックスフォードに通われている多くの方が受験体験記を公開されており、私自身そこからモチベーションをもらい、受験の準備をスムーズに進める事が出来ましたので、私も自分の合格体験談をシェア出来ればと思っています。特にオックスフォード大学のExecutive MBA受験に関する情報は非常に限られているため、受験を検討されている方の参考になればと思い、自分の当時の心境や考えた事、受験対策等を出来るだけ詳細に記述しました。
また、最後には真剣に受験を検討されている方向けの受験対策パートを有料記事にて共有させていただいております。(具体的な受験対策以外については全て無料で読んでいただけます。)
Oxford受験において特に参考にさせていただいたnote
友人の弁護士medacaさんのnote
(特にオックスフォード大学での生活について詳細にご紹介されています。)
公認会計士 五十嵐さんのnote
(オックスフォードMBAの受験対策や学校の様子等網羅的にご紹介されています。)
Rin Ishikawaさんのnote
(スタートアップからオックスフォードMBAに入学された経緯や現地で学ばれた事についてご紹介されています。)
その他参考にさせていただいたサイト
Oxford MBA 日本人サイト
(Oxford MBA歴代の卒業生の方々が合格体験記を掲載されており、非常に参考になりました。Oxford受験において確認必須のサイトかと思います。)
NEXT STAGE Oxford
(Oxford EMBAをご卒業された方が運営されているMBA/EMBA受験対策サービス。私も利用させていただきました。)
私の合格体験記も掲載されていますので、もしよければ参考にしてください。
サービスご利用にご興味のある方は代表の方を直接ご紹介出来ますので、お気軽に私の方にご連絡してください。
私のプロフィール (弊社HPから抜粋)
大森 貴之
RouteX Inc. Founder & CEO
学生時代にデロイトトーマツベンチャーサポート、Coral Capitalにてスタートアップコミュニティの運営に従事。京都大学経営管理大学院在籍時に学内優秀賞を受賞したビジネスプランを元に2018年 RouteX Inc.を学生起業として創業。海外のスタートアップ・エコシステムのリサーチを専門とし、世界中のスタートアップのビジネスモデルやテクノロジーの分析を行なっている。RouteX Inc. ロシア法人(戦争の影響により撤退)、フランス法人の設立に従事し、海外での事業立ち上げや交渉経験が豊富。
海外渡航歴111ヶ国
モスクワ大学政治学修士課程中退
京都大学経営管理大学院同窓会長歴任
京都大学MBA (経営学修士) 修了
Xはこちら
Linkedinはこちら
オックスフォード大学と言えば上記の紹介動画が色んな所で引用されています!自分もこの動画を何回も見てモチベーションを上げていました笑
受験に至るまでの経緯
元々、日本の大学院生時代にケンブリッジのサマースクールに参加したり、オックスフォードに訪れた事もあり、日本とは全く違うカルチャーや大学と街が密接に連携している様に感銘を受け、漠然と両大学への憧れを持っていました。長年ずっとロンドンに住んでみたいという思いがあり、念願叶って2024年の7月からロンドンに移る事が出来ました。ロンドンで弊社の英国支社設立に向けてネットワーキングをしている際に、多くの場面で外国人として英国でビジネスを成功させるためにはオックスブリッジどちらかのアラムナイのネットワークが無いと非常に厳しい戦いになると感じるシーンに多く直面しました。(もちろん無くても成功される方もいますし、あってもうまく活かせない場合もあるかと思います。)
また、多くのオックスブリッジ両校の在校生やアラムナイの方々とお話する機会があり、アラムナイの英国でのネットワークの広さやそこから何を得たのか等のエピソードは改めて自分もそのコミュニティの一員になりたいという思いを強くさせました。
志望校とカリキュラム選択
一旦、志望校をオックスブリッジと定め(他にもLSEやUCL等のカリキュラムを確認し、他校もとても面白そうなプログラムを開講していると感じましたが、ここはシンプルに自分の学生時代の憧れに沿って最終的にはオックスブリッジのみを受験校とし、滑り止めは受けない事にしました。)、どのカリキュラムにアプライするかの検討を重ねました。特に社会人経験がある中で入学でき、自分の興味とフィットするオックスブリッジが開講する修士課程を網羅的にリストアップを行いました。また、合わせてオックスブリッジ両校のMBA合格者を中心に受験体験記をMBA受験対策を支援しているスクール等のHPや個人のnote等を含めて100名分ほど確認し、受験プロセスと求められる人物像や経歴についての理解を深めました。受験を本格的に検討し出したのが、2024年の10月からだったので、翌年の2025年9月入学に向けて準備を進めるとギリギリ間に合うかなという所感を得ました。(多くの場合MBA等の受験準備に1〜2年ほどの準備期間を要している様です。) 大方の方向性が定まった所で、出来るだけ多くのカリキュラム卒業生と接点を持つためにオックスブリッジ両校で開催されているイベントやリクルーターが開催しているオンラインイベントに参加しました。そういった活動の中でケンブリッジのExecutive MBAに合格した方とロンドンで飲みに行く機会があり、自分だとExecutive MBAが最もフィットしているのでは?と感じ、本格的に準備を進める事となります。(MBAとExecutive MBAの違いについては後述)
Oxford Said Business Schoolから突然の連絡と転機
Oxford Executive MBAをまずは第一志望として設定し、資料請求を行う事にしました。簡単なフォームを記入するとカリキュラムの概要PDFがダウンロード出来る形式だったのですが、そこにLinkedinもオプションで記入出来る様になっており、特に何も考えず記入をしていました。資料請求をしてからおそらく1週間も経たないうちに、見覚えのないメールアドレスからメールが届いている事に気づきました。よく見るとアドレスがOxfordのSaid Business Schoolであり、何かイベントの紹介かなと流し読みしていると、どうも自分個人宛のメールだと気づき驚きました。
内容を確認すると、資料請求の際に登録したLinkedinを通してOxfordのリクルーターが私のプロフィールを確認してくれた様で、簡単に言うとカリキュラムの候補者として適任の可能性があるのでアプライを検討して欲しいという内容でした。(MBA受験生以外の方にはリクルーターという言葉は馴染みがないかもしれませんが、学校側も優秀な候補者を入学させるためにリクルーターが学校説明会を開催したり、候補者となりうる人に積極的にアプローチしている様です。) 正直、このメールにはとても驚き漠然と来年の9月入学に向けてまったり準備をしようと思っていたので、一気にOxford受験が現実味を帯びてきたと感じた瞬間でした。ただ、実際にOxford EMBA受験をするためには多くのプロセスを経る必要があり、そこも含めて自分が現状で合格に向けて戦えるのか?については全く自信を持っていませんでした。そのため、実際にリクルーターとのアポイントを設定させてもらう事にしました。また、万が一に直ぐ受験をするとなっても間に合う様に推薦書を書いてくれる人を急いで探し始めました。Oxford EMBAの受験プロセスでは私の事をよく知っている最低2名の人から推薦書の提出が求められます。(偽装等防止のため、会社や大学等のオフィシャルのメールアドレス宛にOxfordから連絡がいき、そこから推薦者が各自推薦書をアップロードする形式です。その際に推薦対象者のリーダーシップやチームワークスキル、英語運用能力について個別に問われる様です。) 私は急ぎ大学院でお世話になった教授に連絡をし、またそれ以外にも弊社で関わってくれている同僚や外部パートナー等計4名から推薦書をもらえる様に調整しました。(ケンブリッジの場合は推薦書は2名までしか提出出来ませんが、オックスフォードは特に上限がない様だったので、万全を尽くして4名から推薦書をいただきました。これがどれだけプラスの影響があるかは分かりません。また、アプライの過程でSaid Business Schoolのアラムナイに知人がいるか?という質問があったので、志望校決定に向けてディスカッション等を一緒に行ってくれていた知人を記名しました。)
ちなみに、同じタイミングでケンブリッジ大学のEMBAのCV Reviewサービスも利用し、リクルーターから合格可能性のある候補者という評価をいただいたので、アプライに向けて自信を持つ事が出来ました。もしオックスブリッジのEMBAを検討されている方は早い段階で両校のCV Reviewサービスを利用して、自分が現在合格可能性があるのかを事前に評価してもらった方が受験のタイミングを検討する上で非常に重要かと思います。
受験決定、最終Round〆切まで残り1ヶ月
上記のリクルーターからの連絡を受け、もしかすると現状でも合格出来るのかもしれない?そういった淡い期待を持つ様になりました。OxfordのEMBAは1月と9月入学があり、1月入学の受験日程を確認すると、なんと最終受験受付期間であるRound5の申し込みがまだ可能であり、〆切まで約1ヶ月程残されていました。一方で、一般的にMBA受験等においては初期のRoundで多くの候補者を合格にするために後ろのRoundになるほど合格が出る可能性が低くなるとも噂ですが言われていたりと不安な要素もあります。(ちなみにその後、Oxford EMBAのリクルーターが開催する公式の受験案内のイベントにて、実際に早いRoundの方が選考に有利になるという発言もありました。どれぐらい有利になるか等の詳細は語られていません。)また、奨学金やオックスブリッジの醍醐味であるカレッジ選びも早いRoundの人が優先的に割り当てられるため、基本的に後ろのRoundは難易度が高く、また得れる権利等は少なくなってしまうため避ける人が多い様です。一方で、同じタイミングで来年の9月入学の申し込みも始まっており、急げばRound 1 or 2の初期のタイミングで申し込みが出来る様でこちらの方が合格可能性が高く奨学金等の融通が効くために同じ期間で準備するにしても魅力的に感じました。一方で1月 or 9月入学の差である半年以上の期間を考えると、どうにか1月入学して勉強やネットワーキングをスタートした方が自分にとっては良い結果をもたらすのでは?と考え最終的に2025年1月入学のための受験プロセスであるRound5にて受験する事を決定しました。
オックスフォード大学 EMBAが求める人物像とは?
リクルーターからの連絡に自信を持ち、早々にオックスフォード大学のEMBA受験を決定しましたが、正直資料請求をしたのみでこれから深く知ろうというタイミングだったので、急ぎオックスフォード大学 EMBAのカリキュラム内容や求める人物像に関するインプットを進めました。また同じく検討していたケンブリッジ大学のEMBAとの比較をする事でより深く知ろうと努めました。(結果的にはオックスフォードはケンブリッジと比較すると自分の興味のあるFinance領域が強く、起業家育成に特化したカリキュラムも多いことからこちらの方が志望度が高くなりました。)
どうも色々とカリキュラム内容について知ると、かなり自分にフィットしている様で、より志望度が高くなったのを覚えています。また、オックスフォードのEMBAはQS World University Rankings 2024という物で世界ランクキング1位を獲得している様で、カリキュラムの質やクラスメイトが形成するコミュニティにおいて高い評価を得ている様です。よく問われるMBAとEMBAの違いですが、オックスブリッジの場合はMBAはフルタイムで1年で取得する学位に対し、EMBAは2年間でパートタイムで取得する違いがあり、EMBAは授業内容がより経営層に向けたカリキュラムになっている点が大きな違いといえます。(学位はどちらもオックスブリッジの場合はMBAが授与されます。EMBAの方が受験条件が数年以上のマネジメント経験が必須等より厳しく設定されています。)
また、特にクラスメイトのダイバーシティに注力し(例年30カ国以上のビジネスリーダーが参加しています。)、比較的新しいEMBAにおいて既に20年の実績がある事や2025年からSaid Business Schoolの学生向けに新たにGlobal Leadership Centreがオープンする事も魅力的でした。
上記の情報から、特にクラスメイトのダイバーシティーに貢献し(国籍だけでなくスキル面も)、海外ビジネス等にも精通したリーダーシップを持った人材が求められていると読み解きました。実際にこれまでのアラムナイのメンバーを見ても、上記の様な経歴を持たれている方が多いので、そういった情報が上手く伝わる様に経歴書等も作成を行いました。
実際のこれまでのアラムナイメンバーの情報は公式HPで公開されていますので、受験を検討されている方はぜひ参考にされてください。
September 2024 class profile book
January 2024 class profile book
September 2023 class profile book
受験に必要な書類の確認と準備
Oxford EMBA受験に必要な書類は下記です。
受験を決めたタイミングでは残り3週間で全ての書類を揃える必要があり、かなりギリギリの状態でした。ただ、ここで大きく逆転を狙えるポイントがあったので、そちらは後ほどご紹介します。
CV
推薦書2通(自分は4通提出しました。)
卒業校の卒業証明書(原本をPDF化して提出)
卒業校の成績証明書(よくGPAを気にされる方がおられますが、様々な合格体験記を読んでいるとそこまで重視されない様に感じています。実際に自分もとんでもなく低いGPAでしたが合格が出来たので、何処か他で挽回出来れば特に気にしすぎる必要はない様です。)
オックスフォードが指定するテーマに沿ったEssay 1〜3
(こちらの内容については後半の受験対策パートを購入された方にのみ詳細をお伝えします。)GMAT or EAの点数
(一般的にGMAT 680 or EA 155程度が競争力のあるスコアと言われています。)IELTS等の語学力証明テストのスコア
(OA 7.5 各セクション7以上が求められています。)
また、Oxford EMBAでは下記の条件を満たす人を受験対象者と定めています。
・has substantial professional experience and a minimum of five-ten years’ of professional experience, ideally with managerial or executive responsibilities.
・an undergraduate degree (ideally 2:1 or above) or equivalent professional qualification. Alternatively, you may be considered if you have a very strong fast-track employment history.
特にMBAとEMBAの受験条件の違いで大きな点としては、上記の最低でも5〜10年のマネジメントや経営層としての経験が求められている点かと思います。そのため、実際の入学者の平均がMBAは30代前半が多いのに対し、EMBAは40代前半が合格者の平均としてデータが公開されています。自分は24歳の時に起業し、31歳の時に受験したのでギリギリ上記の条件を満たす範囲でした。(リクルーターやアラムナイ等に聞いている限りだと、同期の中ではおそらく最年少に近い年齢になるかと思います。)
必要書類の中で特に時間がかかるのが6と7のGMATや英語のスコアではないでしょうか。特にこの試験対策がMBA受験における鬼門であり、多くのMBA対策スクールもこちらのスコアメイクに注力した授業を提供しています。比較的早く結果が出る両試験ですが、〆切まで一ヶ月を過ぎている時点でもちろん十分な受験対策をする時間は無く、付け焼き刃的に勉強して挑む覚悟でした。しかし、受験要綱を熟読していると気になる文言を見つけました、、、
EMBA特有のショートカットに気付き、合格が現実的に
先ほどの章で、GMATやIELTSのスコアメイクがMBA受験における鬼門であると紹介しました。このスコアメイクが出来ない事でMBA受験を挫折してしまう人が多い事をよく聞きます。しかし、このスコアメイクをスキップして受験する方法がEMBA特有の事情から存在する事をリクルーターとの面談で気づきました。元々、EMBAは経営層等の多忙なビジネスリーダーを対象としている事からもGMATよりもより簡易的なExecutive Assessmentでも受験が可能とされています。(試験の運営母体はGMATと同じであり、また試験内容もGMATにかなり近いものが出題されます。)このEAは受験対策が3週間ほどでも可能と言われており、Round5の締切内にギリギリハイスコアが出せるかどうかのラインでした。(オックスフォードはEAのスコアが155程度が競争力がある点数と公表しています。) また、さらに追加情報として、より優れた候補者に対してはGMATやEAのスコア提出を免除するという制度もあるという事を知りました。そして、IELTSのスコアについても授業について来れる英語スキルを証明出来る優秀な候補者に対しては免除される事も併せて知る事となりました。この時点で私の中には受験対策として下記2つが存在する事になりました。
IELTSとEAを3週間で対策し、オックスフォードの合格水準のスコアを取る。
IELTSとGMATの免除申請を行う。
当然、上記2つの選択肢の場合可能性があれば2を先立って対応する事で受験対策の負担を大幅に軽減する事が出来ます。ただ、2の選択肢には大きなリスクも含まれています。それは、自身が免除対象かどうかはアプライ後にしか結果が分からないという事です。つまり、CVやEssay等が合格水準に達していたとしても、IELTSやGMATの試験免除対象と大学側の審査委員会に判断されなければ、不合格もしくは指定期間内の再提出を求められる可能性がある事です。そこで、私はIELTSとEAの受験勉強をアプライ締切直前まで進め、両試験受験後にスコア結果をオックスフォードに提出出来るギリギリのラインまで粘ろうと考えました。最初から2の判断を行い、1の対策をしなかった場合に大きな悔いが残ると考え、徹底的に勉強を行う事に決めました。ただ、その後アラムナイの方にお話したり、リクルーターとディスカッションを進める中で自分がかなり免除対象者の条件に近い事に気付き、最終的にアプライの段階では免除申請を行う事にしました。(免除申請を行う場合は各試験について何故免除されるべきか? その試験で測るべきスキルをなぜ既に持っているか?等をテーマに各500 wordsのEssay提出が求められます。)
最終的に約3週間ほどで課題であったエッセイ作成も完了し、推薦書も集まった事から〆切まで約2週間を残した時点でアプライを完了しました。
インタビューへの招待と1週間の準備期間
必要書類を提出し、約1ヶ月後Oxfordから突然メールが届きました。どうにか1次審査である書類選考は通過した様でほっとしました。というのも先ほどの章で紹介したIELTSとGMATの試験免除についてはアプライ後にしか結果は分からず、試験免除申請が通らない=不合格もしくは何かしらの追加の対応を求められるからです。安心したのも束の間、2次審査である面接がちょうど1週間後に設定されていました。オックスブリッジのMBA等は書類選考が厳しい分、面接に呼ばれた時点でかなり合格可能性は高いと言われています。一方で当然例年落ちている人がいるため油断は大敵です。(面接合格率は7〜8割程度では?とよく言われています。)また、MBAと違いEMBAの情報はかなり少ないため実際の面接内容の違いや合格率等については予想の範囲を超えません。(実際に自分の面接で聞かれた内容やアラムナイの方から聞いた過去に出題された質問等は後述の受験対策パートにてご紹介しています。)
インタビュー準備
インタビュー当日まで1次選考通過通知から1週間しかないので、急ぎ対策を進めました。様々なMBAの合格体験記やアラムナイの人等からの情報によると、基本的には1次試験で提出した自分の経歴やEssayからの出題とリーダーシップや簡単なビジネス知識を問われる内容、オックスフォードに関する事等の主に3種類の質問を問われるという事が分かりました。そのため、1次試験で提出した書類を再度読み直し、各書類の要点をまとめながら質問されそうな項目に対する回答を作成しました。また、多くのMBAでよく問われる志望校への熱意を測る質問等に関してはOxford EMBAだけでなく、Said Business Schoolやオックスフォードの各カレッジ等の特徴やエコシステム等についても調べ上げ、基本的にはどんな話題が振られたとしてもオックスフォード関連の自分が話しやすいテーマに誘導できる動線作りに注力しました。また、担当する面接官の人の名前が事前に告知されるので、Linkedinにてその方のプロフィールを確認し、想定される質問を用意しました。(多くの場合、面接官は教授やリクルーター or プログラム関係者等がアサインされ、それぞれのバックグラウンドに合わせた質問がされると言われています。)私を担当してくれる面接官の方は特にエグゼクティブ向けのコーチングが専門という事もあり、そういった内容に関する質問にも実体験ベースで答えれる様にしました。また、インタビューの最後にはこちらから質問を行う事も出来るので、カリキュラムに関してHP等では記載されていない内容での質問を用意しました。(この最後の逆質問パートでどれだけカリキュラムに対して調べていて、入学の熱量があるのか?を図られていると言われています。)
また、オックスフォードからも公式のインタビュー対策に関する書類がPDF2枚で共有されていました。
私はインタビュー当日までにネイティブ2回、日本人1回の計3回の実際のインタビュー形式に合わせた対策を行いました。(様々な方の合格体験記を読んでいると、比較的少ない練習回数の様です。)
この頃に何度も観てモチベーションを上げていたOxford EMBAの卒業式の動画。インタビューへの招待が来てからおそらく30回は観て、絶対に合格するんだ!という気持ちを高めていました笑
インタビュー当日
いよいよインタビュー当日です、イギリス時間の朝9:30から指定されており、頭が冴えた状態で試験に挑める様に朝の6時に起床し、これまで準備したインタビュー対策を念入りに復習していました。(基本は質問と回答をセットで暗誦し、その後に回答に対して追加質問された場合の回答についても準備していました。) インタビューはZoomで30minから1hで実施されます。また、面接官の方のLinkedinのプロフィール写真を画面いっぱいに広げて、その人が話しているイメージトレーニングも徹底しました笑 かなり入念に準備を行ったのですが、いざ面接が始まると想定よりもかなり早い矢継ぎ早での質問や練習の時に聞かなかった様な言葉の言い回しが多く、何度か聞き返してようやく回答出来るという形でした。特に失敗してしまったと感じたのは、「EMBA入学に向けてお金をどの様に準備していますか? 何か借りたりしてるのですか?」といった質問に対して、これまでの面接の流れから、質問の意味を汲み取れきれず(一部ちゃんと聞き取れていませんでした。)、「いえ、お金は何処からも借りてなく、口座には£2000のみあります!!」と回答してしまい、一気に不穏な空気が流れてしまい、かなり焦ったのを覚えています。流石に聞き間違えだろうと面接官の方も考えたのか、もう一度質問してくれたので、そこで自分の大きな間違いに気づき、直ぐに修正しましたが、この質問はいわゆるEMBA入学に関する熱量を図る系の質問のひとつだったので、大きな失敗をしてしまった事から、ここから少し質疑応答に対する動揺が始まってしまいました。最終的には約45min程の面接時間で自分としては必要な事は回答出来たかなと思いつつ、全体としては70点程の出来かなと感じました。これからこういったEMBAやMBAの面接を受ける方に対するアドバイスとしては、面接練習としてネイティブの方と練習する際に日本人の対応に慣れてない人と練習を重ねる事をオススメします。私が面接対策を依頼させていただいたネイティブの方々からのアドバイスもとても助かったのですが、日本人との会話に慣れている事もあり、意識的にも無意識的にもこちらに理解しやすい様に話してくれたり、かなりこちらの意図を汲んで理解してくれる事に慣れていた印象があります。これについてはとても助かる事ではあるのですが、実際の面接だと面接官は完全にネイティブ同士のスピードや言い回しを使ってくるので、日本人や外国人等のノンネイティブに対しての配慮しながらの英語のスピードではない状態での練習も必須だと感じました。自分は面接当日の面接官の会話スピードと言い回しが練習時よりもかなり難しかったので、かなり苦戦しました。インタビュー自体はギリギリ切り抜ける事が出来ましたが、事前にネイティブスピードと言い回しを多用してくれる様な方と練習しておいた方が良いのは間違いないかと思います。(具体的に質問された内容等については、後半の受験対策パートにてお伝えします。)
その瞬間は突然に
インタビューから5日後に突然Oxford Said Business Schoolからメールが届きました。合格発表日はさらに2日後だと事前に伝えられていたので、まさかと思いながらメールを確認すると、メールの件名はApplication Status Updateのみ、内容はあなたのステイタスが更新されましたと記載されており、アプライの際に利用したポータルサイトへのリンクが添付されていました。この時点でこのリンクの先に合否判定がある事がなんとなく予想が出来たので、2日後だと思って完全に気を緩めていた状態から一気に緊張感が増し添付のURLを押すのをとても緊張したのをよく覚えています。
念願の合格通知
ポータルサイトを開くと、まず長文のメッセージが目に入り急いで読み進めます。色々書いてあるけど、なんか合格してる?と少し自信がなかったのでChatGPTとDeepL両方で翻訳をかけていました笑 ページをスクロールしているとCongratulationsという文字が飛び込んできたので、その時にようやく合格した事を実感する事が出来ました。Youtube等で人気の大学の合否判定の通知を録画しながら、友人達と結果を確認する動画を何度も見て、自分が合格する瞬間をイメージしながら受験対策を進めていましたが、実際に自分がその瞬間を経験すると何が書いているのかを丁寧に読み進めるのに時間がかかってしまい、瞬発的に「よっしゃーー受かった!!!」みたいな反応は出来ませんでした笑 じわじわと合格した実感を噛み締めながら、すぐに推薦書を書いてくれた方や色々と受験に際して相談させていただいた方々にお礼のメッセージを送り、志望校に合格した事と受験勉強等をストップ出来る事に対する安堵感に包まれていました。結果的には色々な偶然が重なり、約1ヶ月間の準備と合格発表まで1ヶ月間という合計2ヶ月程の短期の受験期間ではありましたが、心理的にはかなり辛かったのを記憶しています。(MBA受験等で1年以上勉強を続けれる方々に対して、本当に尊敬の念を抱きました。また、受験プロセス中は結果が分かるまでその先のスケジュールが立てにくいので、本当に胃がキリキリして毎日まだかまだかとモヤモヤ?し何をしても落ち着かない状況が続いていました。) 正直、自分はこの2025年1月入学の受験で合格しきれないと、来年9月入学のための受験に向けた準備をするモチベーションを復活させるにはかなり休養が必要だと感じていたので、本当にこのタイミングで合格出来てよかったです!
合格についてXで投稿した所、多くの方からお祝いの言葉や反応をいただき、とても嬉しかったです!ありがとうございます🙇
これからについて
1年分の授業料の支払いは完了し、現在2025年1月からの授業スタートに向けて着々と手続きが進んでいます。既に同期のWhatsAppグループも作成されており、Linkedin等でも情報交換が進んでいます。Oxford Executive MBAで世界中から集ったビジネスリーダー達から各国の最新ビジネストレンドを学び、ディスカッションをしながら自分の思考やビジネスプランをブラッシュアップする事を本当に楽しみにしていたので、ようやくその世界への入り口が見えてきており、毎日本当にワクワクしています。入学後も初心を忘れず、しっかりと学び続けたいと思っています。ここまで、長文をお読みいただきありがとうございました!これからはnoteにてオックスフォード大学の様子やそこから学んだ事、ロンドンのビジネストレンド等を不定期で記事にまとめていきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします!
具体的な試験対策 (有料パート)
ここから先はより詳細な受験対策の内容となりますので、オックスブリッジのMBAや特にEMBAの受験を真剣に検討されている、もしくは現在まさに準備中の方のみご購入されてください。(自分はこれまで受験費用として様々なカウンセリングサービスや教材を購入して約150万円程の費用を捻出しました。そういった受験過程を経て学んだ、Tips等をまとめているので価格を高く設定しております。) また、私はIELTSとGMATのスコア提出が免除になったので、こちら2つの受験対策は記載しておりません。(私が書かなくとも多くの方がこちら2つについて素晴らしい受験対策を沢山共有いただいているので、そちらを参照されてください。)
おそらく多くの方が利用されているGMAT対策のオンライン講座で有名な中山先生が教えるGMAT 対策 G-Prepの私の紹介コードをご共有しますので、入会を検討されている方はぜひ割引を利用されてください。(EMBA以外にもオックスブリッジの修士課程の準備をしており、その際にGMATやEAのスコアを求められる事もあったので、受験対策は行なっていました。)
紹介コード: JEC942
有料部分の記事に含まれている内容
Oxford EMBA受験対策全般
(一部実際に私がOxfordに提出した内容を参考として共有させていただいております。個人情報の観点から、実際に提出した書類のご共有ではないのでご注意ください。)
英語試験免除申請書類の書き方
GMATやEA試験免除申請書類の書き方
Oxford EMBA 2024年 Essay1〜3の書き方
(例年同じテーマで出題されています。)インタビュー対策の詳細と実際にこれまでに出た質問リストの共有
(約20個)Essayやインタビューの内容を強めるオックスフォード Said Business Schoolに関する情報や受験ストーリーの作り方
真剣にオックスブリッジのMBAもしくはEMBAの受験を検討されている方のみご購入されてください。(また、私自身はOxford EMBAのみを受験しているので、MBAとの受験プロセスやケンブリッジ等との対策に差がある事についてもご理解されてからご購入されてください。)
また、購入された方で個別に受験対策について私にヒアリングされたい方は1h程のMTGをセットしますので、ぜひお話させてください。私がEMBA受験に際して収集した情報や、受験予定の方のご経歴や状況に併せて可能な限りアドバイスをさせていただきます。
これまでの上記の私の文章を読んでいただいた上で、この先の内容が購入に値すると判断された方のみご購入をよろしくお願いいたします。(真剣に、特にオックスブリッジのEMBAを志されている方向けの内容ですので、それ以外の方にとってはあまり必要ではない情報かと思います。慎重に判断されてご購入をお願いいたします。)
Oxford EMBAをまさに受験予定の方にとっては、自分がそうだった様にほとんどネット上に受験対策情報が公開されていないので、かなり役に立つ情報が網羅されていると思います。合格において求められている水準が分からない状態で準備を進めることほど非効率な事はないので、具体的に何が求められているのか?を理解するためには非常に有用な情報を掲載させていただいている自信があります。
それでは、上記の注意事項をお読みいただいた上でもご購入を判断された方のみ、続きの受験対策詳細パートをご確認ください。
Oxford EMBA受験対策詳細
ここから先は
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この記事が参加している募集
もしサポートいただけると非常に嬉しいです!いただいたサポートは引き続き海外スタートアップ・エコシステムの調査費用として、とても感謝しながら利用させていただきます😁