サラリーマン=サムライ道
出世階段を登り、社長を目指す?
1億円以上の役員報酬を得ている日本の上場企業の役員は、480人とのこと。
年収1億円って、凄いと思います。
上場企業の社長、は、一国の主、殿様のような立場。ほんの一握りの要職です。まして、世襲が続く企業もあり、どの会社の誰にでも、社長への道の切符があるわけでもない。 2019年の日本の平均就業者人口は、約67百万人なので、その割合は・・0.0007%?
しかし、現代の殿様、社長の仕事は、本当に多忙です。 昼は会議がぎっしり、夜は会食がびっしり、そして、責任はずっしり。上場企業の代表取締役は、 業績、法律、ガバナンス、・・、 株主からも世間からも、 厳しい監視の目にさらされる。その責任の重さとストレスの代償として、数億円、というのは妥当、いや、米国企業のその報酬レベルと比べたら恐ろしい程に低いと思います。
読者のおそらくほとんどが一般会社員、サラリーマンだと思いますが、社長が殿様なら、サラリーマンはサムライに例えられるのでは。サムライそんな殿様への出世を目指して頑張っているのでしょうか? が、その道は、極めて険しく、困難で、運にも左右される道です。
自ら事業を興す、起業家を目指す?
ソフトバンクグループ総帥の孫氏 2兆6670億円、楽天会長の三木谷氏 6670億円、若くして億万長者の前澤氏 2220億円。 ・・こんな金額、想像すらできません。そんなお金、普通には使い切れません(実際は現金ではなく大株主である企業グループの価値、だが)。とんでもなく凄いですよね。
このリストに載っている人物たちは、成功した起業家たち。彼らは、時代を変えた、歴史に名を残す将軍のような人物たち。社長よりももっと稀有な存在です。ビジネス世界の教祖的存在として、各世代で崇められています。しかし、一代で巨大なコングロマリットを築くことができるなんて、長い長い、血が滲む努力、宝くじ当選よりも高い強運(成功者は皆、”運が良かった”、と言う)が必要ですね。
うん千億円と言わずとも、事業価値10億円の会社を築いて、売却に成功したら、充分に嬉しいよ、と思うでしょう。 でも、スタートアップへの投資の世界では、”センミツ”という言葉がある。起業した1000社のうち、上場するなり高額で売却する程までに成功するケースは、3社だけ、という意味で言われてます。こちらもなかなかに難しい道です。
サムライであるサラリーマンのあなたは、将軍として名を上げるため、成功する保証が全くない世界に、飛び込む勇気はありますか?
自信がない、タイプじゃない、というあなたへ
GenZeeは、それで結構、それが普通、だと思います。
そもそも会社員、サラリーマンとしてキャリアをスタートした人であれば、大半は一生を会社員で終わることになります。
そこで、どうでしょう、サラリーマンとしての道、サムライ道を極める、というのは? 会社員として一生懸命に精進して、プロ経営者、プロスポーツ選手ならぬ、プロサラリーマンとして、努力してみるのも一つの道では。
殿様、将軍を目指すでなく、サムライの道を極めるのも、悪く無い夢です。
やりがいや報酬は、案外あとからついてくるものです。起業家タイプでもなく、”俺についてこい!”、という根っからのリーダータイプでもない、GenZeeが体験してきた今、やりがいを感じて仕事に取り組めています。(コロナ禍で大変だが) 30年前に描いていたイメージと、ほぼ同じ仕事に携われています。
血尿を出すような苦労は必要ありません。ただし、意識改革と、継続的な努力と、若いうちの時折の冷や汗、あぶら汗、は必要。会社員として地道に歩んでサムライ道を究めてみるのはいかがでしょうか?
以上、老兵の 『実戦!キャリアアップ ノート』、まだ序章。