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【ファッション販売概論】アパレル販売をやる人、やりたい人がまず知っとくべき事。
#台風19号 がすごい勢力ですね。
私の住む神戸でも暴風がすごく、とりあえず落ち着こうとコーヒーをのみながら書いています。
今回は企業様の中でお話をさせていただく内容の一部 ”ファッション販売” について書こうと思います。
ファッション販売を行う人、自分でお店を行う人や アパレルに転職したいと考えている人には最低限心得て欲しい部分です。
多くのアパレル販売店では新人が店頭(入り口付近)に立つ事も多いです。一見華やかな業界ですが、実はとても体育会系。
一日中ヒールで立ちながら、お客様を観察しながら、声を出すのですから
喋らない 動かないのであればマネキンで十分ですからね。
私が現場に立っていた約8〜10年前はカリスマ店員、カリスマ美容師が憧れられる時代でしたが
時代の流れでしょう、今はアパレル販売に憧れる若者も減り、あの人から買いたいと思わせてくれる店員も少なくなりました。
販売員はAIにとって変わられる職業とも言われていますが、私個人は人間でしかできない、AIではできない部分があると思っています。
それはもちろん素晴らしい販売員に限ってですが。
さて、今後 テクニックの部分も書こうと思いますが、
今回は販売員の見た目の話で
販売員に心得ていただきたいのは ”役者であれ”という事です。
●販売員=お店の印象を作る顔
つまり販売員自体がお店のプロモーション、VMDの一部です。お店の雰囲気、お店の商品とあまりにもかけ離れたイメージの販売員。それではお店のターゲット層がどこなのか、価格帯がどうなのか。お客様は感じることができません。
簡単に言えば、ヤングなのか、ミッシーなのか、プレステージなのか、バジェットなのかなど、つまり自分の求めるモノがそこにあるのか?がお客様がわから分かりにくいという事です。
人の基本購買心理としてアイドマの法則があります(現代は少し変わってアイセアスやアイサスの分野もありますが、ここではアイドマで説明します。)
(ロキ・デザインスタジオ様より 引用)
法則の詳しい説明は後日しますが、
販売員はこの法則のAの部分。つまり人の注意を引くアテンションの部分です。
いくら自分の好みとは違うお店で働いたとしても、店頭に立つ以上は自我ではなく、お店のブランドイメージに合わせたセルフブランディングが必要です。
何もマネキンの真似をしろという事ではなく、そこのお店のコンセプト、ターゲット層、価格帯、立地などを把握した上で自分をみせるという事。
イメージがないと伝わりにくいかも知れませんが、お店の中で役者であるべきとはこういう事です。
お客様は販売員に自分を重ねますし、そこはエンターテイメントでなければいけないと思います。
なぜネット社会の現代でわざわざ店頭に足を運んでくれるのか?
答えはお客様の求めること、知りたいこと、体験できることが店頭でしか無いからです。
私が現場時代とてもお世話になった上司(現在も大手アパレルA社にて支部マネージャーをされて居ます。)とお茶の中で店舗はディズニーランドであってほしいと話になりました。
本当にその通りだと思います。ディズニーは夢の国と誰もが笑顔を浮かべる場所。
キャストは夢の国というコンセプトに元づき アルバイトだろうが、清掃員だろうが、ダンサーであろうが常に夢の国の一員として行動して居ます。それがディズニーのブランドを作っている大きな要因だと思います。
ディズニーに限らず これはスターバックスでも同じでしょう。
人の温かみはAIや簡素化では伝わらない部分です。
販売員は役者であれ。
これはアパレルに限らずですが、特にアパレル業に意識してほしい部分です。これは見た目だけでなく、言葉遣い、立ち振る舞い、表情も含まれます。
決して、自分を詐れという事ではありません、お店にたつ上での自分のあり方を意識するという事です。
背筋が伸び 華やかにヒールを履きこなし 商品を丁寧に扱い 素敵な笑顔で迎えてくれる店員から買う商品と
猫背で 足が曲がった状態でヒールを履き 無愛想な顔で 黙々とおタタミだけをする店員から買う商品は
満足度と体験価値が違いますから。
販売は 接客力が一番だと考える人もいると思いますが、このアテンション(Aの部分)は接客に入る前のお客様に 「あっ!」と思ってもらうための部分です。
なので接客力を発揮する前の段階ですね。
あとは立地も大事ですよね。例えばビルに入っている場合も周りの環境に流されない 都心ではフロアごとにジャンルなどでグルーピングで分けられてますが、地方だとそうは行かなかったりの場合も。
いくら同じフロアの他店舗がプロ意識が少なくても、価格帯が違っても自分のお店だけは切り取って考えてほしいですね。
私も現場に居たからこそですが、販売業は直接お客様を笑顔にできる、笑顔を提供できる素晴らしい職業だと思います。
ネット社会だからこそ、今もっと 販売員として見つめ直すことが大事になってくると思います。
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![Kazumi okada 岡田香寿美/ファッションスタイリスト/専門学校講師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21780654/profile_f428f15bad4f4505fa8218b3d09b4d6e.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)